見た目レンタルショップ 化けの皮

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 250
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092893054

作品紹介・あらすじ

見た目の変化がもたらすものとは……。

読売中高生新聞で人気の連載小説が単行本にまとまりました。

狐を使役する一族の末裔である主人公と狐たちが営むレンタルショップが舞台の、〈見た目〉をめぐる物語。見た目を変えた客と、本来の客の姿をした店員。彼らは、なにを体験して、なにを感じ、なにを得るのか……。

一見、トラブル・問題を抱えているように見える「レンタル客」たちも、姿を変えて、「よかろう」と思った行動をとると、それまで気づいていなかった大きなことに気づくきっかけを得ます。読み始めれば、あっという間にそんなレンタル客の気持ちになれてしまう、ふしぎなストーリーが10本収録されています。








【編集担当からのおすすめ情報】
ヤングアダルトで定評のある石川宏千花先生が、念願の新聞連載に挑戦しました。毎週発行の新聞への連載だったこともあり、テンポよくスッと入ってくる物語です。

それでいて、登場人物のキャラクターを丁寧に作り上げました。お店にやってくる10人の個性的な客、そして狐を使役する主人公、人間に化ける4人の化け狐もキャラが立っています。

どの登場人物に自分を投影しても、いろいろな気づきが得られる、新感覚のファンタジー小説です。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館でふと目についた本。見た目をレンタル出来るなんて面白そう!想像通りぐいぐい引き込まれとっても面白かったので一気に読んでしまった!

    ただレンタルしに来るお客さん目線の話だけでなく、店員の成長も描かれていてバックグラウンドなどを挟みつつ物語の軸がしっかりしたストーリーだった。
    登場人物は皆イラストがあって想像力膨らませる。この人悪さしそう…と思うが実は優しい気遣いだったりして、人は見かけによらないな。
    なりたい見た目になっても心までは変えることが出来ないなら化けの皮は必要ないかな。しかし化けてでも得たいなにかがある。それこそこの本が伝えたかったひとつなのかもしれない。

    今の社会にも注目されている多様性にも多く触れている部分があるので、アニメやドラマ化したら面白そう!
    ティーンズルームに所蔵されてたけど大人でも楽しめた。

  • 一子相伝、血筋で男子にのみ狐を使役する能力が引き継がれてゆく一族の末裔である庵路。狐が客の言われた容姿に化け、中身を入れ替えるレンタルショップ<化けの皮>を開いた。見た目を変えた客は何を思い、何を感じるのか。客の姿で一定の範囲で行動を共にしなければいけない狐は人間の考えをどのように受け止め、何を得るのか。2019年頃、読売中高生新聞に約1年間連載されていたものの単行本化という事で続きはないのかもしれませんが設定とかは面白いので、シリーズ化希望。

  • 普通に面白い物語でした。
    小学校高学年ぐらいがメインの対象かな?なんて思いました。
    後から物語の背景などが描かれていくタイプのお話なので、伏線が少しずつ回収されるのが焦ったいと思う人には不向きかも。

    意外に「サラッ」と話が進むので、テンポ良く読めます。1話完結型なので、長いのが苦手な人におすすめ。

  • ちょっと新鮮で不思議だった。
    自分ではない姿になってみる物語は色々読んだことがあるけど、期限付きの入れ替わりで、入れ替わった自分が近くにいなければならない状況は初めてだった。

    中高生向けに1話ずつ連載されていたものだから、内容としてはあっさりしていた。アフターストーリーとか色々気になるかも。

  • (放送原稿より)
    見た目を変えてみたい、と思ったことはありませんか?たとえば、見た目が完璧美少女とかに変われば、きっと
    悩みなんかなくなる!とか。逆に、いっそ、いかつーいおじさんになってみたいとか。

    この本では、狐、そう、日本古来化けるといえば狐ですよね、その狐使いの一族のアンジという大学生が、
    その狐の化ける力をつかって「見た目」を貸出しする、「見た目レンタルショップ」をはじめます。

    「まとい」「ほのか」という双子の子ギツネが依頼者のリクエストの姿に化け、依頼者の中身といれかわる、
    というしくみなんですが、その「まとい」「ほのか」の他にもちょっとなぞめいた狐たちも登場します。

    頼んできた人が、どんな理由で頼んだのか、その見た目で何をして、どうなったのか、
    10個のお話が
    って、それぞれにドラマがあって、自分だったらどうするかな~とか考えたりして、楽しく読めると思います。

  • 最初の話は想像してた通りの話でありきたりだなーって思ったけど、後半の方の話は男女の多様性を感じていい話だと思った。登場人物のキツネだった時の話が曖昧に感じた。

  • 化け狐と顔を変えられる「化けの皮」には様々なお客様がやってくる。
    みんな、自分に自信がなかったり自分には出来ないと思い込んでいるが、自分と入れ替わったキツネが解決していく姿をみて自信を貰って去っていく。
    出来ないことはないのだと改めて思わせてくれた本でした。

  • いろんな人に、変わることができるので、とても面白かった❗️
    自分も、してみたいなと思った。☺️

  • 化けキツネと人間が経営するお店の話です。
    店の名前は「見た目レンタルショップ」で、そこでは様々な見た目を借りることが出来ます。この設定がとても面白かったです。ファンタジーが好きな方にお勧めです。

  • レンタルしたい「見た目」ってなんだろう?
    その時限りなら色々となってみたい気はする…。レンタルしたことで前に進めるお客さんたちでよかった。庵路も狐たちも優しいなあ。
    これシリーズになるのかな?

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著者プロフィール

『ユリエルとグレン』で第48回講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞受賞。おもな作品に「お面屋たまよし」シリーズ、「死神うどんカフェ1号店」シリーズ、『メイド イン 十四歳』(以上、講談社)『墓守りのレオ』(小学館)など。「少年Nの長い長い旅」(YA! ENTERTAINMENT)と「少年Nのいない世界」(講談社タイガ)両シリーズを同時刊行して話題となった。『拝啓 パンクスノットデッドさま』(くもん出版)で日本児童文学者協会賞を受賞。

「2023年 『化け之島初恋さがし三つ巴 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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