ストラヴァガンザ 仮面の都

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092903715

作品紹介・あらすじ

ストラヴァガンザとは、時空をこえて、一つの世界からべつの世界へと旅することをいう。その旅人が、ストラヴァガンテだ。21世紀のロンドンの少年ルシアンは、ふとしたことで、時空をこえる術を身につけた。ストラヴァガンテとなったルシアンは、異次元の世界、16世紀のベレッツァへと旅立つ。大魔法使い、女公主、スパイ、マンドリエーレ…。ベレッツァで出会うふしぎな人たちとパラレルワールドの大冒険がはじまる。

感想・レビュー・書評

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  • 情景や心情が目に浮かぶ文章で読みやすくて美しいです。ヴェネチィアに行きたいな……

  • 夜は別の世界に行くお話。
    中学生のころに読んだ本。懐かしかったけど、眠ると別の世界に行ける少年が…どうなるんだっけ?とまた新鮮に読めました。

    最後そうだったっけ?という感じでした。
    両親の気持ちを考えると悲しいけれど、この冒険を思うとそれでも良かったのかな。

  • おしえてくだい、ぼくはもう、気がへんになりそうだ

    主人公ルシアンそっちのけで、異世界の師銀髪イケメンのロドルフォに撃ち抜かれてしまった。心を。
    ヨコシマな目でしかみれなくなる前に、読みたかったです。
    結論に賛否両論あるときいていたのですが、私は「あり」だと思います。

  • 風景がとても細かく描かれていてきれい。
    私たちが知る世界にとても似ていて少し違うという
    つかみどころがない世界観に引き込まれました。

  • 図書館でジャケ借りしました。
    情景がすごくきれいです。

  • 時空を越えて別の世界に旅することを「ストラヴァガント」と言い、本書「仮面の都」に「星の都」「花の都」と続く三部作。

    主人公は、ロンドンに住む15歳の少年ルシアン。悪性腫瘍を患っていて、病気のためか治療の副作用か、ベッドの上で口をきくのもつらい状態だった。そんな彼がふとしたきっかけで「ストラヴァガント」した先は、ヴェネツィアに似た美しい水の都ベレッツァで、時代は16世紀ごろらしい。
     ルシアンはロンドンとベレッツァを行き来するようになる。ロンドンでは病気療養中だが、ベレッツァでは健康で活動的に動き回れる。そしてベレッツァの、これまた活動的な同い年の少女アリアンナと友達になる。


    タイムトラベラーということになるのかな。
    いろいろな設定が面白い(ストラヴァガントするときの持ち物とか、場所とか人物設定とか)
    一番楽しく読めたのは、ヴェネッツィアを彷彿させるところ。
    イタリアの風景を思い浮かべながら読めるのは幸せ。

  • いやー、面白い。内容的には宗教観を抜いたネシャン・サーガだな。パチモンなかんじはすっごいするけど、でも面白い!

  • まだ途中だけど、この本はおもしろい。
    主人公は、15歳の悪性腫瘍を患っている子だけど、
    この子(ルシアン)が、きっかけがあって、
    違う時代の違う世界(16世紀のイタリアににたタリアという国)を行き来できるようになり、
    そこではルシアンは病気でもなく、
    元気に、いろんな冒険をしていくという話。

    ちょうど夏休みにイタリアのベネツィア行ったから、そことかぶってよけい読めちゃう。

  •  すごく面白かった。児童書だけど、細部まで世界観が構築されておりどっしり感もある。なによりも自分がベレッツァに実際にいて景色やお祭りを楽しんでいるような気分になる。並行世界を旅行することができるストラヴァガンテ。主人公のルシアンが現実世界では病弱っていう設定も面白い。とても夢があります。大満足。続編も読みたいな。児童書や異世界召喚、ヴェネツィアなどがお好きならば是非とも。

  • 時空を超えるのがストラヴァガンザ。
    一つの世界から一つの世界へ、旅する人のことはストラヴァガンテ。
    16世紀のイングランドにいた学者が偶然、切り開いた道。
    21世紀のロンドンで暮らす少年ルシアンは、ある日突然、異次元の街ベレッツァにいた。
    ヴェネツィアに似ているが、まったく別な世界。
    女公主ドゥチェッサが治めていた。
    ドゥチェッサの寵臣ロドルフォが21世紀においた手帳をルシアンが拾い、ベレッツァへ行き来する道を切り開いたのだ。

    今の公主シルヴィアは25年も治めていて、今も若く美しいと評判。
    じつは儀式の際には替え玉を立てていたのだ。
    ベレッツァでは、独身女性は仮面を付ける習慣があったために、出来たことでもあった。
    レーマはベレッツァの支配権を狙って、レーマ大使はドゥチェッサの暗殺までたくらんでいた。
    この世界ではローマ建国神話のレムスとロムルスが逆になってるんですね。

    一方、アリアンナという少女。
    年の離れた兄のいる末っ子。
    小さな島で最後に生まれた子として可愛がられてきた。
    マンドラを漕ぐマンドリエーレに憧れて、男装で入学試験会場に乗り込もうとしていた。
    ベレッツァ出身の人間以外はいてはいけないという禁忌の日。
    そこで、ルシアンに出会い…
    思わず助けようとして、関わることに。

    21世紀のロンドンでは、ルシアンは腫瘍で闘病生活を送っていたが…
    マンドリエーレとして合格してしまうが、ロドルフォに発見され、様々なことを教わる。
    登場人物は多彩で、華麗な祭りや暗躍するスパイと戦う危機などもドラマチックで楽しい。
    レース編みをするおばあさんなども活躍。
    ドゥチェッサのしきたりや、大人の恋の行方なども。
    大人にも読める内容です。
    著者は1945年イギリス生まれ。80札以上の著作があるそう。本書は2003年、飜訳発行。

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著者プロフィール

ケンブリッジ大学で英文学を学び、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで言語学の学位を取得。
邦訳作品に「ストラヴァガンザ」シリーズ、『ヘンリーのごじまんは…』などがある。

「2019年 『いろいろ いろんな からだの ほん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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