- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094088328
作品紹介・あらすじ
戦時下にタイムスリップしてしまった家族
東京近郊に住む平凡な家族は、ある朝、戦時中(昭和19年)の日本にタイムスリップしていた――信じられないようなSF的設定で始まる問題作。家族が投げ込まれた世界は、戦時下の「食糧不足」「言論統制」「強制疎開」「大空襲」の時代だった。憎むべき〈戦争〉の時代に、〈飽食した〉現代人はどう立ち向かうのか。太平洋戦争末期、敗戦へと向かう日本を鮮烈に描きながら、驚くべき結末が待ちうける戦慄の寓話。
解説、奥田英朗
感想・レビュー・書評
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「戦時下にタイムスリップしてしまった家族!!
東京近郊に住む平凡な家族は、ある朝、戦時中(昭和19年)の日本にタイムスリップしていた――信じられないようなSF的設定で始まる問題作。家族が投げ込まれた世界は、戦時下の「食糧不足」「言論統制」「強制疎開」「大空襲」の時代だった。憎むべき〈戦争〉の時代に、〈飽食した〉現代人はどう立ち向かうのか。太平洋戦争末期、敗戦へと向かう日本を鮮烈に描きながら、驚くべき結末が待ちうける戦慄の寓話。」
「戦争の本質と人間の愚かさを見つめた小説。国や世間、周囲の人々にあらがって生きることは難しい。平和な時代を生きる私達のあやうやさや弱さがうきぼりになっていく。」
(『いつか君に出会ってほしい本』田村文著 の紹介より) -
もしも、今タイムスリップしたら?
今の記憶を持って過去に戻ったら、自分ならどうするだろうか?
誰しもが一度ならずとも思ったこと、想像したことあるだろう、もしもの話
この先の未来を知っていて、それでも自分は自分でいられるのか?
そして、これは本当に過去なのか?
それともーーー
SFと恐怖が見事に重なっている
ラストまで見逃せない
本閉じた後、自分ならどうするだろう?どうなるだろう?
と、考えたくなる余韻をくれる一冊です -
奥田英朗が好きな作家にあげていたので初めて山田太一の本を読んでみた
80年代初期の昔の作品だし読みにくいかなーって思ってたけど読みやすかった
家族4人とその昔の友達と息子が昭和56年から太平洋戦争末期の昭和19年にタイムスリップするっていうSFなストーリーだけど、内容はリアル
戦争の辛さが伝わってきた
最後解説を奥田英朗がかいてた -
戦時中にタイムスリップした家族。
ラストは現代に戻るのかと思いきや、、
実はタイムスリップでもないような、
知った顔や、知り合いがいっぱい出てきたらもっと違う物語だったかな。
親も戦後生まれという時代に生まれ、
戦争は昔の話
な、自分たちにも比較的読みやすい。
本自体は作り話だけど、
戦争は本当にあったこと。怖い本。 -
なんとなく再読。 ラストは良いし、文章は読みやすくそれなりに楽しめる。 ただ、全体としてはモヤモヤして仕方がない。 最初にしても最後にしても、せめてキッカケのようなものがあればなぁなどと思ったり。
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戦時中にタイムスリップしていたのは、すべて終わりの間際に見た夢なんじゃないかなと思った。
若い人から染まってゆくところはリアルで恐ろしい。
後味わるいけど、戦争はそれ以外なにもないでしょう。 -
この評価ですが。
正直に、面白いというより興味といったらわからないですが
戦時中の市民の生活はどうなのだろうと...
TVやドラマでは何となくみていたが。
戦後の家族が、戦時中にタイムスリップ?して
生活を始めるのだが...
淡々と読んでいき、淡々と親と子供の心理の変化は、考えずに入られなかった。特に子供達の心の変化は...心苦しい。
最後の解説には、巧くこの本の意義を表していて脱帽。
そして、世界的に平和な日本に感謝。