キミの生涯賃金”2億円”を守る!労働契約の方法: 知らないと、絶対損をする!これからの働き方

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093887755

作品紹介・あらすじ

複雑な働き方改革を、マンガで平易に解説!

著者自らが名付けた”職業契約エージェント”(企業と労働者の間に立ってお互いのいい関係を築くためのアドバイザー)という肩書きを持つ社労士を主人公に、実際の仕事ぶりと、ケースワークを6話のエピソードで紹介。これまで支給されるのが、当たり前だと思われていた残業代やボーナス、退職金などが、支払われなくなるような事態に備えて、慌てないための会社員のサバイバル術を、伝授します。

【編集担当からのおすすめ情報】
誰もが関係しているにも関わらず、いまいち、よくわからないという”働き方改革”のしくみと、実際を、労働契約エージェントK”の活躍とともに、わかりやすく!
マンガで解説!自分らしい働く方を獲得するためのきっかけとなる、考え方のヒントがいっぱいです。

感想・レビュー・書評

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  • これから就職し、働いていく上で知っておくべきこと、考えておくべきことを学ぶ本です。
    働き方改革の重要性はよく取り上げられますが、それ以前に守るべき労働関係法令のことを、雇う側の企業も、雇われる側の個人もよく知らないことが残念ながら多いようです。
    雇われる側は、本来、法令などで保護されるべきですが、自分の身を自分で守ることも必要です。
    加えて、雇う側も、これから労働力が減少していく中で、就職先として選ばれる企業になるためにも、法令を守った上で、働きやすい職場を作っていくことが求められます。
    企業を取り巻く環境が激変している中で、雇われる側、雇う側ともに知っておいたほうがよいことを、読みやすいマンガ形式で紹介してくれる1冊です。

    【特に覚えておきたいと感じたフレーズ】
    「住宅購入などの際は第三者が間に入るが、労働契約を結ぶ際は第三者が入ることがまずない。本当ならば、第三者の立場で正確に条件を伝える存在が必要なもの。第三者が入らないのであれば、自分で知識を持っておくしかない。」
    →逆に考えると、いろいろなことが複雑化する今の社会の中では、何か1つのことでも詳しい分野があれば、専門家として第三者の立場で間に入ることが、ビジネスとして成り立つことが増えるのかもしれません。
    「理想の未来を設定し、そこから逆に現在を振り返る『バック・キャスティング』を使う。あえて高いゴールを設定し、想定内の方法では超えられない高い壁を、イノベーションを起こして対応していく。理想の未来の設定には、SDGsの17のゴールが価値観として参考になる。」
    →SDGs経営が注目されつつありますが、SDGsって何だろう、と思う方もまだ多いと思います。そういった方にこそ、SDGsとは何かを考えてみることが、これからの自分の生き方を決めるきっかけになるのかもしれません。
    「義務を果たさずに権利だけを主張するのはフェアではない。双方が曖昧で、契約を交わしているという自覚がないのが問題。正社員でもパートタイム従業員でも労働契約が同じなら、扱いを変えてはいけない。」
    →権利を主張するときは、まず自分が義務を果たしているかを振り返る。義務を果たすことは、当たり前のようで、実はなかなかできていないような気がします。

    【もう少し詳しい内容の抽出】
    〇何も知らない自分が悪い
    ・人生で一番高い買い物は「労働」。人生で最も高額な契約であることを意識する。自分の労働時間を会社に提供し、生涯で約2億円の賃金を受け取り、それをもとに生活する。
    ・住宅購入などの際は第三者が間に入るが、労働契約を結ぶ際は第三者が入ることがまずない。本当ならば、第三者の立場で正確に条件を伝える存在が必要なもの。第三者が入らないのであれば、自分で知識を持っておくしかない。

    〇残業代は何のためのものか
    ・残業代は本来、成果を出すために必要な仕事にしか払われないもの。常に当てにすべきものではない。成果を上げる仕事は何かを考え、業務を効率化し、昇進や手当など別の方法で賃金を上げる努力をする。限られた時間の中で成果を出すのがプロ。

    〇自分の幸せを掴む
    ・これからの時代は「働く=会社に雇われる」ではない。初めは本業と副業の二足の草鞋でも、うまくいけば起業できる。自分のスタイルで働ければ、こんなに楽しいことはない。
    ・理想の未来を設定し、そこから逆に現在を振り返る「バック・キャスティング」を使う。あえて高いゴールを設定し、想定内の方法では超えられない高い壁を、イノベーションを起こして対応していく。理想の未来の設定には、SDGsの17のゴールが価値観として参考になる。

    〇労働者の権利と義務
    ・義務を果たさずに権利だけを主張するのはフェアではない。双方が曖昧で、契約を交わしているという自覚がないのが問題。正社員でもパートタイム従業員でも労働契約が同じなら、扱いを変えてはいけない。
    ・今後、日本がグローバルに活躍するためにはジョブ型の導入が重要。海外企業の多くがジョブ型を採用している。アルバイトは、賃金も上がるが、社員同等の責任が任されるようになることも意識しておく必要がある。

    〇退職金
    ・就業規則に規定がない場合、退職金や賞与、法律的に支払い義務はない。一度でいいので、就業規則の賃金や退職金の項目に目を通しておく。
    ・多くの人が定年にゴールを置いているが、これからの時代は、定年後の働き方を考える社会。体力と認知力は落ちるが、若者が持たない時間と経験という武器を持っている。

    〇自分の働き方は自分で決める
    ・就職する前にやるべきことは、企業が出す「労働条件通知書」の内容を理解すること。法的には、雇用契約書より重要。雇用契約書は「契約」なので、条件を口頭で説明すれば、書面で書く必要はない。大事なことは、労働条件通知書に書いてある。

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著者プロフィール

1963年生まれ。早稲田大学法学部卒。社会保険労務士。平均年商500万円といわれる社労士業界で、たった1人で年商 1億円を稼ぎ出すカリスマ社労士。常に時代を先読みする予測力と、緻密なビジネスプロセス設計による独自の経営自動化ノウハウを持つ。また、社労士業界に おける次世代リーダー育成のために、受験から独立開業までの指導・アドバイスも積極的に行い、全国に350人超の社労士ネットワークを持っている。

「2022年 『あなたのライフスタイルを実現するための『働き方デザインの教科書』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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