こんなにも優しい、世界の終わりかた (小学館文庫 い 6-4)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094062908

感想・レビュー・書評

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  • 題名と表紙に惹かれて購入。
    世界の終わりがこんなにも優しくて
    こんなにも優しい人の隣で迎える事ができたら
    幸せなのかな。

  • ピュアなピュアな純愛小説。

    設定はとりあえずSF的である。
    地上に青い光が降りそそぎ、ありとあらゆる物は動きを止めてしまう。
    主人公はその光を浴びる前に、離れ離れになっている女性に会いに行く物語。

    中学生の時の出会いから始まり、引越しで離れ離れになり、一時の再開があり、そしてまた別れ、この世界の終わりの前に主人公は彼女に会いに行く。

    単純な話だが、物語にぐいぐい引き込まれていった。

  • 純愛の物語。

    世界が終わる時、
    私は誰と一緒に居たいのだろうか。

    色々な出会い、別れを繰り返してきた。
    誰かを傷付ける言葉もたくさん口にしてきた。

    優しくない世界の一部になっていた。

    もし愛する人を一途に想い続けられたら
    誰かを傷付ける事、悲しませる事ももなかったのかもしれない。

    次に恋をするなら優しい世界の一部になれるような言葉を紡いで愛を大切にしたい。

    愛する人と永遠を作りたい。

    そんな想いを作り出してくれた一冊。

  • 私の中ではかなりのヒット。
    手元に置いておきたい一冊。

    世界が終わる日に、私は誰と一緒に居たいと思うのか。

  • うーーん。

    世界は優しくない。
    愛は素晴らしい。

    うん、そうなのだろう。大切なものがあるのに、日々の雑音や目の前の欲望にまみれてしまって分からなくなってしまっている。

    本の世界のまんま、薄く青いモヤがずっとかかっている様な物語でした。

  • なに、これ

     世界が終わる設定。で、どんな物語かというと、愛する人と一緒にエンディングを迎えるってな感じ。あぁ、つまらない。戦わず受け入れる。好みではないな。

  • 優しすぎるのも、人を傷つけるんだな、とこの物語を読んで実感。

  • 市川拓司の恋愛小説。
    ただ恋愛小説と呼ぶには少々、美しすぎるし穏やかすぎる。

    話の主人公は変わり者で学校では底辺と呼ばれるような少年。彼は徹底して争いがそしてとても優しい。
    そんな彼がある日、美少女に出逢い、恋に落ちるという出会ってから10年間のお話。

    話は過去の話と同時平行で終わりを迎えた世界でその女性の元へと走る青年を描くような形で進展する。

    初め~中盤までは正直、その非暴力さと臆病さと弱さに辟易としてイラついていましたが。
    後半の彼が持つ感受性の豊かさと人を思う強さ。そしてその優しさ。それに何よりだからこそ得ることが出来る深い愛に泣かされました。

    今までとは結構違う話だったけど、泣かされました。
    人との縁や関係性がまるでお手軽なファーストフードのように扱われるきらいがある現代のなかで、このように深い人間関係は醸成するものだというメッセージは貴重に思えます。
    こんな本を皆に読んでほしいなと思いました。

  • 「ねえ、委員長」を読んでネットで購入。

  • 有川浩さんの「塩の街」に似てる。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。獨協大学卒業。'97年からインターネット上で小説を発表。2002年1月、「Separation」で出版デビュー、いきなり同作がTVドラマ化される。次作「いま、会いにゆきます」は映画化され、100万部を超えるベストセラーに。他の著書に「恋愛寫眞――もうひとつの物語」「そのときは彼によろしく」「弘海――息子が海に還る朝」「世界中が雨だったら」がある。

「2009年 『きみはぼくの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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