仔猫の肉球

著者 :
  • 小学館
3.83
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本棚登録 : 69
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093884143

感想・レビュー・書評

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  • 自慢じゃないけど、”肉球”の二文字を見つけるのが得意です(笑)

    書棚の中から、吸い寄せられるように選んだ本。
    また泣いてしまうかもしれないのに、
    手に取らずにはいられない猫好きの性…。

    はじめましての作家さんです。
    タイトルや表紙から想像したのとはかなり違った内容でした。
    まず、”なんの役にも立たないのにおそろしく堂々と生きている猫”というまえがきに、
    「なんて表現を…」と…。
    でも読んでいくうちに、それが雨宮さんの”生きる理由”
    そう言い切れるほどの愛情に裏打ちされた表現だとわかりました。
    ”生きづらさ”を抱え、常に命というものと向き合ってこられた方なんですね。

    「ただ生きている、猫は人間のように生きる意味など問わない。」
    同感です!

    私も煮詰まりそうになったときは、日当りのいい場所で
    猫ちゃんみたいに昼寝をしてみたいです。
    ガチガチになりがちな肩の力を、ふっと緩めてくれるかな。

    あぁ”肉球”…
    あのぷにぷにした、そら豆のようなにおいがたまらなく懐かしい~。

    • 5552さん
      杜のうさこさん、はじめまして。
      たくさんのいいね!ポチありがとうございました。お返しフォローにも感謝です。

      本棚を拝見させていただい...
      杜のうさこさん、はじめまして。
      たくさんのいいね!ポチありがとうございました。お返しフォローにも感謝です。

      本棚を拝見させていただいていたのですが、‘肉球’の文字に飛び付いてしまいました(笑)
      ‘肉球’、いいですよねえ(うっとり)

      雨宮さんはだいぶハードな過去をお持ちの方で、彼女が主演の『新しい神様』というドキュメンタリー映画も作られてますよね。
      彼女自身が‘社会から疎外されている’という感覚を強くお持ちの方のようで、よく新聞などで‘社会的弱者’の問題を発言されている印象です。
      硬派なイメージがあったので『仔猫の肉球』なんてタイトルのものを書かれているのは意外でした。
      レビューで書かれていた‘何の役にも立たないのにおそろしく堂々と生きている猫’という言葉には雨宮さんの猫への羨望と共感と愛情を感じました。
      家で猫を三匹飼っているんですが、庭でひなたぼっこしている猫の隣に座らせてもらい、一緒にぼーっとしてもらう時間は何ものにも変えられません。
      彼らと一緒に風を感じ、太陽の暖かさを感じていると大抵の悩みは一瞬どうでもいいや、と思ってしまいます(笑)
      家は車の通る道路から遠いので、家も外も自由に出入りできるようにさせているんですが、たまに猫の肉球が草いきれっぽい匂いになってます(笑)それがまた愛しいです。

      いきなり長文コメント失礼しました。
      これからもよろしくお願いします。


      2018/03/10
    • 杜のうさこさん
      5552さん、はじめまして。
      コメントありがとうございます!
      こちらこそ、いつもいいね!をありがとうございます!嬉しいです^^

      に...
      5552さん、はじめまして。
      コメントありがとうございます!
      こちらこそ、いつもいいね!をありがとうございます!嬉しいです^^

      にくきゅう~♪
      本当にいいですよね~たまりません。

      私ね、勉強不足で雨宮処凛さん、この本と出会うまで、全く存じ上げなかったのです。
      ネコちゃんの表紙とタイトルで、なんとなくふんわりした本かなと思ってたら、なかなか激しい内容で。
      その後、他の著作本を拝読したら、もっと激しかったんですけどね。
      ”何の役にも立たないのにおそろしく堂々と生きている猫”
      この表現は衝撃的でした。
      でも読んでその文章に隠されている雨宮さんの想いが伝わって来ました。


      わぁ、ネコちゃん3匹いらっしゃるんですね~
      私もね、数年前までそうだったんですよ^^
      今は虹の橋のたもとの草原で、みんなで待ってくれてるはずです(*^-^*)
      子どもがいない分、ねこっかわいがりしてしまって、さぞやいい迷惑だったろうと…(笑)

      そうそう、あのにくきゅう~♪
      その子によって匂いや、にぎり心地(笑)が違うんですよね。
      3匹だとベッドの中で巴のマークになりませんか?
      もうどこが誰のどの部分か、判別できないくらいみっちりとなって(笑)
      そういえば5552さんの本棚のアイコンのネコちゃん、うちの子も同じ柄で、おじゃまするたびほっこりしてます。

      あと、私の本棚の『猫の手』と『寝ん猫』は5552さんのレビューがきっかけで登録させていただいたんですよ。いつも素敵なレビューありがとうございます。
      こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
      2018/03/10
  • 自身の地に足のついた経験や活動から、

    信じられる人が増えると人は強くなる。
    必要なのは尊敬よりも信頼。
    堂々と間違え、どう思われてもいいと開き直る。
    正しい方より楽しい方を。
    自分に余裕があれば大抵のことは笑って済ませられる。
    悪意は連鎖し善意も連鎖する。

    などなどの実感の記述。
    ほんとうにそのとおりだと染み入るエッセイ。

    そして猫が教えてくれた生きる上で一番大切なのは、
    「日当たりの良い場所でする昼寝」。

    疲れた日の昼下がりに縁側で読みたい一冊。

  • 猫ネタははじめのほうだけで、あとはラクに生きるにはどうするか、という話
    自分を消したくなったときに読もう

著者プロフィール

1975 年北海道生まれ。作家・活動家。「反貧困ネットワーク」世話人。フリーターなどを経て2000 年、『生き地獄天国』( 太田出版/ちくま文庫) でデビュー。主な著書に『生きさせろ! 難民化する若者たち』( 太田出版/ちくま文庫)、『相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ』( 太田出版)、『コロナ禍、貧困の記録 2020 年、この国の底が抜けた』( かもがわ出版) など多数。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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