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- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094062694
感想・レビュー・書評
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どちらかが先に死期を迎える時が必ず来る。そんな当たり前のことを今更悲しみ、枯れない花に手を伸ばしたのは、親が目に見えて歳をとったと実感した日からかもしれません。面と向かって会話をすることも無くなっていたのに、いなくなってから貴方に毎日呼びかけてるだなんて不思議ね。大切な人に、一人でも前を向き生きていける力、居場所を作ろう、それは不器用な男が残した何よりの『愛』という贈り物。言葉というのは空気のようなもので、短くとも無くともそこに居てくれる、それだけで涙が頬を伝うこともあるのです。
バスに揺られながら人は何を思うのでしょう。私はいつでも苦しいです。私と同じ苦しみを全員が感じているならば、私は悩まなくていいのかもしれない、そんな考えすらどうしようもなく。笑っていても会話していても寝ていても音楽を聴いていても、心の中では涙を流している人が多いのかもしれません。きっと人生は苦難の方が多いから。バスを待ちながら、そして揺られてるひと時に優しい花を咲かせてくれる、それも本の魅力なのだと思います。着けば花は枯れる。でも私の中に残るのです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どんな感情もどこか柔らかい。
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最後はほっこりした。
他はまあ、ふつうかなあ。