命の格差は止められるか: ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業 (小学館101新書)

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  • 小学館 (2013年7月31日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098251742

命の格差は止められるか: ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業 (小学館101新書)の感想・レビュー・書評

  • これは名著。

    健康格差とソーシャルキャピタル、ポピュレーションアプローチや社会疫学について、分かりやすく丁寧に解説してくれている。

    健康づくり政策にとっての行動経済学の重要性まで触れていて、関係者必読の本。

  • 2017年6月読了、疫学やヘルスプロモーションの考え方を、難しい言葉を全く使わずに解説した本。読みやすく、事業の考え方や、陥りがちな問題点など、自分自身の理解を深めることができたとともに、周囲の専門職ではない人ににどう伝えればいいのか、とても参考になった。

  • 格差は「負け組」のみならず、「勝ち組」にも影響する。
    女性のストレスを減らすには、家事そのものの時間減らすことではなく、男女比率の割合を減らすこと。
    「行動経済学」がキーワード
    パブリックヘルスの取り組みを阻むもの・自己責任論・利益重視の民間企業の存在・人々は理性的で計画的という伝統的理論

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:498||K
    資料ID:95131067

  • 健康を「上流」から良くしていくパブリックヘルスの魅力、コミュニティの力に感動。特に、社会的格差が上流階級層にも健康に悪影響を及ぼすことに目から鱗が落ちる思い。

  • 学術的データをもとにわかりやすく解説し、「日本の地域の絆力と健康との関連性」を理解できます(廣田先生)

  • ハーバードのpublic healthで教鞭を取られている日本人教授が著者。パブリックヘルスって何?って言う人にわかりやすい入門編として良い本。

  • イチロー先生の本。
    邦訳もされているような専門書を沢山書かれているが、一般向けに書かれた本。
    社会経済的なステータスが健康に及ぼす影響について関心ある方はまずこの本からどうぞ。

  • 肥満、喫煙、高血圧、糖尿病といった、いわゆる生活習慣病は「自己責任」ではなく、健康な生活を送る権利を守るために社会全体で取り組む必要がある。また、それはなぜか?ということがわかりやすく書いてあると思います。オススメです。Taca

  • 医療関係の活動をしている方にはぜひ進めたい一冊

    何故日本が長寿なのか。
    健康意識も医療費も高いアメリカの寿命はなぜ低いのか?

    環境と格差

    格差は絶対に生まれるが、格差が大きいほどすべての階層の人の寿命が縮む。その「命の格差」を縮めるにはどうするべきか?

    パブリックヘルスは社会全体の健康を考え、どこにいる人たちに働きかけるか。手段はえらばない。

    虫歯を減らすために水道水にフッ素を入れるのもあり

    人の行動をどう変えるのか?

  • 「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」の観点から健康を考える本。

    社会から経済的な格差がなくなることはない、ということを踏まえた上で考えるべきは、それにより生じうる健康の格差をいかに減らしていくかということ。
    一つ一つの病に対処していくだけでは、経済的に、教育的に下方にある多くの命が零れていく。
    これをどうにかするには、病気の根本となる「上流にある問題」に目を向け、健康の土台となる社会全体の環境づくりに取り組まねばならない。
    教育への投資、仕事の裁量度の工夫、地域コミュニティの構築などなど、考えられる方法はたくさんある。
    とにもかくにも、全体の水準を上げることこそが、全ての人にとって利になるということ、この考えを共有していくことがまず肝になると思う。一部の上流層の反射的な拒否感はどうしてもあるだろうけれど、そういった人々の協力がとても重要になる。

    格差が広がると社会全体にストレスが蔓延していくというのは、感覚的にではあるけど本当に納得できる。逆に、データとしても一応示されていたけど、平均寿命で何とか説明しようとしているのがまどるっこしく感じられた。もうちょっと違うアプローチですっきり証明できるようになることを期待。

    人間は思っている以上に、理性的に行動できる生き物ではない。 意外に直感で動いている(有害なタバコへの嗜好が例)。そのため、行動経済学的な、感情・イメージに訴えかけていく取り組みももっと考えていくべきだという言葉も、成程と思った。

    要するに、アイデアと交渉力の勝負になるのだろうな(ものすごく大変だろうな)。

  • 人々の健康、社会がどのような影響をもたらすかというのを解説しています。
    ソーシャル・キャピタル(地域のつながり)やソーシャル・サポート(個人のつながり)、格差、行動科学、様々な視点から描かれていて、どれもとても分かりやすいです。

