- Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093798310
作品紹介・あらすじ
「日本は前触れなしに突然やってきたアメリカのペリーという乱暴な男に強引に開国させられた」。これが日本人の持っている歴史認識だ。しかしこれは正確ではない。ペリーが「強引」だったのは本当だ。だが「突然」では決してない。それどころか、アメリカは実に慎重に紳士的に粘り強く交渉を続けていたという事実がある。アメリカを激怒させた幕末の「日本外交」。
感想・レビュー・書評
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2019年3月7日、津BF
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外国からの開国の歴史が主である
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独自の視点は相変わらずの面白さ
でも論の展開が強引すぎるところも相変わらず -
井沢さんの逆説シリーズを読んで歴史好きになったものです。ついにシリーズも幕末までやってきました。相変わらず、これまで知られていない事実が満載で、楽しく読めました。
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井沢さんの渾身の一冊。いつもどおり歴史の深読みがおもしろい。
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エポックメイキングな黒船来航。教科書では、突然の来航と外圧による日米和親条約締結という説明がなされるが、それが本当だったのか推考している点に本書の価値がある。米国来航前のロシア通商要求やオランダ支援申し入れなど本書で初めて知る知識であい、当時の軍事技術から推察する蒸気船の「衝撃度」や江戸幕府の官僚的泥縄対応など非常に新鮮な視点で勉強になった。
明治維新に至る不平不満質量の温存も感じられ、本シリーズの直近作品の中で最も面白い。 -
幕末期の幕府閣僚等による見事なまでの後手後手政治に感心し、現在の政治家や官僚に重ね合わせてしまう。
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幕府の対応と現日本政府の対応の類似性に日本人の悪癖を見る歯がゆさです。
まさに温故知新。