- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094183313
作品紹介・あらすじ
何かにつけてウンチクを垂れ、ビンボーそうなのにヨガやマイブームものには大枚をはたき、上昇志向を持つことを恥とし、夜は馴染みの飲み屋で一杯…。いかにも"中央線っぽいヒト"、あなたの周りにもいませんか?本書は、中央線に深く関わる「中央線人」のディープな生態を鋭く観察し解き明かす抱腹絶倒の「沿線文化人類学」。中央線の沿線に住む女は男に口説かれなくなるってホント?「永く住み続けると出世できなくなる」噂の真偽は!?中央線住民はもちろん、東京を知る人なら誰でも笑える、ちょっと変わった生態観測学。
感想・レビュー・書評
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読書も緩急が必要。
少し軽い読み物が読みたい気分だったので「三善里沙子」の『中央線なヒト―沿線文化人類学』を読みました。
ラグビーでいえばチェンジ・オブ・ペースですかね。
10年前は中央線沿線住民だったので、気になっていた一冊です。
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何かにつけてウンチクを垂れ、ビンボーそうなのにヨガやマイブームものには大枚をはたき、上昇志向を持つことを恥とし、夜は馴染みの飲み屋で一杯…。
そんな“中央線っぽい”人、あなたの周りにもいませんか?
本書は、そんな「中央線人」の変なオーラとディープな生態を鋭く解き明かす、抱腹絶倒の「沿線文化人類学」。
中央線沿線の住人はもちろん、東京を知る人なら誰でも笑える!
中央線に住んでる女は男に口説かれなくなるって、ホント!?
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実際に中央線沿線に住んでいたのは4年間でしたが、、、
生活圏だった高尾(霊山高尾は中央線の終着駅)や八王子(絹の街から学生の街へ)、よく買い物や遊びに行っていた立川(基地をダイキチに帰る?燃える街)、国立(文化をステータスとする西の成城学園)、三鷹(隠れた中央線・三鷹の怪しさ)、吉祥寺(混沌の人気タウン・なんでもある吉祥寺)、職場のあった新宿(アジア的カオス新宿は、今日も元気)等、お馴染のエリアが面白可笑しく紹介されていて楽しく読めました。
でも、改めて考えてみると、中野から立川まで24kmもの直線コースがとれたのは、本当に当時(明治の半ば)は、何にもない場所だったんでしょうねぇ。
まぁ、当時、荻窪あたりは日本橋界隈の方の別荘地があった場所というくらいですから、以前の東京は一歩郊外へ出ると田舎だったんでしょうね。
現在の中央線沿線の発展した姿を見ると、とても想像できないなぁ。
そんな中央線の歴史・ルーツから、沿線住民の特徴(女がきれいにならない、シングル天国、ビンボー問題、ネコ街、ヤマケイ(山系)、喫茶店、クルマ、古モノ文化等々… )、主要駅毎の特徴までが、本当に楽しくまとめてある一冊です。
住んでいる人、みんながみんな、この作品通りの人ばかりではないですが、、、
事実に基づいてレポートしてあるので説得力があるし(傾向としては納得性あり)、その状況もわかるので、うん、うんと、頷きながら読めました。
懐かしいなぁ… 中央線沿線、また住んでみたいな。
「太田垣晴子」のイラストも、作品のイメージにぴったりで印象的でしたね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20年前の本なので古い情報もあるけれど「中央線気質」は今も変わらないような気がします。
著者が阿佐ヶ谷の人なので杉並4駅(高円寺・阿佐ヶ谷・荻窪・西荻窪)に優しい本。
中央線以外にお住まいの人にはイマイチ楽しめない本のように思いますが、自分は中央線っ子なのでそれなりに読ませていただきました。
食べ物が美味しく、程良くユルく、利便性の高い中央線が好きだ! -
<本の紹介>
何かにつけてウンチク、ビンボーそうなのにヨガやマイブームには大枚をはたく、上昇志向なんて恥、夜は馴染みの飲み屋で一杯……。そんな「中央線人」の変なオーラとディープな生態を観察する、お笑い「沿線文化人類学」。何かにつけてウンチクを垂れ、ビンボーそうなのにヨガやマイブームものには大枚をはたき、上昇志向を持つことを恥とし、夜は馴染みの飲み屋で一杯…。そんな""中央線っぽい""人、あなたの周りにもいませんか?本書は、そんな「中央線人」の変なオーラとディープな生態を鋭く解き明かす、抱腹絶倒の「沿線文化人類学」。中央線沿線の住人はもちろん、東京を知る人なら誰でも笑える!中央線に住んでる女は男に口説かれなくなるって、ホント!? -
