吉祥寺ドリーミン: てくてく散歩・おずおずコロナ

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 218
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784093965538

作品紹介・あらすじ

山田詠美がコロナ禍を綴る最新傑作エッセイ 山田詠美さんは本書について「あとがきに代えて」でこう綴っています。≪この本では、新型コロナの感染が拡大する中でのあれこれを綴りました。と、同時に、日々の取るに足りない、けれども、私にとっての大事なトピックスも取り上げています。そこから生まれる喜怒哀楽は、大きなものでも些細なものでも、確実に私の一部を形作っている。大切な大切な欠片たち。≫「言葉の小姑」を自認する著者の「怒り」は、想像力の欠片もない、安易に使われる言葉に向かいます。コロナ禍において跋扈した「東京アラート」や「特別な夏」「おうち」、さらには「コロナ禍」も俎上に載せ、「その言い回し、許さん!」と筆を揮うエッセイには胸がすくこと請け合いです。 もちろん美味しい食べものやお酒、夫婦での散歩など、不要不急の愉しい日常についてもたっぷりと! 女性セブンの大人気連載「日々甘露苦露」から、傑作エッセイ100編を厳選。前作『吉祥寺デイズ うまうま食べもの・うしうしゴシップ』(小学館文庫)に続いて、「親愛なる読者の皆さんへ(あとがきに代えて)」は謹製原稿用紙に綴った直筆です。そちらもぜひお楽しみに! 【編集担当からのおすすめ情報】 前作『吉祥寺デイズ』は、朝日新聞の人気連載「折々のことば」(鷲田清一さん)に《だいたい、私、若気の過ちを通過していない人間を信用しない性質なんで》という一節が取り上げられるなど、大反響を呼びました。本作でも、山田詠美さんだからこその胸のすくアフォリズムが満載。濁流のような時代の変化の中で溺れる思いをしている人にこそ読んでほしいと思っています。生きていくうえで心に留めておきたい大切な言葉がたくさん詰まった一冊です。 装丁は前作と同じくジュン・キドコロ・デザインの城所潤さん。装画は100%ORANGEさんです。カバーを開いた表紙や本文中の絵もぜひお楽しみください。

感想・レビュー・書評

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  • 山田詠美さん、著作は好きでよく読むのだけれど、エッセイだとこんな感じなのか。

    「女性セブン」に連載されていた、ということもあるのかもしれないけれど、口うるさくてやや自分勝手なおばちゃんの繰り言、みたいな内容が多い。

    仮名としているけれど、ちょっと調べればどの店のことだかわかるような書き方で訪問した飲食店の悪口を書いたり、著名人に至っては名指しで批判したりすることにぎょっとする。

    政治家の言葉の使い方についてものすごく厳しい批判をする一方で、自分のエッセイは「すげー」という書きぶりでいいんだ・・・それとも、これはわざとこういう書き方なのか。

  • 久々読んだ山田詠美さんのエッセイ、吉祥寺デイズがなかなか良かったので、吉祥寺ドリーミンも読んでみました。昔のブラックカルチャー満載の頃が好きだったので、たまに登場するアメリカがやはり嬉しい。あと食の表現が上手くて好きだけど、今回は食の表現が少なかったかな。

  • そうだよねえ!と思うことたくさん。
    しかし色々強いなぁ

    コロナで緊急事態宣言のときの話は、、、私もニュースやワイドショーのギャーギャーや家族全員お籠りで参っていたので、、、リアルタイムで読みたかったな。余計滅入ったかな笑


  • なんだかいや〜な気持ちになる言い回し、言葉選び、確かにあります。でも、みんな使ってるし便利だから使っちゃってもやもやする。しかし、自分の気に食わない言葉はやっぱり使わないようにしよう。言霊。

  • 熱血ポンちゃんのシリーズを含め、今までで一番政治に関する話題が多いエッセイの気がした。まぁ、今一番、日本語がめちゃめちゃな業界だからな。
    あと、栃木の山田家の近況を知れてよかった。

  • うーん。何か主張が強いように感じました。
    まあ、そこが面白いのですが、山田さんの小説の登場人物も多少気が強かったり、自信ありますよね。
    でも、その自信が本作でも小説でも、スカッとする要素になっているのかもしれませんね

  • う~ん…文句たれてばっかりであんまり…
    ていうか直筆すごい字だな!
    気になるソウルミュージックが出てきた。(テディ・ペンダーグラス、W・ピケット)

  • 山田詠美のエッセイ。「コロナ禍下」と政治への物言いのなかに、ぞっとするような予言があった。

    2022-63

  • 山田詠美さんのエッセイは、Amy Says以来。
    まあまあ面白かった。

  • 2018年の8月から2021年6月まで雑誌「女性セブン」に掲載されたエッセイたち。

    とにかく山田詠美さんが怒る。テレビCMにもニュースを読むアナウンサーの言葉遣いにも言葉尻番長としてひたすら怒る。
    女性セブン読者は怒りスタイルのエッセイをどう思っているのだろうか。山田さんは日々どれだけテレビを視聴しているのか。吉祥寺西友の従業員さんたちは態度を咎める内容のエッセイを書かれて苦しい思いをしなかっただろうか。
    読んでいて思うことはたくさんあるが、コロナ禍下(コロナ禍ではなく、「コロナ禍下」が言葉尻番長によると正しいらしい)になってもあいかわらず怒っているので、なんだか安心させられてしまった。この人はぜんぜんブレない。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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