日本の戦争

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  • 小学館
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (495ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093892414

感想・レビュー・書評

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  • 140 一旦、武器を取って立ち上がるのが主流になると、より過激に振る舞うのが正論になる。安保も民権運動も同じ。
    150 運動は論理的に細かく突き詰めてしまうと、細かく分裂してしまう。一部ファジーな部分を残した方が、運動自体は成功しやすい。
    169 独立という言葉は、特定の国に対して新入者が既成の秩序を崩して利益獲得を目指すときに使われる。
    301 明治の政治家は何かするときは欧米諸国に謙虚に相談/了承をとっていた。昭和は、配慮する謙虚さをなくし、暴走/孤立→敗戦している。
    322 2/26事件の失敗の最大の原因は天皇を掌握しなかったこと。天皇の言葉が重要だった。
    348 軍首脳はあえてクーデター計画を政府に漏らした。これで政府が不拡大方針を取った場合、クーデターを起こし閣僚を暗殺すると恫喝した。これが効いた。
    384 日本軍が中国奥地に進んだ理由は、司令官などが新しく着任するたびに、勲章や昇進狙いで意味のない作戦を行ったから。
    422 石油の自給率は10%。海軍は対米線を回避すべきだったのにそれを表明しなかった。それは予算の削減を恐れたためである。国益より省益を優先したのだ。
    478 アメリカが全て暗号を解読したのに対し、日本はアメリカの戦争準備/本心を読むすべが何一つなかった。

  • 【分類番号】14-15
    【保管場所】本社工場

  • 戦争が始まった原因は、軍部の独走ではなく、世間への迎合だと結ぶが。
    出は、なぜ世間が無謀な対米戦争を支持したのか、を分析しないと。

著者プロフィール

ジャーナリスト/1934年滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社、64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年からフリー。テレビ朝日系「朝まで生テレビ!」「サンデープロジェクト」でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、放送批評懇談会35周年記念城戸又一賞を受賞。現在も「激論!クロスファイア」(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ、ラジオの出演多数。著書に『日本の戦争』(小学館)、『創価学会』(毎日文庫)、『さらば総理』(朝日新聞出版)など多数。

「2023年 『会社が変わる!日本が変わる!! 日本再生「最終提言」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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