バウッダ・佛教 (小学館ライブラリー 70)

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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094600803

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  • 無我は、理論ではなくて、まさしく実践の課題として阿含経には説かれ、無我の実現を阿含経は反復して強調する。そして、その実践・実現を担い果たすのは、ほかならぬ主体であり、自己そのものである。その自己ー主体が、執着にうごめいている自我を否定し、開放し、超越する。阿含経に説かれる無我説とは、まさに以上なようなものである、ということが出来る。

    自己は、そのまま主体性であり、行為の主体であり、実践の当体であり、責任の所在であり、そして仏教の術語で言えば業の統括者として、常に明らかであり、自らに関わる一切を負う。そのような「自己」の在り方を、「ダンマパダ」は多くの詩句に説く。

    "実に、自己こそが、自己の、主。自己こそが、自己の、拠りどころ"

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著者プロフィール

新潟大学人文学部准教授
1977年、東京都八王子市生まれ。1999年、東京都立大学人文学部史学科卒業。2009年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、博士(史学)。
八王子市総合政策部市史編さん室専門員、獨協大学法学部特任助手を経て現職。
著書・論文に、『東京の制度地層』(公人社、2015年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2016年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2017年、共著)、「1930・40年代日本の露店商業界紙『関西俠商新聞』・『小商人』・『日本商人』について」(『資料学研究』12号、2015年)、「戦災の記憶の継承と歴史資料――長岡空襲の事例に即して」(『災害・復興と資料』8号、2016年)など。

「2018年 『近現代日本の都市形成と「デモクラシー」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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