逆説の日本史 21 幕末年代史編4: 高杉晋作と維新回天の謎 (小学館文庫 い 1-36)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094065138

作品紹介・あらすじ

怒濤の「幕末年代史編」堂々完結!

『週刊ポスト』誌上で好評連載中の歴史ノンフィクション『逆説の日本史』。ペリーによる黒船来航から始まった「幕末年代史編」最終章が、満を持して文庫化されました。
長州の高杉晋作が正義派(討幕派)を率いて功山寺で挙兵した1865年から、翌年の薩長同盟成立を経て、大政奉還そして王政の大号令へ。そしてついに明治維新がなった1868年までの激動の4年間を詳説。「高杉晋作は本当に“長州絶対主義者”だったのか?」「“犬猿の仲”であった薩長を接近させた坂本龍馬の“秘策”とは何だったのか?」「“孝明天皇暗殺説”は信じるに足る学説なのか?」「官軍に対する“江戸焦土作戦”とは勝海舟のブラフだったのか?」などなど、歴史の狭間に埋もれがちな数々の謎と疑問を、切れ味鋭い「井沢史観」で解き明かします。
維新から150年。「明治維新とは一体何だったのか?」について、あらためて考え直すための最良の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • この巻で幕末編は締めくくりとなり、次巻からは明治時代に入っていきます。薩長連合と第二次長州征伐、大政奉還、戊辰戦争などの経緯が、ていねいに解説されています。

    さらに、長州藩のエキセントリックな気質が、近代日本の命運を狂わせる遠因になったということが語られて、今後の歴史の動きについての著者の考えが示唆されています。

    ミステリ作家らしい叙述の運びで、幕末におけるさまざまな謎に読者をみちびき入れていく手腕はみごとです。もっとも、孝明天皇暗殺説についての「謎解き」は正直なところ拍子抜けでしたが、全体を通しておもしろく読むことができました。

  • 幕末編ということで読んでみた。高杉晋作の天才ぶりを確認できたのと、日本の天皇制および錦の御旗の強さ、を改めて感じたりした。既存の見方から大幅に「逆説」という部分は少なかったけど、新しい切り口で語られた部分も多く、幕末の綱渡りの動きを改めて読めて楽しかった。

  • 幕末史の概略を追うことができる。しかし、過去の巻ほど、オリジナリティあふれる説が出てこない。
    薩長同盟の締結から、江戸無血開城まで。

  • 20180519読了

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著者プロフィール

1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念。独自の歴史観からテーマに斬り込む作品で多くのファンをつかむ。著書は『逆説の日本史』シリーズ(小学館)、『英傑の日本史』『動乱の日本史』シリーズ、『天皇の日本史』、『お金の日本史 和同開珎から渋沢栄一まで』『お金の日本史 近現代編』(いずれもKADOKAWA)など多数。

「2023年 『絶対に民主化しない中国の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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