- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784093940450
感想・レビュー・書評
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(2016.02.09読了)(2016.01.31借入)
アウンサン・スーチーさんたちの長い民主化闘争の結果、民主化勢力が政権を担うことになりました。憲法の規定により外国籍の身内のいるアウンサン・スーチーさんは、大統領になることができないことになっています。憲法の該当の条項の停止を発議して、アウンサン・スーチーさんが大統領になるとか、大統領にはほかの人になってもらうが、実質にはアウンサン・スーチーさんが政権を運営するとか言われている所です。4月ごろには、はっきりするのでしょう。
それはそれとして、ミャンマーというのは、どんなところなのだろうと、あれこれと本を読んでいる所です。行ってみるのが手っ取り早いのですが、なかなかそうもいかないので。
図書館の蔵書検索で、「ミャンマー」で検索してみたら乃南アサさんの本と椎名誠さんの本、などがヒットしてきたので、とりあえず、乃南さんを読んで、椎名さんを読んでみました。
椎名さんを含めて総勢4人の男どもの旅行記です。それに現地ガイドと車の運転手です。現地ガイドは、日本留学経験のある人物で、椎名さんはずいぶん重宝したようです。
特に、食堂での料理の注文は、現地ガイドにお任せで、ずいぶんおいしいものを食べることができたようです。もちろん、4人の男どもの胃の強さもあってのことのようですが。
胃の弱い人が、下手に食べたら、あちこちでトイレに駆け込むことになっていたかもしれないので。
観光地としては、仏教遺跡が多そうです。
物価は安いけど、外国からの観光客には、いろんな場面で、観光客用料金というのがあるようです。
季節によるのかもしれませんが、椎名さんが行った時期は、ずいぶん暑い時期だったようで、旅行中ずっと汗のかきっぱなしだったようです。所々で、観光客はほかにいなかったという記述がありますので、観光シーズンではなかったのかも。
【目次】
いざ、ミステリアスの国へ
目玉がくらくら
ごろ寝の仏さま
めざすはあやしい黄金玉
モグラのほっぺた
この広い空の下いっぱいに
警笛パンパカ湿気街道
謎の背広のハダシおじさん
事情を知って仏さまとなる
僧侶千三百人の朝食
チーク材の橋と筏
インレー湖の浮き草島
水と浮き草の中に生きる人々
菩提樹の下、花吹雪親善野球
瞑想と魚醤
あとがき
「秘密のミャンマー」カラーグラフ 山本皓一撮影
ヤンゴン、シュエダゴンパゴタ、ダラー村、バゴー、チャイティーヨー、パウロン山、ゴールデンロックパゴタ、ウォー村、バガン、マンダレー、ザガイン、インレー湖、
●旅のメンバー(8頁)
隊長は長老P・タカハシ、取材記録係・阿部剛、写真撮影・山本皓一、そしてバカ旅作家(著者)の四人である。
●日本の中古車(30頁)
ミャンマーを走っている車の98%は日本車であるという。しかもそのほとんどが中古車だ。
●バガン(77頁)
バガンはビルマ族最初の統一王朝、バガン王朝が栄えた地である。沢山のパゴタや寺院が建てられていて、最盛期にはその数五千を超したとも言われる。
カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドールと共に世界三大仏教遺跡のひとつとされている。
●自動車事故(132頁)
どんな場合でも自動車事故は運転手が悪いことになっています。それで刑務所に入ると七年間出られません。
●仏教の国(214頁)
ミャンマーのどこに行っても寺があり、パゴダがあり、敬虔なる、そして静かな仏教徒がいて、どこでも彼らは真剣に仏様と対峙している
☆関連図書(既読)
「岳物語」椎名誠著、集英社文庫、1989.09.25
「続 岳物語」椎名誠著、集英社文庫、1989.11.15
「少年の夏」椎名誠著、新潮文庫、1992.10.25
「ビルマの竪琴」竹山道雄著、新潮文庫、1959.04.15
「ビルマ敗戦行記」荒木進著、岩波新書、1982.07.20
「アウン・サン・スーチー 囚われの孔雀」三上義一著、講談社、1991.12.10
「ビルマ 「発展」のなかの人びと」田辺寿夫著、岩波新書、1996.05.20
「ビルマからの手紙」アウンサンスーチー著・土佐桂子訳、毎日新聞社、1996.12.25
「新ビルマからの手紙」アウンサンスーチー著・土佐桂子・永井浩訳、毎日新聞社、2012.03.20
「ミャンマーの柳生一族」高野秀行著、集英社文庫、2006.03.25
「ミャンマー」乃南アサ著、文芸春秋、2008.06.15
(2016年2月11日・記)
内容紹介(amazon)
アウンサン・スーチーさんと軍事政権しか報道されないこの国の姿はどうなっているのだろうか。人々は信じられないほど敬虔な仏教徒だし、笑顔は親日的、風景は見たこともない不思議さに椎名誠は驚きの連続だった。
最近とみにアジアに関心を持っている著者が、未知の国として選んだのがミャンマーです。この国は、アウンサン・スーチー女史と軍事政権といった政治がらみの報道しかなされていませんが、そこに生きる人々はどうなのだろうか、ということが椎名誠を刺激したのです。取材をして判ったのですが、ミャンマー人は、とても親日的で、信じられないほど敬虔な仏教徒なのです。毎日午前5時に起きて托鉢のお坊さんに喜捨する人々の日常など、この国には驚かされることの連続でした。椎名誠の軽やかな筆致は、この国の姿を面白く細密に描いています。また、同行した山本皓一カメラマンの写真も「不思議な国ミャンマー」を余すことなく写しています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミャンマービール飲んでみたい。
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日本語ガイドとともにミャンマーを周遊する話。
今回おいらも旅程に入れているヤンゴン、バガン、ゴールデンロックも訪れているからますます興味がわいてきた!!
注意しなあかんのは暑さが尋常でないことと、料理が異様に油っこいということだな。