ハンティング (小学館文庫 ハ 8-3)

  • 小学館
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本棚登録 : 41
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (587ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094087857

作品紹介・あらすじ

英ゴールド・ダガー賞受賞作の感動が蘇る!

デビュー作『ブラックランズ』で英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞を受賞し、クライムノベルの超新星となったイギリスの女流作家ベリンダ・バウアー。
家族の崩壊に心を痛める12歳のスティーブン少年と獄中の連続児童殺害犯の心理戦を描いた『ブラックランズ』、不治の病に侵された妻を介護しながら連続殺人事件の犯人を追う巡査ジョーナスの苦悩を描く『ダークサイド』に続き、シリーズ完結篇がいよいよ日本上陸です。
ロンドンから遥か西へ300キロ、シップコットという寒村で6人の連続殺人事件が起きてからはや2年。未だ犯人逮捕の糸口は見つからない。そんな中、子供の連続誘拐事件が起こる。どのケースも、車で待機していた子供が連れ去られ、車内に「おまえは彼(彼女)を愛していない」というメッセージが残されていた。事件に巻き込まれるスティーブンとジョーナスのそれぞれの思いとは、そして意外すぎる犯人の素顔とは……。


【編集担当からのおすすめ情報】
本国イギリスではもちろん、日本の文学界でも高い評価を得たB・バウアーの最新作です。『ブラックランズ』と『ダークサイド』の主人公ふたりがともに事件に巻き込まれ、読者に投げかれられた謎がここで明らかになっていき、最後まで目の離せない展開です。また、人間の奥底に眠る闇や家族の絆と葛藤など、思わず唸ってしまうような心理描写の巧みさも健在です。前2作を読まれた方はもちろん、まだ読まれていない方もぜひこれを機会に手に取って見てください!!

感想・レビュー・書評

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  • 三部作の完結編。
    複雑な事件と、少年の成長を描ききって、読み応えがありました。

    イングランドの寒村シップコット村。
    1年半前に連続殺人事件が起きたが、いまだに解決はしないまま。
    スティーヴン・ラム少年は17歳となり、転校生の少女エムと好意を寄せ合うようになります。
    スティ-ヴンの弟デイヴィーは、甘やかされて生意気盛りとなっていました。デイヴィーの考え無しの行動はさらに事態を引っ掻き回すことに。

    狩猟のシーズンの終わる頃。
    一人で車に乗って父を待っていた13歳の少女ジェスが突然、さらわれます。
    「お前は彼女を愛していない」というメモが残されていました。
    しかも、これで終わらず、子供がまた行方不明に‥

    村の巡査ジョーナス・ホリーは前作の事件以来休職して、カウンセリングを受けていました。
    何をする気も起こらず痩せ細った彼が、このタイミングで復職。

    前の事件も担当したレノルズ警部補とライス巡査部長が捜査のため、苦い記憶のあるこの地にやって来ます。
    それぞれにあまりにも人間らしい捜査陣と村人達。
    どこかユーモラスで温かく描かれる人間味が、なんともいえない面白さ。
    鹿が草を食んでいる、絵のように美しい田園でこんな事件が起こるとはと思う警部ら。
    人口は少なくても土地は広く、捜索隊が探し回っても手がかりも見つからない。
    それぞれに思い込みや優柔不断、判断の曇りが‥
    人の世のさまざまな苦しみを視野に入れながら、決して諦めてはいないのがいいですね。
    思わぬ突破口がどこでわかるかも、この作者らしくて、効いてます。

    弱りきったジョーナス巡査の言動は心もとなく、切ない。
    事件は一ひねりしてあり、鬼気迫る描写で、仮に俳優が演じたら凄いことになると目に浮かぶほど。
    作者はもとは脚本を手がけていた人。
    ‥でもこれはちょっと映像化はしないほうがいい作品かと思う点も?(苦笑)
    スティーヴンの成長は微笑ましく、頑張れ!と一家に声をかけたくなります。

  • 1年半前の6人連続殺人事件が未解決の中、子供の連続誘拐事件が起こる。
    やがて17歳のスティーヴンと休職中だった巡査のジョーナスも事件に巻き込まれていく。

    『ブラックランズ』『ダークサイド』に続くシリーズ3作目にして完結編。
    事件の凄惨さに隠れがちだけど、スティーヴンと弟のディーヴィー二人の青春物語としても面白かった。
    ハイティーン、ローティーンそれぞれの苛立ちや悩み事は万国共通なのかも。
    そしてジョーナスに用意された結末が何とも遣る瀬無い。
    そこにある救いが死んだ妻であることが余計に。

    でも、いいシリーズだったよ。
    ミステリより少年の成長ものとしてお勧め。

  • 『ブラックランズ』『ダークサイド』に続く三部作の完結編。イギリスの寒村で発生した子供の連続誘拐事件。『ブラックランズ』で殺されかけたスティーヴン、『ダークサイド』で妻を亡くし、自らも傷付いたジョーナスまでもが、連れ去られる…そして、待ち受けていたのは…

    警察小説というよりも寒村を舞台にした事件小説という色合いが濃く、警察小説を期待する読者には物足りなさを感じる。しかし、横溝正史の作品が好きな読者には受け入れられる作品ではないだろうか。

    最初の『ブラックランズ』も、なかなかの作品だったが、まさか三部作であるとは思わなかった。続く『ダークサイド』も面白く、結末には本当に驚愕させられた。本作は『ダークサイド』の完結編とも言うべき作品であり、『ダークサイド』で明かされなかった事件の謎も明らかになる。

  • 一、二と読んだ方はこちらを読むべき
    どうにかこうにか
    終わりに向かっていきます。
    ベリンダさん
    たまーに絶望的な状態なのに
    軽めの明るい表現を使う癖があって
    ちょっと面白い。

  • スティーヴン成長したな~
    弟がクソ生意気なってたけど。

  • 小学館のサイトでは「ミッシング」と言うタイトルになっています。

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    「英ゴールド・ダガー賞受賞作の感動が蘇る!
     デビュー作『ブラックランズ』で英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞を受賞し、クライムノベルの超新星となったイギリスの女流作家ベリンダ・バウアー。
     家族の崩壊に心を痛める12歳のスティーブン少年と獄中の連続児童殺害犯の心理戦を描いた『ブラックランズ』、不治の病に侵された妻を介護しながら連続殺人事件の犯人を追う巡査ジョーナスの苦悩を描く『ダークサイド』に続き、シリーズ完結篇がいよいよ日本上陸です。
     ロンドンから遥か西へ300キロ、シップコットという寒村で6人の連続殺人事件が起きてからはや2年。未だ犯人逮捕の糸口は見つからない。そんな中、子供の連続誘拐事件が起こる。どのケースも、車で待機していた子供が連れ去られ、車内に「おまえは彼(彼女)を愛していない」というメッセージが残されていた。事件に巻き込まれるスティーブンとジョーナスのそれぞれの思いとは、そして意外すぎる犯人の素顔とは……。

    編集者からのおすすめ情報
    本国イギリスではもちろん、日本の文学界でも高い評価を得たB・バウアーの最新作です。『ブラックランズ』と『ダークサイド』の主人公ふたりがともに事件に巻き込まれ、読者に投げかれられた謎がここで明らかになっていき、最後まで目の離せない展開です。また、人間の奥底に眠る闇や家族の絆と葛藤など、思わず唸ってしまうような心理描写の巧みさも健在です。前2作を読まれた方はもちろん、まだ読まれていない方もぜひこれを機会に手に取って見てください!!」

  • まー弟が小憎らしいったら!

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