異境

著者 :
  • 小学館
3.24
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本棚登録 : 232
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093863056

感想・レビュー・書評

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  • 上司との喧嘩で支局に飛ばされた新聞記者が主人公の推理小説。
    支局ったって横浜だったらいいじゃん、とまず田舎者の自分は思いました。
    これ!という目新しい設定はないものの、主人公の甲斐と年齢が近いせいかわりと入り込んで読めた。
    長いものに巻かれると会社では上に行くけれど、物語、ましてや推理小説の主人公にはなれないよなぁ。甲斐さん、逆らいすぎです(笑)
    同期の真琴さんや、若手クール刑事翔子ちゃんとの絡みが読みたいので、続編希望です。

  • あーん!
    面白かった!さすが堂場さん!

    カルロスの登場がちょっとわざとらしいけど(笑)。
    また他を読もう!

  • 堂場センセの本ですな〜(^^)ラストギリギリまでねばってねばって、ジリジリ進めて、ラストは速度あげて駆け抜ける。主人公自身に背負ってるものがあって、それと葛藤しつつ静かに犯人に迫って行く感じとか。この雰囲気は嫌いじゃありません(。-_-。)鳴沢了的な。確か鳴沢了シリーズでも日系ブラジル移民出てきてたよな〜若干かぶってるよな〜って途中感じちゃったのは残念(ー ー;) そしてこの本、実のところ主役は甲斐さんじゃなくて二階くんじゃない?二階くんの若さ故の失敗を考慮しても、なにげにすごくてかっこいいよ(笑)

  • 上司との衝突により横浜支局へ飛ばされた記者・甲斐が、特ダネをつかんだまま失踪した記者を捜す。

    失踪した記者の足取りを追うと、警察内部の腐敗と、外国人グループによる犯罪の影が見えてくる。

    支局にもなじめず、孤軍奮闘する甲斐と、腐敗していく組織に疑問を呈す女性刑事・浅羽翔子が、事件の真相を解明していく。

    ストーリーがチープで残念。

  • 新聞記者の視点というのは著者としては珍しく、新鮮に思えた。日本でここまでの犯罪が行われるのかという疑問はあるけれど、それを荒唐無稽には余り感じさせないところが筆力ではないかと思う。

  • 2015.11.28-64
    支局に飛ばされた甲斐が新人記者の失踪を追調べる内に、記者が追っていた海外窃盗グループと県警の癒着に迫る。

  • 日報の新聞記者甲斐は上司と衝突して本社から横浜支社に飛ばされる。横浜支社で知り合った若手記者の二階が特ダネをつかんだ直後に行方不明となり、甲斐は一人捜索を始める。しかし神奈川県警はあまりにも非協力的だった。数少ない味方の女性刑事や過去の伝手をたどりつつ徐々に真相に近づいていくが、自身の身にも危険が迫ってくる。二階はいったいどんなネタをつかんでいたのか、甲斐はその後をひたすら追い続ける。著者らしい感じのミステリである。

  • 上司との確執で横浜支局に飛ばされた新聞記者の主人公。そこで2年目の記者の失踪事件をなかば、押し付けられた形で調べて行く。調べていくうちにとんでもない事が…。あー、またまた警察内の不祥事。記者目線で描かれた、私好みの作品でした。

  • 東京から左遷されて横浜に来た甲斐明人.着任早々に新人記者二階が失踪する.大きなネタを掴んでいる感じだが、明人が個人で捜索を命じられる.神奈川県警の動きに変な所を感じたが、刑事の翔子だけは頼りになりそう.調査に警告を与える人物が登場したり、二階が接触した警察幹部が自殺したり、不可解な事象が続出する.最終的にスクープを得た明人だが、翔子とのやりとりが面白かった.

  • 上司に逆らい本社社会部から横浜支局へ異動させられた新聞記者。
    真っ直ぐな性格のアウトローはまさに堂場ワールド。敵も多いが、少数の味方は頼もしい輩が揃っているのも同様。雇用にあぶれた外国人の世情も反映して、展開も面白い。相棒の女性警官がいい味を出している、シリーズ化になりそうな・・・

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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