- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093867009
作品紹介・あらすじ
衝撃の巨大自動車企業小説、ついに完結! 「99%が真実」という噂で書店から本が消えた!?気鋭の経済記者が「覆面作家」となって、初めて書くことができた「世界一の自動車メーカー」禁断の真実。あまりに詳しすぎる内部情報や関係者しか知らない極秘ネタを小説に偽装したノンフィクションではないか……そう噂され、発売と同時にベストセラーとなった超問題作『トヨトミの野望』と続編『トヨトミの逆襲』。その「完結作」がついに発売! 世界中を襲った未曾有のパンデミックのなか、巨大自動車会社トヨトミも待ったなしのEV(電気自動車)シフト転換を迫られていた。しかし、販売ディーラーの相次ぐ「不正事件」や持ち株比率たった2%の創業家の「世襲問題」など暗雲が垂れ込める。カギを握るのは“トヨトミの母”と呼ばれる元女優の謎の老女。彼女がひた隠す「豊臣家の秘密」とは──。「本書の内容のどこまでが事実でどこまでがフィクションなのか。これについて、巨大自動車企業に極めて近い経営者は99%が事実と私に言い切った」(夏野剛氏、『トヨトミの野望』文庫版解説より)綿密な取材をもとに描き、経済界を震撼させてきたトヨトミシリーズ。その“衝撃のラスト”を見逃すな!
感想・レビュー・書評
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巨大自動車企業、トヨ・・・トミ、という架空の会社を舞台にした、「小説を偽装したノンフィクションではないかと噂された」という「トヨトミ」シリーズの完結編。会社の本好きの先輩からお借りして読了。
このシリーズ3作品目では、ニデック(本著内では織田電子)まで巻き込んで謎のリアリティある展開を読ませてくれます。永守さん行きつけの神社は九頭竜大社ですが、本著では「九十九龍大社」と。宮司さんが永守さん(本著内では織田さん)を軽くウザがっているかのような描写をしているように読めましたが、現実の宮司さん的には良い迷惑でしょうね(笑
しかし本著、読んでいてここまで酷いニュースあったっけ…とネットで検索すると確かに史実として実在する模様。まぁ多少の脚色はされてるようでしたが。。
本著の最後に明かされる出生の謎は、そこまであり得るのかしら…という突拍子もないモノですが、これだけ史実に基づく話を展開してきて、最後のヤツだけフィクションでした、というのはどうにも考えにくいなぁ。
さて、3巻目である本著のテーマはもちろん「世襲」で、後継者問題で揉めている織田電子が出てきたのはそのせいかと。
本著内では、トヨトミも織田電子も後継者問題は片がついたのですが、現実の方はむしろニデックの方がまだ微妙な感じで、日産から招聘されたCEOはとっくにおらず、ソニー出身のCEOが就任する人事を発表したところ。株価もその間に下がってしまい、さてどうなることか。
トヨタの方は株価も美しい右肩上がり。中期的な電動化の流れの中でどうなるかはまだ見えてませんが、ウーブンシティも今年オープンなんですかね。モビリティ企業への変革を見守っていきたいところです。 -
どこまでが現実でどこまでが虚構なのか読んでいたら分からなくなってきた。
シリーズ3作目で小説らしくなったけど逆に個性が無くなったように自分は思える。
次はあるのかな。 -
「野望」「逆襲」に比べ現実味が薄れ小説らしくなっているが、どこまで真実なのだろうか。本当に99%実話なのだとすれば相当に根が深く、日本のEVどころか産業界全体にも影響が大きい。事実であるならこの会社の車には乗ってはいけないと思うが、小説として楽しめたと思うことにし、この本を前提にモデルとなったあの会社を見ることはよそうと思う。
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話そのものは面白いんだけど
三部作として見ると、前作との違いに戸惑ってしまう
織田電子の存在も謎だし、途中で出てきた官僚の人もどうなったか明確じゃないし
消化不良の感じはあるが、次回作出ても更に散らかるだけな気もする -
これがほぼ実話なら、トヨタが怖い。
あくまで小説と割り切れず、どこまで真実なんだと
ドキドキしながら読み切りました。
今後のEV戦争や人事に目が離せません。 -
『#トヨトミの世襲』
ほぼ日書評 Day753
「99%実話」の噂…と、帯に記されたシリーズ3作目。かなり荒唐無稽さが増してきているが、ある程度モチーフとされる企業や人物にに馴染みがあれば、エンタメ作品としては非常に楽しめる。
ニデックの永守さんが本作では復帰不可のヨイヨイにされてしまったのは気の毒だが、有価証券報告書にも自ら記載している通り、カリスマ創業者に頼り切るリスクが、最終的にこのような形で解決されれば良いな…と希望的観測を述べるしかないくらい、おそらくは現実世界の方が状況が悪いだろう。
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小説のかたちをとればなんでもありなのか、大丈夫なのかな。
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フィクションと書かれているが本当にフィクションなんだろうか?と思う内容と、自動車業界で働いている人は興味深い内容だった。また、織田電子については全ての働いている人に考えさせられる内容で、今日から自分も働き方を考えうと思う一冊でした。