空気の読み方‾「できるヤツ」と言わせる「取材力」講座‾ (小学館101新書)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098250080

作品紹介・あらすじ

自分は今、組織や集団の中でいかなるポジションにいるのか。目の前の交渉相手は、何を求めているのか。会話の流れの中でその場の空気を読み、自在に操ることにより自分が知りたい他人の情報を聞き出す能力-「取材力」。取材記者として何千という現場を踏んできた著者が、この世に溢れるまがい物を見抜き、苛烈な格差社会を生き残る力としての「取材力」を身につけるノウハウを伝授。

感想・レビュー・書評

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  •  誤解を招きやすいタイトルだが、中身は副題のとおり。西原理恵子との共著『恨ミシュラン』などで知られるベテラン・コラムニスト「コータリン」による、“取材力強化講座”である。

     この手の本は、実際にはライターや記者向けの内容なのに、「取材力はあらゆる職種に要求されるスキルです」と、ビジネス書の装いをまとうことが多い。
     ライター志望者だけが対象では部数が見込めないので、「ビジネスマンのスキルアップに役立つ本ですよ」と言って間口を広げようとするわけだ。

     多くの場合、それは営業サイドの要請によるもので、著者側は本気でビジネス書にしようとは思っていない。ゆえに、まえがきで「この本はビジネスにも役立つ」とほのめかすだけでお茶を濁し、本文はごく普通のライター入門になる例が多い。

     だが、本書は違う。ビジネス関係の著作も多い神足裕司だけに、本気で「ビジネスにも役立つ取材入門」にしようとして書かれているのだ。だから、本書はライターのみならず、一般のビジネスマンにとっても一読の価値がある。

     「ライターのための取材力強化講座」として読んでも、かなり質の高い内容である。それも、ライターの卵たちより、すでにライターとして一本立ちしている人が読んで参考になるアドバイスが多い。

     ライターをやっていくための大前提ともいうべき心構えから、取材現場における微に入り細を穿った実践的アドバイスまで、傾聴に値する指摘が随所にちりばめられている。しかも、それらがすべて著者の豊富な取材体験をふまえて語られるので、説得力もある。

     一例を挙げよう。取材相手の警戒心を解くためのテクニックの一つ――。

    《大概の人は「自分は悪い人間ではない」と思っている。それゆえ、「自分と似ている人も、決して悪い人間ではないだろう」と予測してしまうのだ。
     だからこそ、予備取材の段階で自分と相手との共通点や類似点を見つけたら、それは有効な武器になる。
     最初の頃に、
    「そう言えば○○さんは広島出身なんですね。実は私もそうなんです」
     と切り出してみよう。》

     このようなテクニックの数々が、惜しげもなく披露されている、一般ビジネスマンの場合、とくに営業職なら得るところが大きい本だと思う。

  • 取材力、と聞くと新聞記者やテレビマンを想像してしまうが、一般の人が、初対面の人とであう、雑談、対話など広く使っている能力である、著書は、数千もの取材を行ってきた著者が、実際に使えるテクニックを紹介している実践本である。

  • 著者名からしてかなり軽い感じの本だと思っていたのだけど、意外と重厚な記述でびっくり。
    とはいえ随所でギャグというかハゲエピソードが見られて、それはニヤリと笑える質の高さではある。

    取材の仕方についてはまあ常識的な内容に終始した感があるけど、若い人にはとても勉強になるんじゃないかな。

  • あまり目新しい内容ではなかった.

  • ・・・あまり印象に残るものがなかった^^;。

  • 「私は空気なんて読まん!」なんて思いつつ読み始めた。
    予想に反して本書に記されていたの相手から話を引き出すノウハウだった。話を合わせるのではなく、相手の気持ちを操作するいわばマインドコントロールの手法。でも当たり前のことが多い、これをどう実現するかが私の悩みなのである。

  • [ 内容 ]
    自分は今、組織や集団の中でいかなるポジションにいるのか。
    目の前の交渉相手は、何を求めているのか。
    会話の流れの中でその場の空気を読み、自在に操ることにより自分が知りたい他人の情報を聞き出す能力―「取材力」。
    取材記者として何千という現場を踏んできた著者が、この世に溢れるまがい物を見抜き、苛烈な格差社会を生き残る力としての「取材力」を身につけるノウハウを伝授。

    [ 目次 ]
    最初の三分で勝負は決まる編(名前をしみこませる儀式を行う 自分の顔を覚えてもらうテク ほか)
    成功するための準備編(面談企画書を作る やりとりのシナリオを用意する ほか)
    基本テクニック編(「飛びこみ営業」的取材術 商談の最低限のルール ほか)
    中級テクニック編(メモと録音を使いこなせ 自分の話し方、口癖は常にチェックすべし ほか)
    スーパーテクニック編(さりげなく秘密を聞き出す方法 ガードが固い人の口を割らせる三つの条件 ほか)

    [ POP ]


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    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • コータリさんの本。イラストのつっこみと文章がアンバランスです。図書館予約数は4(09/03/28現在)です。

  • 2008/12/29

  • タイトルをみて 本をてにとり
    読み始めた
    てっきり 最近の 空気が読めない なんて
    感じの本かと思ったら ちがった

    サブタイトルの 取材力
    取材という切り口の本だった

    といって 堅いわけでもなく
    読みやすい文章 取材とはつまるところ
    人との触れあい 接し方であり

    その技術 考え方が書かれていた

    文を商売としているだけあった
    読みやすい文章 そして ずきんっと感じる部分が多々あり

    面白いと感じられる本でした。

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