伝説のエンドーくん

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 341
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092905795

感想・レビュー・書評

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  • audiobookで聞き終えた。
    先生って大変ですね~

  • 子どもよりも、働く大人が読むと元気になれる本かも。

  • 多分、好きな作家になるだろう予感があった。
    二作目には、紹介で何度か目にしていたタイトルを手に取ってみた。うん、好きだな。
    大人側の話だったとは、意外。
    大人だって悩んでいる。先生にだって、人生がある。
    そして、伝説は意外と身近にある。
    その事に自然と気づかせてくれる。

  • 市立緑山中学校の至る所に落書きされている「エンドーくん」という名前。「エンドーくんは、体育祭の星」「エンドーくんの愛はふめつ」「エンドーくんはお金よりつよし」「エンドーくんは変化をおそれない」「エンドーくんは、魔王にかつ」…
    伝説の「エンドーくん」とは一体何者なのか。…というのはわりとすぐにわかってしまうのだけど、しかしなかなか、うん。直球勝負で良いお話だった。

  • 学校のそこかしこに残るエンドーくんの落書きにちなんでエピソードは続く。
    学校の先生ってほんと大変なんだよ、子どものためにこんなに考えてくれる人ありがたい。子どもの頃は何かしてもらってるなんて思いもしなかったけど、いろんな思いやりに包まれてたんだろうなぁ…。

  • 183

    2016年では63冊

  • 3.8

  • 中学校のあちこちに残されている「エンドーくん」のラクガキ。
    そのラクガキを見つめる教師達の物語。

    教師目線での中学生の物語というのはちょっと新鮮と言えば新鮮だけど、なんか生々しい感じではある・・・。
    YAに入るようだけど、子どもが読んで面白いのかな?というのが率直な印象。

    エンドーくん誕生まで読んでもどうしてここまで彼が伝説になったのかいまひとつピンと来ない。

  • 市立緑山中学校の校内の落書きで語り継がれる伝説の「エンドーくん」は、緑山中の卒業生で、無敵で、成績優秀で、スポーツ万能で、性格はやさしく、正義感があって、イケメンで背が高い、らしい。

    2年生1組学年主任数学 赤坂剛52歳ふちなし眼鏡細身
    2組は国語の矢島美佳45歳
    4組は、美術北野徳明48歳
    5組は、英語の石田和子41歳
    6組は、理科の児玉豊59歳東大卒しっそく


    エンドーくんは体育祭の星
    この中学に新任でやってきた体育教師清水勇気先生は、始業式のあいさつで、校歌の解釈を間違えて~「おそうじ先生」と呼ばれる

    エンドーくんの愛はふめつ
    昨年転任してきた吹奏楽部の顧問をしている数学の赤坂剛先生ははバツイチ。娘は元妻とともに暮らすが~

    エンドーくんはお金よりつよし
    矢島美佳は独身。貯金命
    P123
    「お金は便利なものではないのよ。大事なものなんです。~~社会人はみんなそうやって、お金を稼いでいrの。お金を稼ぐってことはそういうことです」

    お金は強い。この世のたいていのことは、お金にとってかわられる。人のあらゆるを形にしてくれる。とても強い。けれども、それゆえお金は魔力の併せ持っている。その魔力に取りつかれると、ふり回されて、自分さえも見失うことがある。いかがわしい求人冊子を見たとたんこみ上げたのは、お金のためにコントロールを失った人間に対する嫌悪感だとわかった。
    だから、自分には教えることがある、と思った。
    子どもたちが、やがてきちんと稼ぎ、得た報酬をきちんと社会に返していけるように、大人は教えなくてはならないのだ。お金の大切さとあやうさを。

    p125 教師は、勉強だけを教えていればいいんじゃない。子どもたちが自分の人生を、力強く幸せに生き切ることができるような、手助けをしなくてはならない。それが直接できる大人のひとりだ。

    エンドーくんは変化をおそれない
    石田和子、塾講師へ転職を考えている

    エンドーくんは、魔王にかつ
    美術の北野徳明先生は、綺麗好きではないが、美術質をきちんと整理している。

    P167 芸術は、平和の上にしか成り立たない。

    P194むこう側には、よいものも悪いものもすんでいるということですな。こっち側と同じです。それをぎりぎりコントロールしながら、発展させたり、やり過ごしたり。そういうことをしていくんでしょうな。

    何かに憑かれたように一気に描き上げたがいつもよいあってものとはかぎらない。むこう側からやってきた力のままの作品は、乱暴で自己満足にすぎないことも多い。本当によい作品は、そこに自分が現実社会で培ってきた経験なり、完成なりつまりはこちら側の力が加わらなくては出来上がらない。非常にエネルギーを要する作業だが、それができないと受け取る人の心には響かない。まさに、コントロールする、ということだろう。それもぎりぎりのラインで踏ん張りながら、せめぎ合い、からめとられないように、じたばたもがいた先にこそ、奇蹟がおこる場所ができるのだということは、うっすらとわかっていた。

  • 中学校の生徒の話かと思いきや先生の話でこんなパターンは初めてで面白いと思った。いろんな先生がいてその先生もいろんな事情を抱えて生徒と向き合っていて先生頑張れ!思った。

著者プロフィール

福岡県生まれ。講談社児童文学新人賞佳作『カラフルな闇』でデビュー。作品に、『青(ハル)がやってきた』、『鉄のしぶきがはねる』(坪田譲治文学賞、JBBY賞)、『たまごを持つように』 、『伝説のエンドーくん』、『思いはいのり、言葉はつばさ』『日向丘中学校カウンセラー室1・2』『零から0へ』『かがやき子ども病院トレジャーハンター』など。

「2023年 『つる子さんからの奨学金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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