10年ぐらい前の本、今だとそんなに安い物件も無くなって、高円寺なんかは20後半や30前半ばっかり居るようなイメージがある。
西荻が中央線っぽいのは解るけど荻窪はそんなにしないな。 -
私の場合、比較的中央線の近くで生活してきましたので、中央線自体を何か特別な存在として見たことは一度もありませんでした。
しかしこの本では、中央線…というよりは、中央線の各駅をとりあげて、その特徴を明らかにしようという、いささかマニアックな内容です。沿線文化人類学というサブテーマが、ずばり本の内容を言い当てています。
私も、中央線の全ての駅について詳しいわけではありませんが、知っている駅に関しては、なるほどなるほどと、かなりうなずける部分がありました。
ただ、単行本が2000年の2月、文庫が2003年の6月に出たものなので、少し、現状とは違ってきている部分もあるかも知れません。続編のようなものも期待したいものです。 -
著者馴染みの阿佐ヶ谷と西荻窪が贔屓目なことに異論はない。
それを差し引いても、阿佐ヶ谷の、それも著者推奨(?)家賃2〜3万の安アパートで暮らしたことのある身としては、訳もなく共感を覚える。
執筆時期と私がいた時期に10年ぐらいの差があるけれど、未だに健在の店が文中に出てくると嬉しかったり。
この本に載ってる街の人は、それなりに楽しく読めるんじゃないかと思う。
他からみれば、ネタとして語ってる時点で、気取ってるように感じるかもしれないが…。 -
長期出張で大阪から東京に来て中央線沿いで働いていた時に中央線の車内の雰囲気に独特なものを感じ、この本を手に取りました。読んでみて納得!!東京にもこんなにおもしろい街があるのだなと思いました。学生時代に中央線沿いに住みたかった・・・
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情報雑誌のミニコラムと同程度の情報量です。ついでに読むと暇つぶしになるけど、単体でまとめられるとどこかはずかしい。また文体が古臭い、これも中央線効果なのか。昔懐かしいアミューズメントパーク特集の記事を読んでるような錯覚におちいりました。
おすすめな店が中心にのってたりするわけじゃないから、中央線ってそんなのなんだ行かないけど、ぐらいの人に対応。 -
中央線に住む人のことを面白、おかしく、書いてあります。
中央線になんで住みたいと思ったのか、自分のルーツがわかるようで
なんだか・・・
はっとしました。
真に受けると違う気もするけど、暇つぶしにはちょうどいい1冊です。 -
上京してはじめて住んだ東京の街が、中央線荻窪だったので、昔を思い出しながら楽しく読ませて頂きました。作者の別の路線本も読んでみたいです☆
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私は基本的に、自論を述べた本は買いません。というのも、こういった類の本は、得てして作者の思いこみが激しく、独りよがりな本が多いからです。
ですから、この本を手に取ったときも、あくまで自分が中央線沿いに住んでいるから買っただけで、あまり期待はしていませんでした。
ところが、です。この本、読んでみると、なるほど確かによく観察している。納得できる部分も多々ありました。
しかし!私にとってはひとつ大きな問題が!私の地元の駅が、中央線の駅なのにひと文字も載っていません!ただのひと文字もです!
まあこの人は杉並に住んでいる人ですから、杉並贔屓になるのは仕方がないにしても、ひと言も載ってないのはねえ。あの武蔵境でさえひと言書いてあるのに(ほんとにひと言ですが)。
というわけで、この本は「中央線のヒト」ではなくて「杉並のヒト」という本にすべきだと思うわけです、ハイ。 -
沿線によって人が変わるというのはなかなか興味深かったです。今度ゆっくり読んでみたい。
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沿線によって人が変わるというのはなかなか興味深かったです。今度ゆっくり読んでみたい。