悩むなら、旅に出よ。旅だから出逢えた言葉 (II)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 128
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093885447

作品紹介・あらすじ

旅と言葉を巡る珠宝の紀行文集。待望の続編

「若い時に旅に出なさい、と先輩たちがすすめるのは、人が人に何かを教えたり、伝えたりすることには限界があり、夜のつかの間、後輩たちに語って聞かせる人生訓がいかに周到に準備されたものであれ、そこにはおのずと言葉によって伝達する壁がある。“百聞は一見にしかず”とはよく言ったもので、百回、エジプトのギザのピラミッドの大きさを聞くより、一回、本物を目にすればすべてがわかるのである」(本文より)
作家・伊集院静が、世界中で体験したこと、出逢った人とのエピソードとともに、色褪せずに記憶にとどまる“ひと言”を紹介する。若い頃世話になった逗子のホテルの支配人がかけてくれた励ましの言葉、今は亡きパリの日本食料理人Kさんが言ったスズランの花言葉、夭折した兄弟弟子の故郷・北海道様似町を訪れた武豊騎手の言葉、教え教わることの尊さを気づかせてくれた恩師の言葉、パリ、バルセロナ、ロスアンゼルス、ヴィンチ村、伊勢……旅を通じて気づかされる至言の数々が綴られる。ダイナースクラブ会員誌『シグネチャー』の連載から生まれた紀行文集『旅だから出逢えた言葉』待望の続編。連載開始時から挿絵を描いた故・長友啓典氏への追悼文も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 旅の時間で"流れる風景"を見つめる時間が一番安堵します
    なるほど。旅の良さを言語化するとそうなのかもしれない。初めての景色を目の前にすると、わくわくする。その土地の特徴を見ると感心する。地形や気候によって異なる文化、衣食住に触れるのは楽しい。
    電車の旅、車窓から風景を眺めながらぼんやりするのも悪くないかもしれない。
    私も旅に出たい!!!

  • 色々な国での経験した事が書かれています。
    様々な国が書いてあるので、パソコンやスマートフォンで調べながら読み進めることをお勧めします。

  • 若い時に旅に出なさい、と先輩たちがすすめるのは、人が人に何かを教えたり、伝えたりすることには限界があり、夜のつかの間、後輩たちに語って聞かせる人生訓がいかに周到に準備されたものであれ、そこにはおのずと言葉によって伝達する壁がある。
    “百聞は一見にしかず”とはよく言ったもので、百回、エジプトギザのピラミッドの大きさを聞くより、一回、本物を目にすればすべてはわかるのである。
    私には、まだ見ぬ素晴らしい景色が世界中にある。
    百聞は一見にしかずというが、世界を旅した先達者の見聞から、これから旅する景色を想像したい。

  • 情景が浮かぶ文章。
    今回は旅の要素は少なく日記の様だたけど、
    こんな風に日記を残していかれたらいい。

  • 伊集院静氏の紀行文集。その中の一つに、武豊騎手と兄弟弟子で、若くして夭逝した競馬騎手を偲ぶ一文が出てきます。その競馬騎手は様似町出身であり、伊集院氏は、在りし日の日高線を乗り継ぎ、はるばる様似までお墓参りに来町されたとか。様似が誇る名騎手と思わぬ繋がりが見えた1冊でした。(様似町)

  • タイトルに勇気づけられる!
    悩んでるこもってしまうぐらいなら外に出て歩いたほうがいい!
    絵画を巡る旅はいずれしてみたい!
    誰もが切なさを抱えて生きている!

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著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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