  • 健康に関する各種統計データ

  • パブリックヘルスについて書かれた本です。
    と書くと「パブリックヘルスってなんだ?」ということになると思うのですが、、、読んで字のごとく「社会全体の健康を考える」ということです。医療が個人の病気を治療し健康を回復させることだとしたなら、パブリックヘルスは社会全体で病気になる人を減らす、病気の原因になることをなくしていくということだと言えると思います。

    パブリックヘルスについての専門書は出版されていますが、手軽に読める「新書」のような形でさせれたのは初めてのようです。とてもわかりやすく書かれています。

    つづき⇒ http://amba.to/16KcYX0

  • 事例豊富に、かつシンプルにパブリックヘルスの論点を紹介。技術面で限界的な領域はともかく、平均寿命や一般的な健康に関する課題は、すごく社会環境や構造に影響を受けるとの点は、改めて納得です。

  • 社会疫学書は自然科学書と言ってよいか、という問題はあるかもしれないが、ハーヴァード大学で活躍するもう一人のイチローの名著。臨床医学から公衆衛生学に転身して活躍している研究者は何人もいるが、この人の語り口はとりわけ心地よい。文科系の学生さんにも、いや、にこそ、一読をお勧めする。ポピュレーションストラテジーの意味がよくわからない人にはとりわけ。

  • もーめちゃくちゃおもしろい!!そして文章のいたるところからカワチ先生の人柄がにじみ出ていて。いやーとにかく面白かった!!!!

    友人によく「おまえ大学院でなにしてんの?」って聞かれるんですけど、この本がまさに答え!!まだまだ自分の口で上手に説明はできませんが(汗)

  • 日本出身でハーバード大教授の社会疫学者。専門書では翻訳が何冊か出ているが、新書で著者の研究をわかりやすく解説された書籍。米国は医療費を多額にかけながら、低い健康水準であるが、その大きな要因は経済格差である。低所得層が影響をまず受けるのはわかるが、高所得層にも影響を受ける。資本主義である限り、格差をゼロにする事はできないが、格差を少なくする戦略として、①所得格差の是正②幼児期からの早期の教育③職の安定、が必要と著者は言う。そして社会全体をよりよくするための仕組みを作り、一人一人が行動を変えやすくするための環境を整える事が大切。個人の行動変容は、社会全体の枠組みを形成する中で、はじめて実現可能となるのであり、自己責任論に立つ限り改善はえられない。以上の事を科学的根拠を持って解説されるので説得力がある。まさに『上医は国を医す』である。

  • 日本を母国とする筆者がハーバード大学でアメリカの公衆衛生向上のためにおこなっている講義を日本向けに再構成した内容。図表やわかりやすい実例を豊富に盛りこんでいるため、読むのは楽。

    環境の変化が人々の健康にどのようなマイナスやプラスの影響を及ぼしているのかさまざまな実験やプロジェクト、たくさんの実例を紹介することで、目の前の患者への医療行為や生活習慣改善のための保健指導もさることながら、より重要なのは地域やコミュニティの環境など社会の仕組みを健康に資するものに変えていくことだ(それには生産者側や都市インフラやメディアといった業種をこえた協力が必要)、という論旨をわかりやすく伝えている。

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命の格差は止められるか: ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業 (小学館101新書)の作品紹介

格差は、負け組も勝ち組も寿命を縮める

ハーバードで世界が熱い視線を送る授業がある。日本人教授イチロー・カワチによる健康格差論の授業だ。先進国の中で寿命が短いアメリカと、世界トップ級の日本。この違いは格差にあった。今、格差の広がりとともに日本の長寿は危機に瀕している。格差はストレスを生み、信頼や絆を損ね、寿命を縮める。人々の命を守るには、日本の長寿を支えてきた、格差が少ない結束の強い社会を守るべき――所得、教育、労働、人間関係…あらゆる側面から格差を分析、新たな長寿への可能性を探る。



【編集担当からのおすすめ情報】
すらりとした長身、飾らない温かな人柄でハーバードの生徒から絶大な人気を誇るイチロー・カワチ教授。ハーバード公衆衛生大学院において、日本人では初の学部長に就任しています。カワチ氏の最先端の「社会疫学」の授業は、とてもわかりやすく示唆に富むものばかり。例えば、「高所得者ほど喫煙率が低い」「お見舞いに来る人が多いほど回復が早い」「結婚すると野菜摂取量が増える」などちょっとドキッとする調査研究が紹介されています。また、2013年12月からは、東日本大震災の被災地で被災者(主に高齢者)の調査を行う予定となっています。地域の絆がどのように健康に影響するのか、復興が進んでいる地域とそうでない地域では何が違うのかなどを調査。今後、ますます注目を集めるカワチ氏の「健康格差論」に是非ふれてみてください。

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