帰ってこない女 (小学館文庫 R ラ- 1-1 小学館海外ミステリーシリーズ)
- 小学館 (2000年5月1日発売)
本棚登録 : 6人
感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094045215
感想・レビュー・書評
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ラインハートといえば「螺旋階段」が有名だがこちらの方が面白い。アーサーの元に乗り込んできた昔の妻ジュリエット。しかし様子がおかしい彼女は失踪、そして殺人が!トリックはフェアか?でもサスペンスフルなストーリーはぐいぐい読ませる。
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女流ミステリ作家の先駆け、といってもいい作家さん。クリスティよりも前、シャーロック・ホームズの活躍した時期と殆ど変わらないんですね〜。ミステリというよりは物語性に重点を置いた、女性作家らしい作りになっています。別荘地で仲良くやっていた人々が、ある女性の失踪事件をきっかけにぎくしゃくとし、隠れた過去が暴かれ・・・。都会の刑事は、犯罪が起こるとそれまで知っていたと思ったことが覆される、と言ってます。だけど事件を解決に導いたのは地元の人間を昔から良く見てきた保安官でした。この辺にコージーミステリのルーツはあるのかな、と勝手に思いました。ヒロインの恋愛模様も絡んでくるし。この作品のように「もし私が知っていたら」と言う書き方をHIBK派というそうですが、一直線に謎の解明を進めるより余裕と遊びを感じますね。繰り返し使われるとくどくなりそうですが。
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