蔵書票の美 (小学館ライブラリー 116)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094601169

感想・レビュー・書評

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  • 工学博士でありながら、篆刻を嗜み、蔵書票の歴史にも詳しい樋田氏による、
    エクスリブリス資料本。
    文章が今イチこなれていなくて読みづらかったけど、
    蔵書票の正しい貼り方が判明したのは大きな収穫(笑)
    日本では長らく、和本の素材や構造の上から、
    紙片を貼付するより所蔵印を押すのが普通だった……とは目から鱗。
    それから、薄々勘づいていたとおり、
    蔵書票は「内容的にも価値の高い」ハードカバーに用いなければもったいない、
    とのこと。
    やっぱりそうですか(´・ω・`)
    ところで、
    この本の前に読んだのが式場隆三郎『定本二笑亭綺譚』だったため、
    一家言を持っていたとして、式場の名と彼の蔵書票紹介が出てきたので、
    偶然に驚いた。

  • 今蔵書印とか蔵書票使ってコレクションに付けてる人ってどのぐらいいるんでしょう。読み終わったら古書店に売るスタイルが定着した今、減ったのだろうなと思いつつ……
    蔵書票とは、独自にデザインしたスタンプや絵柄を印刷した紙片を本の扉裏などに貼り、所有者を示すもの。
    小さな紙片ながら、そのデザインや色彩、あしらった意匠が美しく、興味深いものも多く、国内外の蔵書票のコレクションを紹介しつつ、その魅力を語る内容。
    モノクロが大半ながら、引用図像は割と豊富で、画像だけ見ていても十分に楽しめます。

  • 書物は貴重なものだったし、そこには何かしらのアウラがあった。蔵書票というのもそれとともに生まれ、またアウラを醸し出していた。それを古き教養主義の臭いと感じるのか、それとも文化の厚みと考えるのか。

  • 自分だけの蔵書票を作ってみたい。

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