- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093864794
感想・レビュー・書評
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秋吉理香子の中で一番人気(しかも男女問わず)
[NDC] 913.6
[情報入手先]
[テーマ] 令和3年度備前地区/ミステリー小説 -
東京グランドバレエ団に所属するバレリーナ達の憧れや嫉妬が巻き起こした事件のお話。過去の殺人事件に関わっていた人物達を次々と呪いのような不幸が襲い、その真相を探る若きバレリーナ。お話はバレエ演目「ジゼル」の話と共に進んでいく…
面白くないことはないんだけど、登場人物の名前や話し方、バレエ団内での過ごし方になんともいえない恥ずかしさを感じていまいちお話に入り込めず。こんな歯の浮いたような同期のイケメンいるか?とか、先輩たちを差し置いてここまでこの子達ばかりが抜擢されるか?とか。
バレエ鑑賞は苦手だったけど「ジゼル」はもう一度見てみたくなったかな。 -
漫画『ダンス・ダンス・ダンスール』が好きで、作中に出てくるバレエ演目『ジゼル』に興味を持ち、本書を手にした。
ミステリ部分よりもバレエの世界観が綺麗に描写されていること、舞台を作り込んでいく工程も丁寧に記載されていることが大変魅力的であった。
最後オチが少し弱い感じはしたものの、しっかりと終わり好印象である。
次作も是非読みたい。 -
配役を巡って嫉妬や焦りが渦巻いていく様子も生々しく、一つの作品を作り上げるためにレッスンは勿論、細かい振り付けに神経を行き届かせ、役の解釈を深く掘り下げて仲間と共有したりと、中々知ることのできないバレエの裏側が面白く引き込まれました。
亡霊騒ぎに端を発した騒動も上手く絡めてありましたが、ラストはもう少し、スッキリ感があっても良かったのでは。 -
バレエに全く興味のない私でしたが、少し読んでから、急に知りたくなって、今の日本にどんなバレリーナがいるのか、ジゼルはどんな踊りなのか動画を見てしまいました。
それくらい、分かりすく、魅力的に描かれていたように感じます。
実際の動画を見てから、また本を読み進めると、フワッと軽やかに舞う姿や、指先まで意識して綺麗に演じている繊細さまで、頭に浮かんできました。
そういえば、事件の話だった、犯人誰だっけ?というくらい、バレリーナ同士の嫉妬や、切磋琢磨する姿、意識の高さなどに夢中になってました。
逆にいうと、少しミステリー感は弱かったかなと思いますが。
私は、バレエの魅力を知れたので満足です。 -
2020.10.09スタート
2020.10.16読了
2020年の㉔
★★★★☆
バレエの世界をよく知らない人たちにも読んでほしい。美しく華麗で優しい愛の物語だけじゃないバレエの世界というものを。妬み嫉み恐れという負の要素も含めてこそのバレエの世界を。あからさまに意地悪な事もしないし、性根が腐ってる悪い人もいないのに…やるせない。誰かが笑えば誰かが泣く。だから特にこの世界は辛いよね…。ま、バレリーナだけじゃないけどね。