日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080650

感想・レビュー・書評

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  • 最近ではクライシスものは珍しくもないが、当時では日本が沈むと言う話で衝撃的だったのだろう。人々の生活がどんどん変わっていく様を見て、怖いなとは思う。文章は「そこ大事?」と思う箇所がつらつら長く、テンポ良くは読めない。

  • 3.11の影響もあり、読んでみようと思った。
    読んでるうちに、だんだん現実味を帯びてくる。。。
    無いとは限らない。

  • クロ現みて、読みたいと思った。
    執筆に九年かかったとか
    当時珍しい計算機を購入し、
    日本が沈没する条件を計算し続けた
    雑紙編集者からスタートし、一流の研究者の薫陶をうけたバックグラウンドが作品に反映されている
    科学と、市井の人びとの日常にむけるまなざし、
    小説を書くことは、シミレーションとおなじ、
    SFに対する偏見、
    六十代、阪神淡路震災のあと、被災地を取材し、新聞に連載をもつ、
    絶対壊れないとされた高速道路が倒壊した、高名な研究者に共同検証を申し込むと、これは想定外の地震の為で、科学者の責任ではないと断られ、ショックをうける、以後、心身のバランスを崩していった…

    自分が死んだあとに広がるはじまる未来につながりをもつ、想像力を働かせて

  • 最近、大きな災害が多く、この話もいずれ現実になるのでは危惧されます。
    上巻はまだ話半ば。
    下巻からが本番なんでしょうね。

  • SFとしては古典の部類ですが、
    両作品とも国歌とは民族とは人間とは・・・と
    常に大人の生き方っを考えさせてくれる名作です。


    『日本沈没』は2度映画化され、
    TVドラマにもなりましたが、1作目の映画が最高です。

    ライトな小説ばかりではなく、
    昭和のパワーのある時代にあえてSF分野で人間を描き切った小松左京氏の名作にぜひ出会って下さい!!


    【鹿児島大学】 ペンネーム:小松さんとご近所だった桜ケ丘ササニシキ


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    鹿大図書館に所蔵がある本です。
    〔所蔵情報〕⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=12387059583
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  • 1973年のSF小説で、タイトル通り日本が沈没する話。

    モーニングの連載や映画のイメージが刷り込まれてしまっていたので、あまり新鮮味がなかったのが残念。

    1973年にこれを読んでいたとしたら、大分不安になってるな。

    あと、海底火山が作る「明神礁」っていうのが出てきたが、実際にあるらしくびびった。
    今も現実にそういうことが起こっているのだなと。

    下巻はさくっと読もうと思う。

  •  今から40年近く昔、中学生のころに読んだものをあらためて読み直してみました。まったく古さは感じません。小松左京のすごさをタップリ楽しめます。
     しかし、小説の中の政治家や科学者といってしまえばそれまでなのですが、国の未来を強く案じ心血を注ぐ人々の物語を読み進むにつれ、今の現実の国会議員の無能さに怒ったり諦めたり。いや、やっぱり怒りですね。
     

  • 2011.03.11の震災を思いました。
    同じ規模の地震が東京で起これば、
    この本に書かれているようなことが起こるに違いない。

  • 多分20年ぶりくらいに再読。正直,もっと古い感じなんだろうなと思ってたが,全然そんなことない。携帯がないのとJRが国鉄なの以外は時代感のズレはほとんどないと言っても良い。いや,凄い。読みながらつい一色版と比べてしまうのだが,この原作からあの話を創れるのもまた凄い。キャラを立てる,ラブストーリーを絡めるというのはセオリーではあるのだろうけれど,原作を生かし切ったうえで漫画として面白いんだからねぇ。初読となる第二部が楽しみだ。

  • 言わずと知れたSFの名著……ですが、実は読んだことが無いか、読んだとしても原作そのままでは無かったことを、著者の死をきっかけに思いだし、そのまま読書開始。

    まず最初の印象は、読点の切り方が煩わしい!という部分。内容の本質とは関係無いのですが、文章のリズムを考えたときに読点が多すぎるように感じ、ワシには、たまに「これは読みづらい……」と感じさせました。

    それはさておいても、内容の方はさすがの一言。前半である上巻では物語の舞台説明から登場人物の役割分担、沈没に至るプロセスの説明がなされますが、それらが荘厳な表現に彩られて、大スペクタクルに相応しい幕開けの銅鑼を鳴らしています。

    そして、下巻に待つであろうカタルシスを予感させる引きも、そこかしこに散らばる伏線も、大概意味ありげで先の気になる展開です。

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著者プロフィール

昭和6年(1931年)大阪生まれ。旧制神戸一中、三校、京大イタリア文学卒業。経済誌『アトム』記者、ラジオ大阪「いとしこいしの新聞展望」台本書きなどをしながら、1961年〈SFマガジン〉主催の第一回空想科学小説コンテストで「地には平和」が選外努力賞受賞。以後SF作家となり、1973年発表の『日本沈没』は空前のベストセラーとなる。70年万博など幅広く活躍。

「2019年 『小松左京全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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