- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784092897526
作品紹介・あらすじ
神社を舞台に描く、爽快で温かな青春物語。
赤ん坊のころ、そして思春期と、ことあるごとに神社の存在に助けられて成長してきた主人公の希美。
大人になり、夢をかなえて神職として神社で働く彼女が、ある日、ご神木のそばに見たものとは?
主人公の心の葛藤と成長を、神社の行事や境内で起こるさまざまな事件とともに生き生きと、そしてちょっぴりミステリアスに描いた物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
最新作の舞台は、神社!
神社の日常、という、誰もがのぞいてみたくなる興味深い世界ものぞけます。
きまじめな主人公、希美が、中学生時代から抱える悩みと向き合い、乗りこえ、成長していく姿を、神社で起こるさまざまな出来事とともに、瑞々しく、温かく描いています。
今作も、心にしみるおすすめの一冊です。
感想・レビュー・書評
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読み終えてとても優しい気持ちになれた話でした。神職という仕事のことを知れて良かったです。
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「神社を舞台に描く、爽快で温かな青春物語。
赤ん坊のころ、そして思春期と、ことあるごとに神社の存在に助けられて成長してきた主人公の希美。
大人になり、夢をかなえて神職として神社で働く彼女が、ある日、ご神木のそばに見たものとは?
主人公の心の葛藤と成長を、神社の行事や境内で起こるさまざまな事件とともに生き生きと、そしてちょっぴりミステリアスに描いた物語。」 -
神社が舞台だからか、ぴりりと引き締まり静謐な感じがページから漂ってくるような気がする。魔がさす、のは誰でもある。暗闇から光が生まれる。真面目に生きてきた希美にも中学時代にその闇に囚われた。それでも神社の存在に救われ、神職になる。個性的な仕事仲間たちに支えられて魔を払っていく。中学生向けの児童書だが、読み応えがありました。こちらも背筋がピンと伸びるような一冊。
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主人公 希美が今の神職の仕事と 小中学生の頃の思い出の間を行き来しながら自分の心の奥にあるかさぶたのような思い出と対峙していく。中学生特有の自分たちと違うものへの排除する空気の表現がリアルで、その古傷を希美が乗り越えたことにとても安心し、嬉しかった。大人になって思い返すと大したことないよ、と言ってしまうと軽い言葉になってしまうけど、この本を紹介してその思いをそっと中学生に届けたい。
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なんとも前向きな話。
中学校に抱えた傷を、
大人になってこういう風に癒せたら、
振り返られたら、最高だと思う。 -
思春期の傷を癒せないまま、神職の道へと進んだ希美(のぞみ)。その日希美は神官としての晴れ舞台を迎えようとしていたのですが…。思い出を笑顔で振り返るまでの道のりを、まはらセンセイが描きます。
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神社の世界。静謐で凛としていて心地よい物語。誰の心にも魔物はいる。人間は弱いもの。魔が差す。それとどう対峙するか。弱さや汚さを知ってどう対峙するかがその人の生き方なんだなと思う。まはらさんの物語は空気感がいい。
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2019/12/9
913.6||マハ (3階日本の小説類)
主人公の希美は、女性としては珍しい権禰宜という神職をしている。
ただ過去をひきずり小さな傷を持ち、神職として働く不安を抱きながら。
神社へ行く機会が増える年末年始。
神職という仕事、神社の行事など知らない世界が垣間見える物語です。 -
物語というより、文体が心地好く、神社の情報が面白かった。
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神職についても理解が深まる。静かで強い物語。