ゴーマニズム宣言SPECIAL 脱原発論

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093897433

感想・レビュー・書評

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  • 目からウロコ。。。

  • 原発の怖さを、ヒシヒシと感じる。日本、大丈夫か⁈

  • 小林よしのりさんの漫画を初めて読んだ。漫画というか完全に読み物に近い。
    もう地震が起こってから2年経とうとしている。
    原発…やっぱりこんなにリスクの伴うものに依存はしていられないと感じた。
    幸運にもエネルギー業界に携わるにあたって、しかも新エネルギーの開発に携われるかもしれない。
    原発からは足を洗うべきなんだと確信した本である。

    こんな負の遺産を後世に残してはならない。

  • 原発に対する認識が変わった。
    4号機のギリギリの状態はまさに『ダモクレスの剣』
    核廃棄物という負の遺産の問題、故郷を奪われた人たちの悲劇
    原発作業員の現実。現在、未来に様々な問題を残す原発は本当に必要なのか?
    坂本龍―氏の「たかが電力のために」という言葉に今なら、共感できる。自分の子供たちに、こんな危険な課題は残したくないな…

  • 方向としては間違ってないと思うのだけど、それを夢のない先のない技術だと書けば書くほど、今ある原発を解体するときに、そこに優秀な人材が集まらずに、リスクが増えていくという問題がありますよね。

    縮小していくために、優秀な人材を集めるということは可能なんだろうか?
    縮小傾向でないときですら、一線はには、知識のある人間があまり行っていなかったようなのに……。

  • 市図書館。

    すべての日本人はこれを読むべきだ。
    そして反原発を訴えるべきだ。

  • 基本的に著者の主張には同意する。しごくまっとうな意見だと思う。

    しかし、著者は311以前は、原発についていったいどのように考えていたのだろうか?何も考えていなかったとしたら、当人の立場として怠慢だ。少なくとも1980年代から、反原発の議論(e.g.高木仁三郎の著作)は存在していたのだから。
    「第7章 自称保守は進歩的文化人」は、よく理解できなかった。「だが、断言できるが、人間は進歩しない」(p128)とはどういうことか?原発推進を「進歩」と批判しているが、本書の最後の方で再生可能エネルギーを礼賛している。これも一つの「進歩」なのではないだろうか。それに乗ろうとしている著者も一つの進歩主義者である。
    著者の中に矛盾を感じる。
    「進歩」とか「保守」というくくりで考えること自体が誤っているのだと思う。

    批判をしてしまったが、本書で言われていることは、おおむね同意できる。反原発について、よくまとめられた本だと思う。

  • これを読んで、東北で暮らす自分の不安は増した。福島原発の絶望的な現状ですら、あの状態で留められていることは奇跡的なことなのだと思い知らされる。たとえ今後日本が脱原発にシフトしたとしても福島の現状は如何ともし難く、大きめの地震がくるたびに福島原発に影響がありませんようにと祈る生活は今後も続く。
    それでも知らないよりは知っていた方がいい。読んでよかった。

    いくら節電をしても夏の電力不足は免れられないといって大飯原発をフル稼働させておいて、火力発電8基を「電力に余りがある」と停止する。まったく納得できないこの矛盾。自己保身しか頭にない政治家や電力会社にはただただ怒りあるのみである。

    「これ以上、地獄がくるのを先送りし、子孫に押し付けるようなことは、もう許されない。これは全人類の歴史に対する責任である」P323

    九州大学の大屋教授が研究実験されている「風レンズ風車」をはじめとする自然エネルギーに未来を託したい。政府はこういう研究へのバックアップにこそ資金を注ぐべきだと思う。

    自分のように「難しいこと考えるの苦手…」って人にもすごく分かりやすいので、漫画の部分だけでもぜひ読んでほしい。

  • 反原発が左翼的といわれるるが(実際、左翼活動に使われているときもあるし・・・)、
    保守=ふるさとやクニを愛し、守る立場だからこそ、反原発。
    なぜならこれほどの危険があり、経済効率も悪いから・・・
    という主張が資料に基づいて明快に語られている。

    脱原発こそが新しい経済成長と発展に繋がる。
    この主張にも賛成である。

    一点だけ気になった。
    原発に利権があり、がんじがらめになっていて抜け出せない官民癒着の構造について。

    他の方のレビューにもあったが、なぜ火力や水力発電ではなく、利権を原発で作ったのか?そこがシンプルな疑問として残った。
    なぜこんな危険なものを利権の対象として選択する道を選んだのか?
    開発当時の選択に、小林さんならではの分析を聞きたかったと思う。

  • 核廃棄物や他国の攻撃目標となることがわかっていながら目を背けていたが、やはりと再認識。昔から原発は東京につくれといわれていたが、まさにそう。過疎地やはなれているところにつくられているから、危険性に鈍感になる。
    原発推進論は保守の人に多いのは確か。しかし、保守の人でもマトモな感覚で危ないと思っている人々もいる。甘言に惑わされず、原発問題に注目したい。

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著者プロフィール

1953年8月31日生まれ。1975年、福岡大学在学中に初めて描いた漫画『東大一直線』が赤塚賞の最終候補で落選するが、雑誌に掲載され、大ヒットとなる。『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』『ゴーマニズム宣言』など話題作多数。
●主な著書
『新ゴーマニズム宣言10』(2001、小学館)、『新・ゴーマニズム宣言Special 台湾論』(2000、小学館)、『新・ゴーマニズム宣言Special「個と公」論』(2000、幻冬舎)、『ゴーマニズム宣言9』(2000、幻冬舎)、『朝日新聞の正義』(共著、1999、小学館)、『自虐でやんす。』(1999、幻冬舎)、『国家と戦争』(共著、1999、飛鳥新社)、『子どもは待ってる! 親の出番』(共著、1999、黙出版)、『ゴーマニズム宣言 差別論スペシャル』(1998、幻冬舎)、『 知のハルマゲドン』(共著、1998、幻冬舎)、『ゴーマニズム思想講座 正義・戦争・国家論』(共著、径書房)、『教科書が教えかねない自虐』(共著、1997、ぶんか社)、『小林よしのりのゴーマンガ大事典』(1997、幻冬舎)、『小林よしのりの異常天才図鑑』(1997、幻冬舎)

「1997年 『ゴーマニスト大パーティー3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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