- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094066746
作品紹介・あらすじ
新米陰陽師と美形あやかしの迷コンビ誕生!
「来たれ。そして、我に仕えよ!」
ときは平安、華やかなりし京の都のそこかしこ――夜の闇やよどみには、目に見えない物の怪たちが跋扈していた。さて、まだ幼い顔をした陰陽寮の新米役人・大江春実の夢は、いつか一人前の陰陽師になることだ。しかしまだまだ未熟ゆえ、うかつに召喚したあやかしに、圧倒的な能力差で敗北し、食事がわりに自らの寿命を提供することになってしまった。
「式神がほしかっただけで、自分が物の怪の保存食になりたかったわけじゃない……」
嘆く春実に、美形のあやかし・雪羽はせせら笑う。
「悔しかったらあたしに勝てばいい。寿命が残っているうちにな」
かくしてここに新米陰陽師と、飄々とした式神もどきという世にも奇妙な凸凹コンビが誕生した。
春実は同僚の頼尚とともに、左大臣の邸・万華院へと向かう。そこでは夜な夜な青白い謎の人影が徘徊し、ついには使用人の男が頓死したのだという。春実らはこの問題を解消するため、陰陽寮から派遣されたのだった。
果たして春実は、豪邸で起きる怪事件を解けるのか?
感想・レビュー・書評
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中村ふみの作品は妖、異界、不思議な話が読みやすくのめり込めるから面白い。無慈悲な妖の正体については明確に書かれていないが、あの人なんだろうなというモデルは思いつくくらいの歴史と結びついてるのもいい。ただのファンの感想です。
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読みはじめはよくある和ものファンタジーかと思っていたけれど、
読後の爽やかさと強すぎないキャラクター、そこに加えて
ほんの少しの寂寥感もある、素敵な物語だった。
続きがあるのなら読みたいと思うくらいに。 -
中村ふみさんの作品、好きだなぁ。
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陰陽寮の下っ端役人が式神を召喚しようと試みたものの呼び出した相手が強力過ぎて逆に憑かれる羽目に。
そのまま依頼のあった屋敷に赴けばそこで殺人事件が…と言う物語。
ですが何だか盛り上がりもあまり無くだらだらと話が進んでいくように感じられました。
鳥が咥えてきた手はだたの偶然と言うことで良いのでしょうか?
何だか出来過ぎて不自然で手の件は無い方が良いように思えました。 -
中村ふみ氏にしては、凡庸な作品。登場人物もありがちで、展開もよめてしまう。
夜見師の冴えはない。
残念。次作に期待したい。 -
ヒロインの七君が生い立ちに負けず(良いとこの姫だけど)行動的で前向きで好感が持てる。その育ての親の日陰様も。そっちに気を取られて犯人は誰かかんがえず読んでたら意外だった。