伝説のエンドーくん

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  • 小学館
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092905795

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  • 市立緑ヶ丘中学校で語り継がれる伝説のヒーロー、「エンドーくん」。
    生徒たちの、神だのみ的な存在になっている。

    校内には、彼にまつわる落書きがそこかしこに書かれていて、新任の体育教師清水は、印刷室で『エンドーくんは、体育祭の星』という落書きを見つけた。

    清水は、生徒の体力面を成長させたいと力を入れるが、少々空回りをしてしまった。
    エンドーくんの落書きに背中を押され、クラスを体育祭の星に導こうと決意した。

    各章で主人公になる先生によって、琴線にふれる「エンドーくんの落書き」も様々。
    先生も生徒も、エンドーくんにエールをもらって成長する。
    エンドーくんは、実は・・・。

  • 緑山中学2年の担任教師たちが次々と主人公になる連作短編です。伝説のヒーロー、エンドーくんをキーワードに14歳の子供たちの日々を先生の視点から描かれています。100周年記念で明かされるエンドーくんの秘密とは?ワクワクして感動できる学園モノでした。

  • 失敗したり,迷ったり,悩んだり,苦しい時に優しく受け止め,励ましてくれるエンドーくん。

    あとがきで,思わずうるうるきました。

  • 教師である大人たちがそれぞれシビアな悩みやバラバラな生き方を持って、葛藤したり流されたり笑われたりしながらも自分について考えて一歩踏み出して行く。視点は大人だけど、彼らが抱える内面のがむしゃらさや泥臭さがYA世代にも伝わる作品だと思う。

  • 市立緑山中学校には、伝説のエンドくんがいる。校内のあちこちに「エンドーくんは~」の落書きがあり、誰も消そうとしない。この緑山中学の先生や生徒たちの連作短編。そして、最後に伝説のエンドー君が誰なのか明かされる。

    初めは、これは中学生向きの話ではなく、むしろ教師を目指す人たちに読んでほしいと思っていたのだけど、最後は、そうか中高校生にも共感してほしいと思う。
    良かったかなあ?(笑)

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著者プロフィール

福岡県生まれ。講談社児童文学新人賞佳作『カラフルな闇』でデビュー。作品に、『青(ハル)がやってきた』、『鉄のしぶきがはねる』(坪田譲治文学賞、JBBY賞)、『たまごを持つように』 、『伝説のエンドーくん』、『思いはいのり、言葉はつばさ』『日向丘中学校カウンセラー室1・2』『零から0へ』『かがやき子ども病院トレジャーハンター』など。

「2023年 『つる子さんからの奨学金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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