ヘーメラーの千里眼 (下) 小学館文庫 ま 2-16

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094037968

感想・レビュー・書評

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  • <内容>
    自ら精神鑑定を求める航空自衛隊のエースパイロット・伊吹直哉。彼の背後へこころの治療を完全にビジネスと捉えた巨大企業の影が忍び寄る。一方で、演習中に起きた過失事故の被害者家族のもとには不可解な脅迫文が届いたが。密輸船の領海侵犯は繰り返され、護衛するは元人民解放軍の傭兵が操る戦闘機。国境を越えた悪の策略を看破した美由紀は、再びF15DJの操縦桿を握り、宿敵ミグ31の待つ日本海の戦地へと飛び立つ。果たして巨大企業と密輸船の恐るべき陰謀とは―。岬美由紀が生涯を賭けて挑む壮絶な空中戦を目撃せよ!千里眼シリーズ渾身の巨編下巻。

  • ヘーメーラーは特にどうってことない作戦名でした。その他、悪の構図、子供の行方は、ほぼ予定調和の展開。 <BR>
    しかし面白いので文句のつけようがありません。ラストの空中戦は、映像なしで、ここまでハラハラさせてくれたとは、まさにエンターテインメントでした。<BR>
    ただ、左翼系(もはや死語?)の人には、ちょっとどうかと思うけど。。。<BR>2005/10/28

  • 相変わらず岬美由紀は何でもそつなくこなす。恋愛話っぽい部分もある。見鏡季代美がどうなったか気になる。

  • 前作「千里眼の死角」が世界征服の陰謀に対したハードで大規模な内容でしたけど、
    今回はそれと比べると割と小規模な内容。
    また、嵯峨敏也も登場しない、ひさびさの純粋な「千里眼」でした。
    美由紀の元恋人である伊吹がF-4にて、新型兵器の試験訓練中に、子供を死なせる事件が発生。
    それを発端に、美由紀は伊吹と再会し、空自時代へと回帰していきます。
    シリーズではめずらしい、恋愛描写もあり、おおざっぱには映画「トップガン」にも似た内容。
    僕の故郷にある岐阜基地が舞台の中心だったので、妙に身近に感じました。
    自衛隊の存在意義にも何かと考えさせられる内容でした。

    それでも、気難しくもなく、単純なミステリーものでも、ミリタリーものでもない、
    エンタテイメント小説に代えてしまう松岡圭祐は腕には感心。
    ラストには美由紀がF-15が操縦官を握り、ハードアクションで締めてくれます。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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