左京区七夕通東入ル (小学館文庫 た 21-1)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094087093

感想・レビュー・書評

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  • 劇的な事件が起きるわけではないけれど、何気ない大学生の生活だけで物語を引っ張る筆力がすごいと思う。

  • なんかとても良い。空気が良い。

  • 読み終わって、思わず帯を投げ捨てました
    あるあるを拾い集めたザ・恋愛話みたいな自伝的に進んで、うん。あるある、あるある、あるある、、、って読み進めてたらどうにもそうじゃなかった。
    主人公はずっと走りっぱなしだし、背景は店の名前こそ出てないもののどこか大体わかるし、運命の人「たっくん」の曲者具合はよく知ってる人に似てる、あたしの好きな人もこんなだ。じゃなくて、こういう話にあるあるの肝心なとこが抜けてた。というよりはわざと抜かされてた、のかな、、そこが妙にリアルだった。あとがきまで読んでこれが自伝じゃなくて、むしろ「経験したかったこと」を書いてるって。
    途中まで、もうほぼ自分の話の様でした。みんなのあるあるなんだとか思いながら読んでたのが急にすごい大切に思えてきた。何も無かった時間、過去に言われたこと、周囲の声もそれに対する感情、綺麗な景色がただの景色じゃないことも、焦りと不安とゆるぎないそれへの愛を持った人、そんな経験があるあるなわけなかった。あたしの普通の毎日があたしの人生で、経験であって幸せだと思った。特別が普通じゃなくて普通が特別、今の微妙さもこれからの怖さも丸ごと感謝して大事にしようとまた今日も思いました。そんな風に思わせてくれる本、イノチミジカシコイセヨアタシじゃん

  • 好奇心旺盛でオシャレが大好きな花。
    人数合わせで参加した合コン以来、たっくんが気になって仕方がない。
    少しずつ、少しずつ、どんどん好きになっていく。たっくんとちょっと何かあるだけで舞い上がってしまうの花が初々しくて可愛い。
    これぞ甘酸っぱい恋。

    たっくんの友人 工業化学科のヤマネが好きなものは爆薬と酒、ガタイの大きなアンドウは遺伝子と酒。いつもワイワイみんなで集まって飲むお酒は美味しくて楽しいだろうなぁ。
    自分の好きなことを伝えようと目をキラキラさせて一生懸命に話す様子にキュンときます。
    穏やかに募ってゆく恋心と青春をもう一度味わえる1冊でした♪

  • 花ちゃんとたっくん、とってもかわいい。
    花の定理、見つけてほしいな。
    あまずっぱい青春って感じがうらやましい。

    数学しか見えていないようで、花ちゃんのこともよく見てるたっくん、かっこいい。2021.8.16

  • 嫌味がなくて軽くて爽やか
    主人公カップルを始め、登場人物みんなに好感を持って読めた

  • 京都に住むおしゃれ好き大学生花は、合コンで出会ったおしゃれと無縁な理系男子龍彦に惹かれ、彼と同じ寮に住む山根、安藤とも出会い大学生活最後の時を一緒に過ごす。花はおしゃれ女子で就職も早々に決まっているしっかり者。たっくんに花がなぜ惚れたのかイマイチよく分からないけど、でも花の恋の仕方がかわいかった。恋敵が数学だなんて、勝てる気がしない(笑)

  • 滝羽さんの初めて読んだ本。
    京都を舞台にしたお話。一気に読めてしまう。
    はなちゃん、たっくん、山根くん、安藤くん。
    他の登場人物も、みんな温かく、面白い。
    京都に住んでみたくなります。
    あとの2シリーズもおすすめ。

  • 京都が舞台のお話。住んでいるわけでじゃないので多分あの辺りかなぁくらいに思い浮かべて楽しめたかな。

    それぞれに何かに夢中になるなど自分が持っていなかったり、やりたいこともなく就職するor将来をしっかり決めているとかコンプレックスに思ってるところに惹かれると言うありきたりではあると思う(笑)
    思うけれどきっとそういうことを思ったり考えたりして過ごした時間が今後に影響与えるのかな〜。
    恋のライバルが人ではなく大腸菌とか数学って太刀打ちできるんだかできないんだか(笑)

    たっくんが全くの恋愛音痴とは思えず所々言葉の端に狙ってる?って思わせるセリフが。
    東京に行って離れてしまう事を心配する花に
    「そういうことも、さっき祈ってみた」とか。
    「これからの話。四月以降もちょくちょく東京行くやろ。」とか。
    確認ではなく当たり前のようにさらりと言われちゃたまらないよね。

    これは他のシリーズもあるようなので今度読んでみよう。

  • 大学生のピュアな恋物語。
    美しかったあの日々を思い出してしまった。

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著者プロフィール

1981年、兵庫県生まれ。京都大学卒業。2007年、『うさぎパン』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、デビュー。
著書に『ふたり姉妹』(祥伝社文庫)のほか、『ありえないほどうるさいオルゴール店』『女神のサラダ』『もどかしいほど静かなオルゴール店』『博士の長靴』『ひこぼしをみあげて』など多数。

「2023年 『あなたのご希望の条件は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

瀧羽麻子の作品

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