ゲノムハザード (小学館文庫 つ 2-4)

著者 :
  • 小学館
3.45
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本棚登録 : 254
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085853

作品紹介・あらすじ

人間の記憶の痕跡に鋭く迫った傑作ミステリ

1年前、誰かが私の人生に魔法をかけた――。その晩、左利きのイラストレーター鳥山敏治が自宅に帰ると、家の電気は切られており、リビングルームの床には何本ものキャンドルの炎が揺れていた。そして、不気味なその炎のかたわらには自分の妻が冷たい死体となって横たわっていた。信じられぬ光景に呆然としていると、部屋の電話が鳴った。受話器の向こうから聞こえてきたのは、まぎれもなくいま目の前で死体となっている妻の声だった。にわかには信じがたい出来事をきっかけに、鳥山の人生は思いもかけなかった波乱に巻き込まれていく。「サントリーミステリー大賞読者賞」に輝いた傑作を、著者が大幅に加筆改稿し、10余年の時を越え文庫として再リリースされた。人間の記憶の痕跡に鋭く迫った極上のサイエンスミステリ小説。

【編集担当からのおすすめ情報】
幻の傑作ミステリがよみがえった。

感想・レビュー・書評

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  • ゲノムハザード

    1.テーマ
    タイトルのとおり遺伝子の組換え。
    それが不慮の事故により、人間の体内で発生したら、、、という物語。

    2.主人公と始まり
    帰宅すると家のなかは暗く、1人の女性が倒れている。
    同居する妻ではないことを確認する。
    同時に脈もなさそうである。

    一方で、見覚えがあるような記憶もある。
    果たしてこの女性はだれ?
    しかも、なぜ、わたしの自宅で殺害されている?

    その困惑の中、インターフォンがなる。
    「警察です。
     要件があり参りました。」

    なぜ、このタイミングで?
    何が起こっているんだ??

    こうして物語の扉が開かれます。

    3.読み終えて
    事件の裏側の動機。
    そして、その動機につながる原体験。
    このあたりが決して丁寧とはいえない印象も、、、。

    タイトルと内容とを比較した場合、タイトルが強く、そのため寂しい読了感となりました。



  • 中3のとき映画で観た作品。原作のほうが複雑で、さまざまな人間が偶然に交錯して、一人の人間を混乱に陥れた。その中で唯一、ライターの女性だけが彼のために奔走した。遺伝子と記憶の間で、彼は自分を取り戻していく。

  • 進行がシリーズなので読みやすかった…若干物足りない気もしますが、物語の性質上コレはパラって書くと理解が難しくなるかな?とも。ですが話はとても面白い✨
    映画化されていますが若干話が違いそうですので、西島さんの活躍ぶりを観たいと思います。

  • 気軽に読書したいという時にピッタリな一冊

  • 映画チャンネルで映画をちら見してしまい、ストーリィが気になって借りてみた。
    結局1年たってウィルスが媒介して上書かれた記憶は薄れていくけれど、イラストレータであった時代の妻や友人も、そして、窮地を助けた千明との出会いも大事にする科学者がとても素敵に見えた。
    科学って面白いなぁ。

  • 「ゲノムハザード」司城志郎 映画の為に読んだ!読み終わったの映画開始10秒!笑 おもしろかったー( ^ω^ )ストーリーとしてもすごいおもしろかったし、生化学関連の話が、自分にもぎりぎりわかるっていうぐらいの内容で、その"ぎりぎりわかるぐらい"っていうのがいちばんおもしろいん!特に、映画後やけど妹とその辺りの遺伝子とかゲノムとかの話してたときもうおもしろすぎてにやにやした笑

  • 2017.3.15

  • 2016/11/16読了

  • 多重人格者のストーリーなのかな
    と思ったら、違った。
    そうだよね。ゲノムハザードなのだから。

    鳥山敏治って、一体誰なのか?

    ウイルスによる 感染。
    それが、記憶まで 感染してしまうという。
    まぁ。
    プリオンによって脳が海綿化現象が起こるのだから、
    ウイルスによって、記憶が植え付けられると言うのも
    ありかもしれない。ちょっと、飛躍するけどね。

    妻が二人いる。
    ひとりは、死んでいて。
    ひとりは、実家に帰って電話して来る。

    イラストレーターであり 科学者である。
    自分の中では 分離していないが
    それぞれまったく違う能力である。

    そして、彼をめぐるいろいろな関係を持つ人たち。
    まぁ。
    へんちくりんな オンナジャーナリストによって、
    彼は 復活するのであるが。

    しかし、刑事を名乗ったりする組織は一体どんな目的なのか
    がよく見えない。
    メタファーが ちょっと 幼すぎるのが残念。
    『タマゴにメダマ』『首の長いおとこ』。
    ふーむ。

  • 面白かった。一体、こんな奇想天外な展開にどう決着つけるんだろうか、と興味津々で、ぐいぐい読み進めた。適度に専門用語をちりばめて、素人を煙に巻く感じも、嫌な感じはしなかった。

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