全員死刑: 大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記 (小学館文庫 す 12-1)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094064759

作品紹介・あらすじ

狂悪すぎる獄中手記、まさかの映画化!

2004年、福岡県大牟田市で4人連続殺人事件が起きた。逮捕された暴力団組長の父、母、長男、次男の一家に下された判決は、「全員死刑」。次男は獄中から、犯罪の一部始終を記した手記を送る。受け取ったのは、暴力団取材に定評のあるライター、鈴木智彦氏だった。
鈴木氏は、手記を読み本人に面会し、凶悪な犯行と実際の彼とのギャップに戸惑う。手記の中で〈今、生と死を分ける神的行為を行っているというスリル! 一度味わえばもう終わりだ、やめられない〉と快楽殺人者が、実際に会うと〈面会が終わって部屋を出る時は、いつも最後まで深々と御辞儀する。しだいに彼が極悪非道な殺人鬼であることを忘れそうになった〉という好青年の顔を見せる。事実、彼が4人もの殺人を犯したのは、一家を助ける「親孝行」のためだったのだ。この二面性により、本書は他の犯罪ノンフィクションと全く異なる異様な迫力をまとうことになった。
文庫解説は『果てしなき渇き』(映画『渇き。』の原作)などで知られる作家の深町秋生氏。

【編集担当からのおすすめ情報】
2010年に『我が一家全員死刑』というタイトルで書籍化され、一部の読書家の間でカルト的人気を得ていた怪書が、2017年秋、まさかの映画化に合わせて文庫化されます。映画版は、あの『冷たい熱帯魚』の製作チームが、監督・小林勇貴、主演・間宮祥太朗という20代の気鋭たちと組んで作り出す狂悪エンターテインメント。映画と原作、どちかがより狂悪か、ぜひ比べてください。

感想・レビュー・書評

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  • 一気に読了。先に映画をみていたので映像が思い浮かんだ。映画は演者たちがかっこいいのでギャップ。

    家族愛ちゃ家族愛...
    被害者にはなんもいえんし、[女]の心配する気持ちはどうすればいいんだ。
    こんな彼女といい感じでほのぼのすら感じたのに...
    薬とは恐ろしいものだ。
    集団でよく出てしまう責任の押し付け合いがあった。都合よく兄、弟それぞれの特性が生かされてしまった様子もある。
    被害者との思い出を思い出しつつ殺せるとはどゆこと?
    理解出来なさとはがゆさをかんじた。
    やる事は殺人だけども、家族同士のやりとりとかあたたかみを感じる所もあり。家族会議のような。
    可愛らしさを感じるとこもあり...複雑。貧乏はどちらにしろ人を追い詰めるものだなと。

    殺したから表にでたけども、殺しはせずともコレ紛いの人間が沢山いるであろうと思うと...

    閲覧注意で映画化もされているのでみてみるべし...少しコミカルで面白くかんじるとこもあり。

  • 数日の間に4人を殺害し一家全員が死刑判決を受けた事件の実行犯である次男の手記。書いてあることが突拍子もなさすぎて、読みながらつい声を上げて「えぇー?」って言ってしまいそうになる。同じ言葉を理解してるけど全く別の生き物なんじゃないかと思えてくる。人を殺めるに至る決断とかがあっさりし過ぎていて、そこにノンフィクションであり手記であるリアルさがある。内容も実際に手を下した人間でなければ書けないもので、興味を覚える描写もあった。なんというか、あまりにも突拍子がなさすぎて、もはや笑えてくるくらいだった。ただ、これは遺族の方は読むに耐えないだろうな、とも思った。

  • ただ接点がないだけで、こういう世界があることを思い出す作品。

  • 死刑囚の獄中手記。真摯なインタビューもあり、誠意を感じる製本だけど、内容は別世界の住人の考えで、感想はない。

  • 映画をきっかけに知った事件です(結局映画は見る機会が得られず本編は未視聴)。

    本編にも書いてありますが一家そろって場当たり的で浅知恵ばかりで逆に恐ろしかったです。
    誰もが何も深く考えていないし大金強奪と言いながらその前にまず人を殺すという意味不明さがあって訳が分かりません。
    映画やドラマと違いリアルの殺人に大義名分なんてないと思いますがこれほど理由もない殺人もなかなかない。

  • 鈴木智彦『全員死刑 大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記』小学館文庫。

    フィクション作品の映画化かと思い、読み出したところ、なんと、ノンフィクション作品だと言う。このような内容を映画化するとは、なんと醜悪で、悪趣味な企画だろう。映画化に合わせて、『我が一家全員死刑』を加筆修正、文庫化。

    狂気とも言うべき余りにも身勝手な犯罪に吐き気をもよおした。また、凶悪犯罪を描きながらの、ふざけたノリの文章はいただけない。

    2004年、福岡県大牟田市で起きた4人連続殺人事件。犯人の暴力団組長の父、母、長男、次男の一家は逮捕され、全員死刑となる。獄中からの次男の手記を受け取り、事件の真相に迫った過激なノンフィクション。

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    │ adlib/20040916

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     全員死刑 ~ subtitle ~
     
    〔book〕 0213
     
    ── 鈴木 智彦《全員死刑: 大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記 20171107 小学館文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4094064753
     
    20040916 孝と孝紘は高見さんの次男の穣吏()を絞殺、遺体を川に遺棄。
    20040918 家族4人で共謀、知人の高見 小夜子さん()を絞殺
     
    (20190127)(20240213)
     
    〔book〕 0213
     
    ── 鈴木 智彦《我が一家全員死刑 20101106 コアマガジン》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4862529135
     
    ── 鈴木 智彦《全員死刑: 大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記 20171107 小学館文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4094064753
     
    20040916 孝と孝紘は高見さんの次男の穣吏()を絞殺、遺体を川に遺棄。
    20040918 家族4人で共謀、知人の高見 小夜子さん()を絞殺
     
    (20190127)(20240213)

  • 家族のために。と言えば良い話のようだが、ここまでのことが出来てしまったのは、悲しいがなその家族環境によるものだった。著者の文章と北村死刑囚の手記とのコントラストが、北村死刑囚のキャクターを強く印象づけている。手記はとてもドラマティックだが、やっていることは凶悪犯罪。
    ただ、映画では不思議と北村死刑囚が愛おしくなる瞬間があった。狂気としか思えない表情をしながらも、自分が守るべき心を許している者への気持ちが上手く魅せられていたからでしょう。
    獄中手記の類は初読書であったが、犯した罪と書かれた文章のキャラクターは一致しているものだと感じた。

  • 手記の文章の稚拙さが良い

    文才があるかのようにカッコつけてるのがたまらないネ

    恋愛模様も良し

    兄のクソ野郎感も最高(笑)

    殺人事件の手記なのに読んでて恥ずかしくなっちゃうネ

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著者プロフィール

1966年、北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科除籍。雑誌・広告カメラマンを経て、ヤクザ専門誌『実話時代』編集部に入社。『実話時代BULL』編集長を務めた後、フリーに。週刊誌、実話誌などに広く暴力団関連記事を寄稿する。主な著書に『ヤクザと原発 福島第一潜入記』(文藝春秋)『潜入ルポ ヤクザの修羅場』(文藝春秋)『サカナとヤクザ』(小学館)などがある。

「2021年 『修羅の花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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