汝ふたたび故郷へ帰れず(小学館文庫) (小学館文庫 R い- 25-2)

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  • 小学館
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094033120

感想・レビュー・書評

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  • 2009年の35冊目です。FM横浜のアナウンサー北村浩子さんのコーナー「Books A to Z」で紹介されていて、興味を持って読んでみました。表題作を読むと、走りたくなること請け合いです。

  • ボクシングの話は感動。

  • 第25回文藝賞受賞作。




    飯嶋和一の作品を読んだのは『始祖鳥記』に続き実はこれが2作目。

    そんでミクシィの飯嶋コミュに入ってるってどうなんかな、と思うけど。

    まいっか。(口癖)




    恵まれた体躯と才能を持ちながらも、アルコールに溺れリングを去ったボクサー。生まれ故郷の南の島への帰郷、ジムの会長の死、そして彼を影になり日向になり支え続けてきた人々との交流を経てボクサーとして人間として見事に再生する。

    まぁありがちなというか"ベタ"ではあるストーリーなのだけど、町の風景、島の風景が主人公のフィルターを通して丁寧に表現されてて、その時々の心情が痛いほど伝わってきてどっぷり引き込まれてしまう。




    『始祖鳥記』のレビューでも書いたのだが、主人公を支える人たちの純粋さとか聡明さとか素朴さが実に気持ちいいのだけど、その人物たちの背景までは見えてこないというのが残念な点。あえてそこまでは深く書かずに主人公だけにスポットライトを当てているのかもしれないけど。

    でも読後に素晴らしい爽快感を得られる良い作品。

  • 始祖鳥記がかなり良かったので読んでみました。<BR>
    もう、素晴らしい!!電車で泣きそうでした。危ない危ない<BR>
    こういうストイックな男の人にはグッとくるわぁ。ハードボイルドのような斜に構えたのは好みじゃないんだけど、真直ぐで一途な男はいいよねー。<BR>
    ボクシングは全然興味ないし見るだけで痛くてダメなんだけど、ボクシング好きな人はもっと楽しめるんだろうな。ちょっと残念。知らなくてもその臨場感は十分伝わってきたけど。

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著者プロフィール

小説家。1952年山形県生まれ。1983年「プロミスト・ランド」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。88年「汝ふたたび故郷へ帰れず」で文藝賞受賞。(上記の二作は小学館文庫版『汝ふたたび故郷へ帰れず』に収録)2008年に刊行した単行本『出星前夜』は、同年のキノベス1位と、第35回大佛次郎賞を受賞している。この他、94年『雷電本紀』、97年『神無き月十番目の夜』、2000年『始祖鳥記』、04年『黄金旅風』(いずれも小学館文庫)がある。寡作で知られるが、傑作揃いの作家として評価はきわめて高い。

「2013年 『STORY BOX 44』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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