女政治家の通信簿 (小学館新書 ふ 5-2)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784098253265

作品紹介・あらすじ

彼女たちの「政治家としての資質」を問う

永田町や霞が関は、今も男性優位と指摘される。財務省のセクハラ問題は氷山の一角。女性の政界進出は時代の要請だ。

ただし、昨今、女性政治家の失言や醜聞が俎上にのることも珍しくない。女刺客、○○ガールズ、マドンナ議員。選挙時の「党の華」も、当選後は機会に恵まれず、人知れず散る。

女性政治家が活躍するためにも、「女性だから」と重宝するのではなく、「政治家の資質」を問うことが必要ではないか。

【本書に登場する女性政治家たち】
「鉄の天井」などない/小池百合子都知事
涙ぐむ「ともちん」に保守層も引いた/稲田朋美前防衛大臣
女は弱し、されど母は強し/野田聖子 総務大臣
「二重国籍」を批判するバカたちへ/蓮舫元民進党代表
「土」と「大麻」に拘泥する総理夫人/安倍昭恵総理夫人(番外編)

ほか中山恭子、山谷えり子、杉田水脈、辻元清美、山尾志桜里、福島瑞穂、吉良佳子、上川陽子、片山さつき、高市早苗、金子恵美、佐藤ゆかり、上西小百合、三原じゅん子、今井絵理子、丸川珠代、嘉田由紀子、太田房江、小渕優子、鈴木貴子、田中眞紀子、土井たか子、扇千景の計29人を論評。


野田聖子総務大臣、舛添要一前都知事との対談も収録。


【編集担当からのおすすめ情報】
17年の衆院選では、女性政治家の失言やスキャンダルが相次ぎ、永田町は大揺れ。その風に乗った女性都知事もまた、選挙では躓いてしまう。そんな政局に際して、女性政治家の「政治家としての資質」に関心を抱いたことが、古谷経衡氏が本書を執筆するきっかけでした。女性の政界進出に期待するからこその厳しさや鋭さは、筆者ならではのものです。

今回、29人の女性政治家の風刺画は、マンガ家のぼうごなつこさんが引き受けてくださりました。古谷氏の原稿を読んで絵を描いたわけではないのに、お二人の批評の方向性がシンクロする瞬間も――。

読んでためになる、見て楽しい一冊に仕上がりました。

感想・レビュー・書評

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  • とんでもないヘイト本ですよ。
    まず、タイトルの「女政治家の通信簿」
    「女」って、、、もうちょっと言い方あるでしょ?
    通信簿のパラメータにルックスの項目があり、古谷経衡がルックスに独自の採点をするというルッキズム。
    全般的に女性という「下駄」のおかげで政治家になれたのだ、という論調で各政治家の悪口だらけ。
    女性蔑視。ミソジニー。
    最後の対談で舛添要一とのマチズモトーク。
    もう一度言いますけど、とんでもないヘイト本ですよ。
    この本読んで破り捨てたくならない人、あなたは完全に差別主義者です。
    そのような方はどこがいけないのかよーーーーーく考えてください。

  • 29人の女性国会議員を新旧とり混ぜて(といっても旧は少しだけ)評している。1冊に29人を詰め込んでいるので1人当たりはペラッペラの中身。野田聖子を例外にし、基本的には彼女たちを酷評しつつそうした状況を許している日本社会にも苦言を呈するというわりと安全地帯からどうでもいいことを言っているような、誰かも言っているようなことが連なっている感じの本だった。そもそも著者が男という安全地帯から、相手を「女政治家」と枠で囲って好き勝手言うのはずるいよなあ。
    たぶん編集者のセンスも入ってるんだろうけど、いまどき「通信簿」って何なのって感じだし、わざわざ「日本ペンクラブ正会員」とかプロフィールに書いているあたり、聡明さや品性と逆をいっている感じがする。

  • 国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11415427

  • 今までやけに肩に力が入ってからぶっていたり、露悪的になったりして不興を買っていたように思うが、初めて面白く、フラットに落ち着いて読めたように思う。
    女政治家というくくりは少々炎上商法狙いというか、ポリコレ話題に乗っかった感があった。しかし、このくくり方をした理由も目的もとても腑に落ちたのだ。
    単なる人物評を面白おかしく綴るだけでも一定のエンタメはキープできただろうに、あえて人物から派生する問題や歴史観、その思想の分析などに広げている点が実に時事批評として面白い。かつその論評は毎度の持ち芸の肩に力の入った、ある時は偏りも含めての持論を展開する。もちろんそれがおもしろいわけで、一般的な位置づけを語られたりしている万百の時事モノよりよっぽど読み甲斐があるというものだ。

  • 政治学者の古谷経衡が評価する女政治家。

    女政治家は男性と違い、ルックスや保守層の支持が大事だということがよく分かった。

  • 右から左までの女性政治家を批評している。
    野田聖子は買っているらしい。

  • 昨晩、著者のトークイベントにて購入。
    竹島上陸記を記しているということもあって以前から注目していた。昨今の大活躍には驚くばかり。

    ふんだんなレトリックと知識を生かしつつもパーソナリティーを生かした大変に文体で女政治家たちをぶった切っていく。大変面白いし、そこそこ真実を捉えている。宗男の娘のところで、二島しか返ってこないことを記しているが、それは正鵠を得ていると思った。

  • 東2法経図・6F開架 312.1A/F95o//K

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著者プロフィール

古谷経衡
1982年札幌市生まれ。作家・評論家。立命館大学文学部史学科(日本史)卒業。(社)令和政治社会問題研究所所長。(社)日本ペンクラブ正会員。NPO法人江東映像文化振興事業団理事長。インターネットとネット保守、若者論、社会、政治、サブカルチャーなど幅広いテーマで執筆評論活動を行う一方、TOKYO FMやRKBラジオで番組コメンテイターも担当。『左翼も右翼もウソばかり』『日本を蝕む「極論」の正体』(ともに新潮新書)、『毒親と絶縁する』(集英社新書)、 『敗軍の名将』(幻冬舎新書)など著書多数。

「2023年 『シニア右翼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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