精撰「尋常小學修身書」(小学館文庫) (小学館文庫 R や- 12-1)
- 小学館 (2002年5月10日発売)
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感想 : 6件
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- Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094027761
感想・レビュー・書評
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私は、自伝を読むことの大切さを切に感じていますが、偉大な先人たちの残したものをやさしい言葉で書いてあり、なおかつ、大人が読んでもしっくりくるような内容の深さもしっかりあります。しかし、忘れてはならないのは、これを戦前は小学生が読んで学んでいたということです。団塊の世代以降の人間で、私よりも長く生きている人、私よりもはるかに社会的成功を修めている人がたくさんいますが、その割に人生や教養の深さを感じる人が案外少ないと感じるのは、アイデンティティやバックボーンといった人間の軸になるものが足りないからなのかなと私は確信しています。小学生のとき、校長先生が朝礼で勝海舟の若い頃のエピソードを話していましたが、実は修身の教科書からの引用でした。この話も収録されています。「世代の断絶」、「価値観の相違」という観点からも修身を学ぶことは意義があると私の経験からも強く感じています。
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今の時代薄らいでいる「人間らしさ」を目覚めさせてくれると思います。