間宮兄弟

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093874991

作品紹介・あらすじ

だって間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでるじゃん。"そもそも範疇外、ありえない"男たちをめぐる、江国香織の最新恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 幸せに暮らしているという概念は 
    人によって違うけれど
    世論や他の人の見方で 
    ねじ曲げたれたり 決めつけられたり
    だけど わたしは
    自分の中の小さな幸せをきちんと受け止められる感じられる人でありたい

  • 兄弟の関係性いいなぁとは思うけど、男女関係はどうかなと思う

  • 江國香織さんの作品は避けていたんだけど、映画化されたという記憶だけで手に取ってみました。
    映画化されたからおもしろいかなって思っていたんだけど、さすが江國香織さん。
    日常が流れていくんだよね。
    キャラが良いから勝手に動いてくれると思うんだけどなぁ。

    映画は佐々木蔵之介さんとドランクドラゴン塚地武雅さんの2人だったと思うんだけど、はやったのかな?
    私にセンスがないから江國香織さんを理解できないんだろうけど。

  • 佐々木蔵之介と塚地が演じた映画版を先に見ていたから、兄弟のイメージは読む前から出来上がっていた。
    原作を読んでも、そのイメージは崩されることなく、よりリアルに感じられた。
    映画が原作に忠実だからかな。また映画が見たくなった。

  • カバーデザインが好き。

  • こんな人生の在り方もありだなあ、と

    自分が居心地が良くて
    自分がいいと思うものがあって

    それに沿って行けるなら
    どんな生き方だって誰といたっていいと思った

    世間から見たら、変わってて
    結婚もしないで男2人兄弟で住んでるなんて
    変わってるよね

    って言われるようなことなのかもしれないけど


    お母さんは2人のことを自慢に思っていて
    兄弟、お互い居心地が良くて
    それでいい。それがいい。

  • 「だって間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでるじゃん」
    そのままの自分でそのままの間宮兄弟で良いんだよ〜って感じがして、好き。

  • モテなく生きてきた感じがリアルい
    兄弟よき

  • 面白かった。私も間宮兄弟の家に遊びに行きたい。
    大人になっても、一緒に住んで、一緒に遊ぶ。女の人たちは、彼らを男の人と全然意識してくれないのは、彼らにとって不幸なのかもしれないけども、2人の生活はかなり楽しそう。と思ってしまうのは、私だけではないはず…。

  • 読了後、映画も楽しむ。

    以下、本文より
    もう女の尻は追わない。そう決めた日から、すべては俄然平和になった。俄然平和に、そしてびっくりするほど美しく。

    パズルの類も大好きで、なかでもサイズの大きいジグソーパズルには燃える。いったん始めると二人と徹夜してしまうばかりか、仕事さえ行きたくなくなる始末なので、兄弟のあいだではジグソーパズルというものを、「おもしろ地獄」と呼びならわしている。

    二人はそれ(読んでいる本)を朝から晩まで持ち歩き、自室でも居間でもベランダでもトイレでも思い思いの姿勢で読んでいる。掃除も洗濯もしない。夕食も、外食か出前をとる。こういう休日の過ごし方を、兄弟は「読書日」と呼んでいる。

    「徹信ー、帰ったぞう、たらいまー」
    「徹信ー、酔っぱらったー、たしけてくえー」

    ひさしぶりに「おもしろ地獄」を買ってきた、と徹信が言ったのは火曜日で、よし、じゃあ金曜日だな、と明信が応じた、その金曜日の夜、兄弟は夕食も風呂も早めにすませて、満を持してジグソーパズルの箱をあけた。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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