焔の中 (P+D BOOKS)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 19
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093522106

感想・レビュー・書評

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  • P+D BOOKSの狙いは、埋もれてしまった過去の作品の掘り起こしなのだと思うけれど、だとしたらこれはまさに素晴らしい逸品だと思います。やっぱり自分はどうしようもなく青春小説が好きなのだなあと痛感。思春期特有の懊悩、それに加えて、実際に作者が体験した戦争についても書かれていて、その時代の空気や情勢など、自分はほとんど知識がなかったのでまさに追体験するという感じで、とても良い読書体験だった。著者の他の作品にも手を伸ばそうと思うと同時に、このレーベルは信頼できそうだなと思いました。これからも買おう。

著者プロフィール

大正十三年(一九二四)、岡山市に生まれ、二歳のとき東京に移る。麻布中学から旧制静岡高校に入学。昭和十九年(一九四四)九月、岡山連隊に入営するが気管支喘息のため四日で帰郷。二十年東大英文科に入学。大学時代より「新思潮」「世代」等の同人となり小説を書く。大学を中退してしばらく「モダン日本」の記者となる。 二十九年に「驟雨」で第三十一回芥川賞を受賞。四十五年には『暗室』で第六回谷崎潤一郎賞を受賞する。主な作品に『娼婦の部屋』『砂の上の植物群』『星と月は天の穴』『夕暮まで』など。平成六年(一九九四)死去。

「2022年 『ネコ・ロマンチスム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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