都立水商 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 299
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094080759

作品紹介・あらすじ

水商売業界に朗報!前代未聞「お水の高校」設立!!平成××年3月2日、東京都教育局は、水商売(風俗産業)に関する専門教育を行う都立高校を歌舞伎町に設立すると発表した。正式名称「東京都立水商業高等学校」。通称「都立水商」。ホステス科、ソープ科、ホスト科など七学科で発足、プロ中のプロを講師に集めた水商だが、入学してきた新入生は問題児ばかり-彼らに水商売の未来をたくすことはできるのか!?単行本発売時には名だたる書評家たちも唸らせた、笑いあり感動ありの傑作青春小説待ちに待った文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • まさにブクログで知り気になってはいたのですが、なかなか書店では巡りあえなかったので、ネット購入しました。

    お水商売育成の都立水商高校と言うなんともぶっとんだ学校でワクワクする実習や、笑える練習に真面目に取り組む学生の話で楽しくあっと言う間に読み進めます。中盤からはプライドとプレッシャーをバネに活躍する話しで爽快でした。
    今後も楽しく呑みには行きたいと思います笑

  • 面白いことは面白いけどやり過ぎかなぁと思う。
    ソープやヘルスまでは。
    ホストやキャバ嬢までだよね。
    高校野球はストーリーとしてあるよなぁという感じです。

  • 水商売を専門に学べる都立高校が歌舞伎町に設立された。主人公の教師が故郷の商売を継ぐことでこの高校を退職するにあたり、彼の回想録のような感じで物語は進む。
    最初は世間の偏見もあり生徒集めに苦労したり落ちこぼれの吹き溜りと見られていたが、個性的な講師陣や情熱を持った教師たちにより、小さなトラブルはあるものの順風満帆。
    水商売や風俗に対する偏見が未だに強い世の中に対して、彼らだってプロフェッショナルなのであるという主張をしている。

    中学卒業したての子にソープやらヘルスやらそのテクニックを仕込んで良いのやらとか、実習とはいえ未成年に性的奉仕をさせていいのかとか色々あるが、ホステス養成とかはおもしろいと思った。カジノのディーラー養成みたいなものかなと。
    個人的にはもっと授業とか生徒の心の葛藤などが描かれているのだと思っていたのだが、そういった場面はかなり少なく、スポーツで実績を上げた生徒ばかりが取り上げられているのが残念。

  • 史上最強シリーズ読了後なので、
    同様の濃さを期待してましたが、
    そこまでの濃密さはなかったです。

    都立水商での事件(?)1つ1つを
    を深く掘り下げると言うよりは、
    どちらかと言うと、水商設立から
    主人公退任までの数年間の主要な出来事を
    深くまで踏み込まない程度で展開されてました。

    この点については、個人的な期待があった分
    物足りなかったですが、全体としては
    面白い小説でした。

    登場人物達も個性的な特徴ある人物が多く、
    史上最強シリーズに繋がる要素が垣間見えました。

  • 記録

  • 面白かった。
    ありえない設定だけど、まさに『けしからん!が面白い!』

  • 主人公の教師が水商の立ち上げから離任するまでの回想をするお話なのですが、その熱量がものすごくて、読んでいて非常に眩しかったです。

    生徒の活躍、成長が著しくて、上手く行き過ぎと思う節も多々ありましたが、読後感は爽快でした。

  • 著者のデビュー作。

    とある官僚の宴席での戯れ言から、歌舞伎町に実験的に設立された、水商売のプロを養成する都立高校。専攻科は、女子生徒向けに「ホステス科」「ソープ科」「ヘルス科」、男子生徒向けに「マネージャー科」「バーテン科」「ホスト科」「ゲイバー科」が用意され(後に「SMクラブ科」と「イメクラ科」も追加)、その道のプロを教師陣に迎えて本格指導を始める。

    落ちこぼれが集まる破天荒なお水養成学校だが、何故か生徒の士気が高く、卒業生はお水業界から引く手あまた。また、女子柔道の金メダリストを輩出し、高校野球でも優勝してしまうことで世間の耳目を集め、一躍人気校にのしあがる。

    こけしを使った鍛練「水商ソープ科の手こすり千回」には笑った!

    著者の作品はホント癖になる。

  • 発想は楽しいんだけど、風俗系の女子たちが痛々しくて、途中で断念。
    枕営業はしないっていう接客のプロを養成するのかと思ってたんだけど。
    退職を決めた教師が水商の設立当時を振り返って語るので、現在と過去がブツブツとした印象なのも、読み辛かった。これからなのかもしれないけど。

  • とてつもなく素っ頓狂な設定の中で描かれるのはどこまでも真っ直ぐな青春物語。そのバランスが心地よくて、何回笑って何回泣いただろう。

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著者プロフィール

1955年山口県光市生まれ。本名の福田勝洋名義で、俳優としてテレビ・映画に多数出演、また劇団「東京地下鉄劇場」を主宰し劇作家としても活躍。2001年『都立水商!』で作家デビュー。同作はコミック化・ドラマ化もされヒット作となる。主な作品に『史上最強の内閣』『史上最強の大臣』『ドスコイ警備保障』『埋蔵金発掘課長』など。

「2022年 『森の石松、社長になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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