自分を生ききる: 日本のがん治療と死生観

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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093875578

作品紹介・あらすじ

BSジャパンで好評を博した番組『自分を生ききる』を元に、日本のがん治療・緩和ケアの現状と「どう生きるか、どう死ぬか」を考えていきます。

感想・レビュー・書評

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  • これを読んだのは、だいぶ若いときだった。だから、がんについてあまり考えたことがなかったし、非常につらい病気だと思っていた。でも、本書を読んで、考え方が変わった。
    まず、日本にはモルヒネに対する強い偏見がある。モルヒネは血液中に入ると危険だが、口から飲む分には安全である。これでがんの苦しみのほとんどは軽減されるという。
    また、がんは死ぬまでに時間がかかる病気である。だから、人生の整理ができる。がんで亡くなった樹木希林さんもこう語っている。
    「ガンになって死ぬのが一番幸せだと思います。畳の上で死ねるし、用意ができます。片付けしてその準備ができるのは最高だと思っています。」
    つまり、これからの課題は、がんをどうやって治すかではなく、がんをどう生きるかという終末医療にかかっている。そういう発想を得られたことは、大きかった。

  • がんになる可能性50%、
    身近にがん患者を持つ確率は多分100%。
    そんな時代に、がんを怖がること無く、どのようにとらえるべきか、
    癌が身近に起きる前に読んでおきたい1冊。

  • お二人の死生観に 共感した。だれでも 死に向かって 生きている。

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著者プロフィール

1960年生まれ。東京大学医学部卒業。東大医学部付属病院放射線科准教授兼放射線治療部門長。厚生労働省がん対策推進企業アクション議長。

「2023年 『人生を変える健康学 がんを学んで元気に100歳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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