古事記 弐: 創業90周年企画 (マンガ古典文学シリーズ)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 119
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093621922

作品紹介・あらすじ

好評、マンガ古典文学シリーズ第4回配本!

日本古典文学の名作をベテラン漫画家が原典に沿ってコミック化する話題のシリーズ! ベテラン漫画家によるヴィジュアル化で古典作品の魅力がいきいきと甦ります。第4回配本は、2012年に1300年紀を迎えた最古の歴史書、日本誕生ロマン『古事記』(ふることふみ)を、<壱>に続き、その<弐>として、世界の神話や伝承、古代史などに造詣の深い里中満智子が、女性ならではの視点で描写。中巻(なかつまき)から下巻(しもつまき)まで、英雄・倭建(やまとたける)の活躍などを収録。「三輪山の大物主神」「沙本毘売」「本牟智和気御子」「小碓命」「出雲建」「倭建命」「草薙剣」「弟橘比売」「倭建命の帰還」「息長帯比売」「大雀命」、「皇后石之日売」「皇位継承」「歴史への道」まで。巻末寄稿/阿刀田高。

感想・レビュー・書評

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  • この時代は こんなに天皇候補がいたんだな〜と隔世感が大きい
    古事記の時代は天皇家も戦って領土を拡張、ないしは支配下においていた
    中国や日本以外の国々では、別の勢力が現王朝の一族を倒して、
    新たな王朝を築く、というのが一般的だが 何故か日本の場合は
    天皇親族関係で争うことはあっても、他勢力と大きな闘争はなかったようだ
    そして、武士に相当する勢力、源平などは天皇家を利用しながら、つまり天皇家のある程度の支配力を黙認した上で実質的な「天下」を手中にするという二重構造のまま時代が進んでいく
    足利や信長あたりは天皇家を滅ぼすことも考えたようだがならなかった
    GHQも天皇制は何度もやめさせようと考えたのだろうが、結局容認してしまった
    ただ、長い目で見ると 未来永劫この制度が続けられるようには思えない
    というのが個人的な意見

  • 倭建命(ヤマトタケルノミコト)、恥ずかしながら名前くらいしか覚えがなかったので、そのかなり猛々しく描かれている姿にちょっとビックリでした。
    そして、弟橘比売(おとたちばなひめ)の献身的な愛(と言っていいのだろうか?)のエピソードが一番印象的でした。

    それにしてもみんな名前が長いし、それこそ大勢出てくるので、時々ページを戻って誰が誰だかを確認しながら読まないと無理でした。
    絵の特徴で判別しやすくなってる部分もかなり大きく、文章だけでキャラクターを判別して読み進めるのは私には至難の業…この漫画版があって本当に助かりました。

    ※余談※
    図書館でこの本を借りたのですが、いつも無口な司書さんが「古事記なら池澤夏樹訳のが面白いからぜひ読んでみてください」と饒舌にお勧めしてくださったので、今度トライしてみようと思います。
    今回で登場人物(神?)や流れがザックリとわかったので、その上で文章オンリーのを読めば大丈夫そう!

  • とても簡潔に良くまとめられていて、それが里中先生の漫画で描かれるので読んでいて楽しめた。特に上巻は良く知っているお話も多く親しみ深い。でも読後やや物足りない気持ちにもなる。やはり古典は難しいながらも原文に触れてみたい気がしないでもない。

  • 帯文:”各地を転戦、敵を次々と制圧するが、父帝にも恐れられ、故郷を前に神の猪に倒される英雄倭建命!”

    目次:[中巻]その肆(四)三輪山の大物主神,その伍(五)沙本毘売,その陸(六)本牟智和気御子,その漆(七)小碓命,その捌(八)出雲建,その玖(九)倭建命,…他、[下巻]その壹(一)皇后石之日売,その貳(二)皇位継承,その参(三)歴史への道、歴代天皇系図、地図、古事記あれこれ 阿刀田高、参考文献

  • 古事記の中巻から下巻を漫画化したものです。
    ストーリーを楽しむのではなく、知識を吸収したい人向け。
    とりあえず、なんとなくわかった!

  • 里中古事記の弐巻です。
    こちらは古事記の中巻と下巻を一冊にまとめてありました。

    わかりやすく簡潔にまとめてあるけど、壱よりあわただしい印象は否めません。
    ヤマトタケルのところはそれなりに丁寧に描かれたと思うけど、それ以外の、特に下巻のお話は私自身がよくわかってなかったのでマンガでラクに理解しようと思っていたのに、天皇一人一人の印象が薄く、あんまり新しい知識にはなりませんでした。。

    全2巻でまとめるとなるとこれが限界なのかな。
    でもやっぱり絵はキレイで読みやすいです。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“あの人が買う本”で登場。BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“あの人が買う本”で登場。
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/highlight/18.html

    「あ、もうマンガで出てるんだこういうの。里中満智子さんが描いてらっしゃるんじゃ、読みやすいわねぇ」(柴田理恵さん)




    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/teaser.php

  • 名前は知っていても、話をしらなかったので、面白かったです。
    名前が長い。

  • 里中満知子さんの書く歴史や古典マンガは分かりやすい。

  • 里中満智子先生による古事記の第2巻。神話の時代と、大和朝廷公認の史実をつなぐ部分を、上手く描いている。

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著者プロフィール

マンガ家。第1回東アジアMANGAサミット事務局長。1948年大阪府生まれ。16歳のとき「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞受賞をし、プロのマンガ家生活に入る。その後数々のヒット作を生み出し現在に至る。主な作品に「アリエスの乙女たち」「あすなろ坂」「鶴亀ワルツ」他多数。「あした輝く」「姫が行く!」で1974年講談社出版文化賞受賞。「狩人の星座」で1982年講談社漫画賞を受賞。マンガジャパン事務局長。(社)日本漫画家協会常務理事。大阪芸術大学芸術学部文芸科教授。文化庁文化審議会著作権分科会委員などを歴任。

「2005年 『アジアMANGAサミット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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