さくら

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 3996
感想 : 711
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093861472

感想・レビュー・書評

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  • 愛犬さくらと長谷川家の家族の物語。
    懐かしいような甘酸っぱい青少年時代を思い出してしまう内容でした。
    印象に残った文章
    ⒈ 三回イキんだら、すろんと出た!
    ⒉ この世界のもんは、ぜえんぶ誰のもんでも無いんやでぇ。
    ⒊ これが自分の100や、ありのままや!て思って生きてる人って、
    おらん気がする。

  • 全体的に汗と涙とよだれが混ざりに混ざってどうしようもなくなったような、そんな作品というのが読了後にでてきた思いだ。

    自分自身の大好きな人、大好きだった人をあきらめなかったお父さん。逃げよう逃げようとして、人生をリセットしたいと思っていたかもしれない。それでも逃げずに自分の大切な人をあきらめなかったお父さんに胸がつーんとした。
    そして、取り返しのつかない罪を犯した娘のミキを責めるどころか、許したお父さん、大好きだ。
    そして、何も誰にも止められなかった兄の惨事。そしてそれを止められなかった家族。時に、絶望とはすべてをシャットダウンするくらいの脅威だ。

  • ブクログの評価を見ているとお気に入りの方が多いようで、それは知っていたけどなんとなく手に取っていなかった一冊。でも、人生半分くらい生きてきた私のような年代はさほど響かなかった・・・ごめんなさい。

    若い方にはもしかするといろいろと思うことがあるのかもしれない。みんなは、愛し合う両親から生まれてきたかけがえのない存在だということ。見た目だけで判断することが、どれほど不幸なことか。自分の激しい恋心を優先させた結果が、何をもたらすのか。

    ひとつだけ中年のおばさんの心に残ったのは、人間は誰にも、明日がどうなるのかわからないということ。だから日々を悔いのないように過ごす努力をするとともに、毎日平穏に過ごせることに感謝の気持ちを忘れないでいたいと思う。

  • 期待してなかったけど、意外と良かった。

  • 2018/10/9:5人と1匹の家族のお話。お母さんのように愛し合うことはどういうことなのか、子供に真っ直ぐ伝えられたらなと思った。

  • なんでも出来るヒーローの兄ちゃんの最期の言葉<ギブアップ>がツライ。残された家族がもっとも傷つく遺書だと思った。
    最終章。感動するであろう手前で、自分が地震&停電生活に突入してしまい、日があいて読んだらなんだかピンと来なくて残念だった。最終章だけ2度読んでも何も響かず残念。再読の際は一気に読み進めようと思う。

  • さくらは犬の名前。私も尻尾を振り続けようと思う。そして子どもを産もうと思う。

  • 毎日はどんどん過ぎ去っていくから…大事に生きようって、大事な言葉や思いは伝えようって思った。

  • 薫と良く似た家族構成だからか自分のことのように読めた。
    私もささやかな幸せや不幸せに敏感になりたい。
    長谷川家の素晴らしい人たちのように。

  • もし息子が見たとして
    「どうしたの?」なんて
    聞かれようものなら
    何と答えましょう

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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