いま、会いにゆきます (小学館文庫 い 6-2)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094082173

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり子どもはママが大好き。
    亡くなったのがパパだったら同じ話にはなっていないと思う。
    母親は偉大だ。父親頑張れ。

  • ◯全く本を読む気がせず、生きている心地もしない中、ロマンチックさが足りないと言われて、友人に勧められた本。
    ◯映画にもなったという、ひとえに絵本のようなお話。語り口も柔らかく、誰にでも読みやすくしているのかなと思う。
    ◯自分のように捻くれた人間では、素直に良いところ見出せないまま、文章の同じところを何度も何度も読み直してしまった。勧めてくれた人や本に申し訳ないと思った。

  • 評価たかいが、自分はあまり面白くないな、と思いながら読んでいた。中盤までは特に盛り上がりもなく、淡々と父子の日常と、それに対する思いが主人公の父目線で描かれていく。
    中盤から、最後に至るところで、タイトルの意味がわかり、読後としてはあたたかい気持ちになれる。
    いまあるなんでもない日常が、最高に幸せなのかもと思える作品。

  • 先日読んだ市川先生の本の文章がとても心地良く、何か別の本を読んでみたいと思っていたところに会社の方から貸して頂いた。

    何というか、文章が本当に綺麗で、心地よい。

    声の出ない犬は、前回の作品にも出てきていたが、
    何か著者の思いがあるのかなぁ??

    今回のストーリーについては、自分にはちょっと感情移入しにくく、
    読みにく感じた為★★★。

    でもこの先生の文章は好みだなぁ。

  • この主人公は発達障害なのかな。
    本人の気持ち、困り感が、リアルでした。

    全く想定していなかったので
    これを獅童と竹内結子がやったんだんと
    もっとトレンディ系というか
    セカチューみたいな感じで読み始めたので、
    かなり衝撃でした。

    が、もっとこの「困り感」を前面に出して
    今ドラマなんかでやったら
    いいのではないかなと思います。

  • 基本ブルーな内容で、静かに進んでいくんだけど、表現の端々にクスッと笑えるユーモアが散りばめられていて、重くならずスラスラ読めた。
    主人公と息子と亡き妻が暮らした日々を暖かく見守ることができる。
    どうしようもない理由で失恋した人、大切な人を失わなければならなかった人はものすごく共感できるのではないだろうか。
    「ただ愛する人の隣にいることこそが、最大の幸せである」
    人生はどうしようもないこともあるし、生きづらさや別離のつらさを抱えることもあるだろう。それでも、愛する人の存在がどれほど救ってくれるだろうか。

  • 秋穂巧(あいおたくみ)
    司法書士事務所で働いている。29歳のシングルファザー。脳内で化学物質が異常分泌される。妻との思い出を小説に書こうとする。

    秋穂佑司(あいおゆうじ)
    巧の息子。髪はダージリンティーみたいな色をしている。
    母が死んでから耳が遠くなった。

    秋穂澪(あいおみお)
    巧の妻、佑司の母。27歳で病死する。『またこの雨の季節になったら、二人がどんなふうに暮らしていふのか、きっと確かめに戻ってくるから』と言っていた。
    生前に語った自分の言葉どおり、1年後の雨の季節に廃工場へ帰ってくる。

    所長
    巧の勤める司法書士事務所の所長。巧の入所当時から老人。

    永瀬
    巧の勤める司法書士事務所で働く女性。巧の仕事をフォローしてくれる。

    ノンブル先生
    若い頃、小学校の教諭をしていた。17番公園で会話する一人暮らしの老人。

    アレックス
    ノンブル先生の飼い犬。佑司は「プー」と命名している。前の飼い主が、手術で声を取り去ってしまった。

    ベンチの青年
    17番公園のベンチで生活実用辞典を読んでいる。町内会長の息子。

  • なんでこんなにも気持ち悪い文章なんだろう。なんでこんな喋り方するんだろう。ストーリーはすごくいいのになぁ。

  • ノンブル先生の言葉が印象に残った。
    「我々は生きていくよ。どれだけ別れを繰り返しても、どれだけ遠い場所に流されても、それでもね」
    思いやりに溢れた優しい嘘が溢れていたな。

  • 切なくて、胸が締めつけられ思いはあるが、どこか優しい気持ちにさせてくれるお話ですね。

著者プロフィール

1962年東京都生まれ。獨協大学卒業。'97年からインターネット上で小説を発表。2002年1月、「Separation」で出版デビュー、いきなり同作がTVドラマ化される。次作「いま、会いにゆきます」は映画化され、100万部を超えるベストセラーに。他の著書に「恋愛寫眞――もうひとつの物語」「そのときは彼によろしく」「弘海――息子が海に還る朝」「世界中が雨だったら」がある。

「2009年 『きみはぼくの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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