おしんの遺言

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 35
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093881371

作品紹介・あらすじ

「おしん」が悩める日本人にいっておきたかったこと。ほんとうの豊かさ、幸せとは-「生き方」と「老い方」を見失ったすべての日本人に捧げる85歳・著者渾身のラストメッセージ。

感想・レビュー・書評

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  • おしんを見た人は特に、見ていない人にも橋田さんの言葉は、胸響く。『生きるための知恵を持つ。現実の自分をしっかり見つめ直し、ひとりひとりが「身の丈にあった物差し」を持っていまの時代と向き合うこと。政治が悪い、社会が悪いと恨み節を並べてみても、誰も手を差し伸べてはくれないのですから』おしんの名前にちなんだ「真」「芯」「信」など12の文字の85歳の時に書かれたおしんの遺言。

  • 女として、妻として、作家として、今までの生き方を振り返り、
    最近流行りの熟年離婚を危惧する作者が、
    おしんの話を交えながら、皆さんも生き方を見直してみませんかと呼び掛けられたもので、

    私自身、妻として反省させられる点が多々あり、今日から心を入れかえて主人に接していこうと思えたいい本だった。

  • おしんを通して大切なことがたくさん書かれていた。

  • 昔「おしん」という題名のドラマがあったらしい。

  • おしんって懐かしい響き。
    もう、28年前になるんだ!タイトルに興味持って読ませてもらった。
    内容は、今まで語り続けられてるお話もあったが、あの「おしん」で伝えたかったこととは、裏腹に人々の思いは、逆の方向に走り
    、残念に感じられてるからこそ、「今」という時代を大切にして欲しい一心で書かれた一冊なのだ。

    ・真・・真心をこめて毎日を生きていますか?
    ・芯・・揺るぎない芯を持ってますか?
    ・信・・譲れない信念がありますか?
    ・親・・親子の関係をわきまえてますか?
    ・心・・心に鬼を飼っていませんか?
    ・深・・深謝する気持ちを忘れていませんか?
    ・慎・・慎みという女の武器を知っていますか?
    ・神・・あなただけに見える神様がいますか?
    ・身・・健康な身体を保つ努力をしていますか?
    ・伸・・伸び縮みの人生を楽しんでいますか?
    ・辛・・辛抱という名の灯りをともしていますか?
    ・新・・新たな自分探しをしていますか?

    12章にわたり「しん」で語られてる今、86歳になられてる橋田さんの思いの丈が感じられた。

  • ・はなまるマーケット 2010年11月4日(木) TBS系列にて紹介


    ゲストの橋田壽賀子が現在発売中の「おしんの遺言」(小学館)を告知。


    橋田さんがこれまで手がけてきたドラマ作品数は200本超。なかでも『おしん』は、橋田さんが伝えたかったメッセージの代弁者でもあったため、ことのほか思い入れが強い作品だといいます。全297話を改めて見てみると、愚直なおしんの生き方、老い方には学ぶべき点、見倣うべき点が驚くほど多く、その生きざますべてに、混迷する現代を生き抜くヒントがあることに気づかされます。そしてそれは老若男女を問わず、いまを生きるすべての日本人に希望の灯りをともしてくれます。「この国の未来とそれを支えるひとりひとりのために」……本書は、橋田さんが全霊をかたむけて綴った、まぎれもない「遺言」なのです。

  • あ==懐かしい「おしん」大好きだったんだよな〜 っていってもあんまり見られなかったんだけど、本を買ってきて嵌って読んでいました。大根めし、すいとん…よくわからなかったけどそういう時代があったんだということは強烈に焼き付けられた話だった。その原作者、橋田さんの「おしん」に込めた願いやメッセージが強く強く伝わってくる「おしんの遺言」。豊かさの中で見失ってしまったこと、通り過ぎてしまうこと。どんな時でも「身の丈に合った生き方」をすることが何よりも人間にとって大事なんだと改めて認識させていただきました。あと、夫婦関係の極意も(笑)おしん、またいつか見てみたいなあ…

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著者プロフィール

1925(大正14)年、京城(現在のソウル)生まれ。日本女子大学校卒、早稲田大学中退。1949(昭和24)年、松竹脚本部に勤務。1959年、フリーの脚本家に。1966年、TBSプロデューサーの岩崎嘉一氏と結婚。1989(平成元)年、死別。TBS東芝日曜劇場「愛と死をみつめて」、NHK朝ドラ「あしたこそ」、大河ドラマ「おんな太閤記」、移民をテーマにしたNHK「ハルとナツ」やTBS「99年の愛」など多数の脚本を手掛ける。中でも、1983年のNHK朝ドラ「おしん」は大反響を呼び、広くアジアでも放送される。また、1990(平成2)年からスタートしたTBS「渡る世間は鬼ばかり」は国民的ドラマとなっている。NHK放送文化賞、菊池寛賞、勲三等瑞宝章などを受賞・受勲。2015年、脚本家として初の文化功労者に選出される。主な著書に、『ひとりが、いちばん!』『夫婦の覚悟』(共にだいわ文庫)、『私の人生に老後はない。』(海竜社)、『安楽死で死なせて下さい』(文春新書)、『恨みっこなしの老後』(新潮社)などがある。

「2021年 『渡る世間にやじ馬ばあさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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