竹内真の本だからてっきり小説だと思ったら、お笑い世界の関わる人々を取材したルポタージュだった。
2000年代一桁時代の取材なので、当時最新の話題となっているものは古さが否めない。タカトシ、テツトモあたりの話は懐かしの…って感じ。三谷幸喜なんてまだ大河撮ってる頃の話だもんなぁ。
伊東四郎の取材なんかは今読んでもオモロいのだけど。
あと、これは作者のせいではなく、本の作り方のせいだが、三谷幸喜は取材してから原稿書くべきだったと思う。作品鑑賞からだけではレビューの域を出ない。そこまで丁寧に取材して考察して原稿を書かせていたのに、最後だけ取材なしなんて随分荒っぽく、かつ作者に可哀そうな事をさせるもんだなと思った。
重松清なんかにも言えることだと思うが、ノンフィクションを書かせても読ませるが、竹内真の真価はやはり小説。これも良かったが、やっぱり次は、じっくり書き込まれた竹内小説を読みたくなるぞ。