- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093897433
感想・レビュー・書評
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東日本大震災、福島第一原発の事故から3年が経とうとしている。
日本が原発を推進してゆくのか、脱原発を選ぶのか、決断しなければいけない今だからこそ読んでほしい本。
小林よしのり氏の主張に賛同するかどうかは別にして、事実を知ることは何より大事。
思えば、チェルノブイリの事故が起こった後、日本でも脱原発の運動が盛んになっていたが、好景気の陰に、徐々に隠れていったように思う。
あの時期、漫画家の山岸涼子さんの「パエトーン」という作品を読んで、とても衝撃を受けた。
(パエトーンはギリシャ神話に出てくるアポロンの息子)
原発が「トイレのないマンション」と言われる理由はこの時からわかっていたことだ。
現実は余りにも重いが、この本の良いところは代替エネルギーの紹介もしている所。
それにしても漫画というのはすぐれた表現媒体だと思う。
ニュースの解説などで何回聴いても良くわからなかった用語など、とても理解しやすかった。 -
原発についてあまりにも無知だったことを後悔。ただ10年以上前に書かれたものなので状況は違っているが、原発の恐ろしさ、厄介さは変わらない。処理水問題で中国がごねるのも一理あるかもと思ってしまう。
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この本を読めばどう考えても脱原発論者になる。
原発はコストが安いから・・・という意見を持っていたのだが、そういうことでもないという。
将来被るコストについてはもちろん脱原発であったが。 -
今まで漠然としていた原発について新たに考えさせる一冊だった。本当、この本にも書いてあるように原発稼働させなければ経済が発展しない雰囲気を感じさせられていたなー。私個人的には風力やメガソーラーは日本ではちょっとどうかなーとは今も思っているけど、新しい火力発電、そして是非とも早期にメタンハイドレードなんとかしたい。あらゆる方面から邪魔が入るんだろうけどそれこそが日本の成長を止めているのでは?
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3.11以降の原発に対する感情的な廃止論、容認論、存続論等等。僕自身は”止むを得ないかな。”と思っておりましたが、この本を読んで放射能が人体に及ぼす悪影響、核廃棄物の現状、原発に依存する地方自治体について自分があまりにも無知だった事がよーくわかりました。色々と考えさせられますよ。
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元伊藤忠の丹羽宇一郎は、"電力会社のBSを合計すると2兆5000億円程度の減価償却残が原子力発電についてある。これをそのまま捨てるのは損失だから使った方が良い、"と言っていた。
それはそうなのだが、何時迄原子力発電を続けるのか? 新規の原子力発電は作られるべきなのか?について考える為に読んだ。
結論としては、やはり新規は辞めて現在の設備が償却し終わる迄は利用した方が良いのでは?というのが、当方の暫定結論だ。(小林よしのりは、「一刻も早く脱原発すべき」との論調だが。)
この本から学んだこと、再認識したことは以下2点
■老朽化した原発はいずれ廃炉せねばならず、莫大な費用がかかる可能性が高い。廃炉に伴う廃棄物は50-300年間遮蔽して管理しなければならないし、使用済み核燃料の放射能レベルが下がるのに要する時間は10万年かかる。この10万年の間誰が管理できるのか?は脱原発するか否かのいずれにせよ避けて通れない問題である。
■チェルノブイリでは放射能汚染マップを4年に一度作成し全国に配布し、学校教育では毎月1回放射線について教育を行う。(日本も国民に事実を伝える施策をすべきだ) -
論旨は明確。
原発はあまりにもリスクが大きすぎる(たった一度の事故で日本を崩壊させうる危険がある)から「脱原発」をしようと主張する本。
小林よしのりの本からは、しばらく離れていましたが久しぶり読んでみました。 -
初めて小林よしのりさんの本を読みましたが、読み応えのあるボリュームです。とてもよく調べられています。
原発についての知識は新聞からしか得ていなかったので、私は知識に偏りがあったのだなぁ、と感じました。この本の中に書かれた参考文献も読んで知識を広めたいと思いました。
また、小林さんの他の著書も読破してみたいと思いました。 -
老朽化した原発と廃炉にした原発の処理はどうなるのだろうか。原発をやめることはすぐにでもできるが、そのあとの対応はどうなるのだろうか。廃炉の費用はだれが負担するのか。電気料金に跳ね返って、その負担に市民は耐えられるのか。
この著書を読んで、ますますわからなくなってしまった。
他の書籍はスルーしてますが、此の本だけは読みました。
他の書籍はスルーしてますが、此の本だけは読みました。