左手一本のシュート: 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活 (小学館文庫 し 15-1)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094060324

作品紹介・あらすじ

半身麻痺から悲願の試合へ!夢現・涙の軌跡

県No1のバスケット選手だった15歳の田中正幸くんを襲った
脳動静脈奇形による脳出血という悲劇。
奇跡的に一命は取りとめた。
しかし右半身は微動だにせず…。

意識を取り戻したその日から始まった苦闘の日々。

「再び試合のコートに立ってみせる!」

そんな強い強い夢が、驚愕の復活を生んだ。
利き手ではない左手一本だけのシュート…

これはまた、チームの夢まで呼び込んだ!

夢現…夢を現実のものに。

本書はこんな1167日に及ぶバスケ男子の軌跡。
新たな挑戦(パラリンピック)に向けての近況も収録した
話題の作品、文庫本化。




【編集担当からのおすすめ情報】
中学校、高校の授業でも多く取り上げられている作品を
文庫本化しました。

夢あればこそ、奇跡は起こせる。

リアルに、これを体現した田中くんの軌跡。
多くの方々に届くことを願っています。

感想・レビュー・書評

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  • テレビで再現ドラマを見て泣いた(T▽T)。その後この本を読んでさらに詳細を知りさらに感動した。田中くんの努力や仲間の素晴らしさや話しの展開に酔いしれ作り込まれたドラマや映画を見た満足感を味わったけど、ホントにあった話しなんやなぁ、、、と思うとなおさら、スゴい!!!スゴいなあ〜〜って、、延々とスゴいな〜(笑)8年前に読んだな〜。また読みたくなった。

  • 知り合いが出てるので読みました!
    普通のルポだなって感じ

  • 夢中は努力に勝る...好きという気持ちは、ここまで人を強くさせるのか。
    限界って何だろう、と考えさせられる。
    諦めない強さや立ち上がる勇気をくれる一冊。

  • ドラマを観て感動した。

    友情、努力!
    生きる力を与えてくれる素晴らしい作品。

  • 「マサッ!マサッ!わかるか、マサッ!」
    その言葉が聞こえたのを最後に意識は遠のいた。
    次に目覚めたとき右手、右足は動かなかった。
    小学校、中学校とバスケットボールで活躍しスーパー選手だった田中正幸は、山梨県の強豪校 日川高校への入学を控えた4月3日に10万人に一人と言われる脳血管異常による脳出血で倒れた。
    正幸の入学を機に全国出場を狙う日川高校バスケットボール部顧問の古田先生を始め部員たちは大きなショックを受けた。
    何とか命は守ったものの右半身まひの障害を負った正幸だが、持ち前の素直さと負けん気の強さで苦しいリハビリを乗り越えていく。
    入学するはずだった高校は1年休学し、心身の回復に全力を注ぎ、復学してからはバスケットボール部に入部したものの通常の練習には参加することができず、裏方として選手たちを支えていた。それでも、バスケットボールに対する愛情は変わらず、今できる練習をコツコツと続けていた。
    3年生になり最後の公式戦インターハイ予選の前、顧問の古田先生からユニフォームを着てベンチ入りを打診される。
    「インターハイは正幸を出す」古田先生の言葉に部員たちの心は一つになった。
    その日から、シューターとして活躍していた正幸にシュートを決めさせるための「正幸フォーメーション」の練習が始まった。
    左手一本でのシュート。
    インターハイ予選で優勝して、沖縄インターハイへ正幸を連れていく!
    そして、インターハイ予選2回戦、残り時間3分32秒、ついに正幸は高校で初めてのコートに立った。
    あの日倒れてから1167日目にひとつの夢が叶った。
    夢はあきらめなければ叶う。
    「いつか やがて きっと」

  • 中学生の頃に県でもトップのバスケットプレイヤーだった田中くん。

    その将来に周囲も本人も期待していたが脳出血により右半身麻痺となる。

    「バスケットが好き」

    その強い気持ちでリハビリに励み、再びコートに立ち、そしてシュートを打つ。

    彼の頑張る姿は多くの人に勇気を与え、そして頑張ろうと思わせてくれる。

    そして彼のチームメイトも素晴らしい。

    田中くんも頑張ったがチームメイトも高校生活の三年間をバスケットにかけていたはず。

    ベンチに入れなかった三年生は、どのような気持ちでいたのだろうか。

    ちゃんと受け入れて彼がコートに立ったときに声援と拍手をすることができた素晴らしいチームメイトだと思う。

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著者プロフィール

島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学などを経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1993年~96年までジェフユナイテッド市原(現在は市原・千葉)を担当。98年よりフリー。スポーツ及び教育の現場を長く取材。著書に『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)、『部活があぶない』(講談社現代新書)、『左手一本のシュート』(小学館)など。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』をはじめ、ジェフで育成部長等を務めた池上正氏の著書8冊を企画構成した。公益財団法人日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員。

「2023年 『オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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