小説X あなたをずっと、さがしてた

著者 :
  • 小学館
2.54
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本棚登録 : 130
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093864909

感想・レビュー・書評

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  •  ブクログの抽選プレゼントに応募してみたら、当選したとこのことで自宅にご送付いただいた。こういうのテンション上がるなぁ。忘れた頃にいきなり届いた。ありがとうございます。

     蘇部健一という作家さんの本は初めて読んだ。ケータイ小説のようなカジュアルでシンプルな文体。凝った表現はないし、ほとんど一行ごとに改行されているから、良くも悪くも、まぁなんと読みやすい。タイトル一般募集という企画ものの作品だから、誰でも読めて理解できるように書く必要があったのかな。

     内容は、乾くるみ「イミテーションラブ」の中学生版といったところか。ミステリーを初めて読む人向けという印象。日ごろから読み慣れている人はきっと、作者と競い合うように、伏線とその回収部分を見つけにいく貪欲さを会得しているだろうから、冒頭で既にトリックに気付いてしまうはず。文章そのものの美しさとか、キャラクターへの愛着、あるいは独特のぶっ飛んだ世界観とか、内容以外のところにも魅力があればよかったんだけどなぁ。

     表紙や帯で「驚愕のどんでん返し!」などと著しく煽っていて、それにより読者の期待値のハードルを上げてしまったのは失敗だったと思う。確かにどんでん返しではあるのだけど、作者が「最後の一行に命を懸けました」と言うほどの衝撃はなかった。でもたまにはこういうのもいいかな。村上春樹とか重い哲学系の本とか読んで息切れした後なんかに。

  • 私はあまりミステリーを読まないのですが、
    ブクログさんへ応募して当選したため、ワクワクしながら読みました!!
    私が感じたのは、正直偶然で出来すぎてる感じがすると
    思ってしまった部分もありましたが、
    ハッとさせられる部分もあり、新鮮でした。

  • 大学に向かう橋の上で水曜日にだけすれ違う男性にほのかな恋心を抱いた『奈子』だが、告白しようと決意した矢先会えなくなってしまう。友人の助けを借り、再び運命的な出会いを果たした彼とは・・・

    タイトルを募集するキャンペーンでつけられたタイトルと言うことと、衝撃の結末が待ち受ける恋愛ミステリーという謳い文句に惹かれ読んでみることに。
    内容は・・・うーん、正直文章はこなれてないし、肝心の謎解きは予想できたうちの一つ(しかも友人がとは一番初めに思った)。何より人物、特に主人公が好きになれない。嫌な女の子だなとすら思う。発端の事故の原因となりながら逃げたことではなく、付き合うにまで至った”彼”が友人だと気が付かないのか?親友とまで言っていた割に、全く見てないんじゃないかと感じた。
    そしてもう一編収録されている「四谷三丁目の幽霊」に関しては、もうほぼほぼ読み通りのことしかなかった。

  • うーん…。
    初めて本を読む方にちょうどいい感じでは。

  • タイトルが大きすぎ
    中身がついていかない
    ???でした

  • 駄作です

  • すぐ読めた。恋の物語。好きには、すぐなるけれど持続が難しい。

  • ネットで無料掲載からの再読となります。そのままなのか校正したのかわかりませんでしたが、2回目ということもあり、すっらすらと読み進める。癖がない文章である。ラストに向けての伏線の数々を拾うことができた。初見でわかった数より多く、巧いこと設定しているではないかと改めて思う。
    タイトルの「あなたをずっと、さがしてた」とおり、片想いの男性を親友と探し、運命的な展開となっていくのですが、恋のグズグズ具合と別に要らない展開はさておき(笑)、驚愕の結末には成功しているのではないでしょうか。小さくまとまり過ぎている感はあるものの、ネタ的には素晴らしいと思う。ぜひこういう作品を集めた短編集を読みたいものです。
    出版社の皆さん、早く出してください。蘇部さんに仕事あげましょう!!
    書き下ろしが単行本には追加されています。正直、電子版にあるエッセイが読みたくて仕方ありません笑
    内容的には、蘇部さんらしい。ユーモアたっぷりなほっこりミステリ。バカミス専売特許ですねはい。偶然偶然の連続、方向性がはっきりわかる物語のはじまりといい、好みすぎて堪らなかった。

    ちなみにタイトル公募で決まった本作。わたし10タイトルは応募しましたよ。落選にがっかりでしたが、表紙裏表紙にタイトルがあって嬉しかったのであった。

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著者プロフィール

1961年、東京都に生まれる。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業。1997年、『六枚のとんかつ』にて第三回メフィスト賞を受賞、デビュー。児童向けの「青い鳥文庫」や「YA!ENTERTAINMENT」でも活躍。

「2013年 『古い腕時計 きのう逢えたら…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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