無知との遭遇 (小学館101新書 95)

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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098250950

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  • 日本の政治家の英語力のなさを揶揄するジョークには笑った

  • ユーモアがわかる人間になりたいものだ。

  • 子どもが「幸せになる道」があると信じきってしまっている親があまりにも

    多いのではないかと感じる。そうした親による教育が、この国の将来に

    与える影響は甚大だ。




     彼らは子どもが失敗しないように、道を作ってやる。だが、それでは本当の

    成長はしない。本当の成長というものは、子どもたちが失敗や挫折の経験を

    し、そこから何が足りなかったのかを学び取っていくことによって達成される。




     多様な経験がなければ、社会に出てから成功は掴み取れない。自らの

    創造性がなく、受験という受身の世界だけで生きていると、厳しい選択を

    迫られたときにどうすればいいかが分からなくなる。




     問題が明確に提起されていた時代から、問題そのものを見極めなければ

    ならない時代になってきている。そうした時代に、親が敷いたレールの上を

    だけを歩んできた人間は、自分の力で答えを見つけ出すことができない。




    (中略)




     両親が子どもの幸せについて幅を持っていることが必要だ。特にこれから

    は、一生懸命勉強して、いい大学に入り、いい会社に入れば死ぬまで不自由

    しないなどという時代は二度とやってこないと考えたほうがいい。




     これからの時代を生き抜くためには、甘ったれたお坊っちゃん、お嬢ちゃん

    など育ててはいけない。「ナンバーワンじゃなくてオンリーワン」といっている

    場合ではない。「ナンバーワンでかつオンリーワン」の存在を目指さなくては

    ならないのだ。




    (「無知との遭遇」より)










     残念ながら昔の成功方程式は崩壊している、そんなことはないと、

    それでも過去のパターンにすがる親たちがいる。しかし、生きていく

    のは子どもたちである。これから更に厳しい時代がやってくる、その

    荒野に出てゆく子どもたちには現実を教えてやる必要も責任もある。




     しかし、逆に言えばこんなに面白い世の中はないのだ。自分次第で

    可能性が無限大なのだから。「ナンバーワンでかつオンリーワン」に

    なるための尋常でない努力をする。失敗にへこたれず、トライ&エラー

    を繰り返す。人のために生ききってやる。そういう気概があれば、必ず

    いい人生になる。子どもたちと一生懸命悩み、考えて行きたい。




     寄り添い悩み一緒に考えて学び、独り立ちができるための支援をする、

    自分で考え抜き、自分で決断ができる人になって欲しい。そういう責任が

    親や大人にはある。答えは誰にも分からないのだ、だから楽しくもある。

    愉快に全力で生きて行こうではないか。必ずいい人生になる。

  • ロンサムジャパンにならないために。

  • ウォシュレット、黒澤映画、清潔など日本が世界に誇れる物はたくさんある。日本人自らが卑屈になり、今この国は緩慢な死を迎えつつあるのだろう。まさに国全体が戦艦大和。沈没を回避する方々はたくさんあるが、政治家のリーダーシップの無さと既得権と一緒に沈没しないとこの国の再生はない。

  • 日本の政治、社会は世界から見下されている事をジョークを通して語られている。日本にも誇るべきところがあるがそれを世界に発信しきれていない。
    本来その先頭に立つべき政府指導者には全く期待ができないのはこの国の不幸か。ここでも記者クラブの弊害が語られている。メディア、安全保障の問題など早急に対策を考えなければならないのに・・・。

  • 久々に落合さんの本を読みました。相変わらずの落合節ですね。昔とちがって世界の中心がアメリカだとは思えなくなってきた今日この頃ですが、、、
    落合さんは相変わらずアメリカ王道主義ですなぁ

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