- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093797924
作品紹介・あらすじ
20世紀は、「戦争の世紀」という人もいますし、「発達の時代」と言われたりもします。人によって様々な見方があります。でも、ひとつ言えることは、20世紀は、まぎれもなく、21世紀の今を作った土台だということです。今、世界が抱えている問題や暮らしていて便利になっていることの理由は「20世紀」に隠されているのです。その「20世紀の時代」は私たちの眼で確認できます。それは、「映像」が残されているからです。世界各国、日本国内で撮影された膨大な映像の中から、"とびきりの瞬間"を選び出しました。さあ、20世紀劇場へ、ようこそ。
感想・レビュー・書評
-
池上さんの本はどれをとっても良いのだけれど、やはり映像の力はスゴい。何だかんだ言って知ってそうで知ってないの20世紀前半を短時間でカバー出来てしまう超効果的な歴史を振り返れる本(映像)である。
戦争を正当化する嘘偽りをシャアシャアと述べていた方々は、今この動画を見て何というのだろうか?と怒りを持って問いたい。
同時に、同じ日本国の歴史構成者の1人として、自らのあり方に対する責任を感じさせられる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
DVDで池上彰氏の明快な解説で近代史を振り返ることができてお得な一冊でした。この知識は今後のニュースを追う上でも役立つと思います。
-
レビュー省略
-
池上さんのビデオを注文したら付いてきたDVD動画付きの本です。一般でも売られているようです。
もとはBSジャパンの番組で放送された映像を編集したもので,一話一話がコンパクトにまとめられていて,歴史の授業でも利用できそうです。
第10回「第一次上海事変」での田中隆吉元少佐のインタビュー映像を初めて見たのですが,これにはビックリでした。 -
■書名
書名:池上彰の20世紀を見にいく (DVDブック)
編集:池上 彰、テレビ東京報道局
■概要
BSジャパンで放送している番組""から、15回を抜粋して
DVD(約120分)+本にした一冊
・真珠湾攻撃 山本五十六の戦略―カラーでよみがえる衝撃の瞬間
・日露戦争の二人の将軍―乃木希典と東郷平八郎
・冒険者たち―リンドバーグ、白瀬隊ほか20世紀初頭を飾った先駆者たち
・第一次世界大戦―戦闘機から毒ガスまで続々登場する近代兵器の記録
・ロシア革命―レーニンの演説映像とシベリア出兵
・若き日の昭和天皇―欧州歴訪時の貴重な映像や大震災の視察風景
・関東大震災―今だから痛感する「死者・行方不明者10万人以上」の惨劇
・中国革命の父 孫文―辛亥革命を成しとげた英雄の肉声
・飛行船の華麗で悲劇的な運命―ドイツが誇った飛行船の威容と衝撃的な爆発シーン
・満州事変 関東軍の暴走―鉄道爆破直後の現場と参謀 石原莞爾の映像
・第一次上海事変―逃げまどう上海市民と謀略を認めた田中元少佐インタビュー
・上海爆弾テロ事件―後の外相・重光葵"片足負傷"の衝撃映像と抗日運動
・満州国建国 傀儡政権の樹立―「悲劇のラスト・エンペラー」溥儀の実像
・国際連盟脱退―総会で演説する松岡洋右外相の歴史的な「退場」シーン
・独裁者ヒトラー誕生―比類なき煽動家の怒号のような演説に圧倒
■感想
恐らく、貴重な映像の数々です。
恥ずかしながら、もう、知らないことだらけです。
知っているのは、それぞれの事件の名前ぐらいで、そこ
に至るまでの経緯などは、新鮮でした。
(恐らく、小中学校の社会で習っていると思うんですが
完璧に忘れてしまっています・・・)
まあ、第1次世界大戦が、どこの国がメインで戦争して
いたって言える社会人ってそんなにいない気がします。
(言えても、別に役には立たないと思いますが・・・)
現在があるのは20世紀があったからですので、こういう
番組は勉強になります。様々な出来事を分かりやすく説
明してくれているので、見てみるのもいいと思います。
番組自体はかなりの回数やっているみたいですので、で
きれば第2弾、第3弾と出して欲しいです。 -
20世紀を振り返るというDVD付きの本。
後半は中国との関係を中心に構成されているので、これから中国と関係する仕事をする人はあらためて日本の歴史を振り返る意味で読んで(見て)ほしい。(特にわたしのように歴史に疎い方)
中国とのビジネスが急拡大されていことに合わせてリリースされたという見方もできます。
それにしても複雑ですね。
歴史を振り返ると満州事変からはじまり日本は中国を常に侵略先と見てきた。
中国から見れば日本は侵略者。
それが現在の反日教育につながっていると考えると納得せざるを得ないところもあり。
過去は過去として認め、新しい未来を築く。
言ったり書いたりするのはとても簡単ですが、実際根は深いです。 -
古くは日露戦争からの映像がDVDのなかに入っている。
本を何冊か読み想像していた当時と、映像に映っているものは違う部分が多くあった。
戦争中の映像では、本で読んでいるとなかなか伝わってこない、厳しさが感じ取れた。
日常での映像では、想像していたよりも、当時の人々が現代的に見えたのが新鮮だった。
なにより映像を観ることで、「やはり本の中のできごとではなかったんだ」と、改めて感じたことが何よりの収穫だ。
こうしてみると後世のひとたちにとって、その場の雰囲気を伝えてくれる映像というのは、貴重な資料なのだと気付いた。
いままでビデオを撮っている人たちを見ると、すこし軽侮していたところがある。
だけど、このようにあとあとになって見返せる資料というのは大事なのだ。これからは記録をどんどん残そうと思った。
ほとんど余談
ヒトラーが演説しているときの映像も入っていた。
言語も違っており、実物を見たわけではないけれども、とてつもないカリスマ性を感じた。
思わず、ついていきたくなる人だ。
あのように、人前でまったく臆さずに熱弁できるほどの信念を自分も持とう。
そうすれば周りのひとの心も動かせる気がする。